特別料理 イート・イット・ヒアとは? わかりやすく解説

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特別料理 イート・イット・ヒア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 23:30 UTC 版)

『特別料理 イート・イット・ヒア』
ローウェル・ジョージスタジオ・アルバム
リリース
録音 サンセット・サウンド(ロサンゼルス)[1]
ジャンル ルーツ・ロックサザン・ロックブルース・ロックスワンプ・ロックR&B
時間
レーベル ワーナー・ブラザース
プロデュース ローウェル・ジョージ
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
Allmusic [2]
Christgau's Record Guide C+[3]

特別料理 イート・イット・ヒア』(Thanks I'll Eat It Here)は、ロックンロール・シンガーソングライターのローウェル・ジョージによる1979年の唯一のソロ・アルバム。

ジョージはリトル・フィートとの活動が最もよく知られているが、彼は1977年頃にはフィートが一層ジャズ・ロック色を強めていると感じ、その方向性に関心が薄かったこともあり、自身のアルバム制作に取り掛かった。『イート・イット・ヒア』は、リトル・フィートの初期のアルバム、特に「トゥー・トレインズ」が収録されていた『ディキシー・チキン』を彷彿とさせる、さまざまなスタイルの楽曲が収録されたものとなっている。

このアルバムはジョージの死の4か月前に発売され、ジャケットにはリトル・フィートのほとんどのアルバムを手掛けたネオン・パーク英語版によるカバー・アートが使用されている。

収録曲

シンガーソングライターの初ソロ・アルバムとしては異例なことに、オリジナル・リリース盤収録の9曲のなかでジョージが書いたのは4曲だけで、しかもそのうちの3曲は他のアーティストとの共作だった。 また、「あの娘に何をさせたいの」、「イージー・マネー」、「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」の3曲はカバー曲だった。

サイド1
  1. 「あの娘に何をさせたいの」"What Do You Want the Girl to Do" (アラン・トゥーサン) – 4:46
  2. 「オネスト・マン」"Honest Man" (ローウェル・ジョージ、フレッド・タケット英語版) – 3:45
  3. 「トゥー・トレインズ」"Two Trains" (ジョージ) – 4:32
  4. アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」"I Can't Stand the Rain" (アン・ピーブルスドン・ブライアント、バーニー・ミラー) – 3:21
サイド2
  1. 「チーク・トゥ・チーク」"Cheek to Cheek" (ジョージ、ヴァン・ダイク・パークス、マーティ・キッビー (フレッド・マーティン)) – 2:23
  2. 「イージー・マネー」"Easy Money" (リッキー・リー・ジョーンズ) – 3:29
  3. 「20 ミリオン・シングス」"Twenty Million Things" (ジョージ、ジェド・レヴィ) – 2:50
  4. 「ファインド・ア・リヴァー」"Find a River" (タケット) – 3:45
  5. 「ヒムラーズ・リング」"Himmler's Ring" (ジミー・ウェッブ) – 2:28
CD化でのボーナストラック
  1. 「ハートエイク」"Heartache" (ヴァレリー・カーターとの共演) (ジョージ、アイヴァン・アルツ) – 2:28

カバー・アート

ネオン・パークが描いたカバー・アートはエドゥアール・マネの有名な『草上の昼食』のパロディであり、背景にボブ・ディランフィデル・カストロ、主演映画『嘆きの天使』での衣装をまとったマレーネ・ディートリヒがあしらわれ、その近くにアレン・ギンズバーグの詩集『吠える その他の詩英語版が置かれている。

参加ミュージシャンおよび関係者

リトル・フィートのメンバーのリッチー・ヘイワードビル・ペインは、両者の共演はないもののそれぞれアルバムに参加している。ジョージはまた、トップクラスのセッションプレイヤーやバック・ボーカリストを本作に参加させている。

  • ローウェル・ジョージ – ギター、ボーカル、制作
  • ボニー・レイット – ボーカル
  • ジェームズ・ニュートン・ハワード – キーボード
  • チャック・レイニー – ベース
  • デニー・クリスチャンソン – キーボード、金管
  • デイヴィッド・フォスター – キーボード
  • チリ・チャールス – ドラムス
  • ニッキー・ホプキンス – キーボード
  • ジム・プライス – 金管
  • ジム・ケルトナー – ドラムス
  • ジム・ゴードン – ドラムス
  • マイク・ベアード – ドラムス
  • デニス・ベルフィールド – ベース
  • ボビー・ブルース – バイオリン、ギター
  • ターナー・スティーヴン・ブルトン英語版 – ギター
  • ルイス・ダミアン – ギター、キーボード
  • ゴードン・デウィッティ – キーボード、ピアノ
  • マクシーン・ディクソン – ピアノ
  • アーサー・ガースト – ハープ
  • ジミー・グリーンスプーン – ギター、ピアノ
  • ロベルト・グティエレス – ボーカル、ギター、ドラムス
  • リッチー・ヘイワード – ドラムス
  • ジェリー・ジュモンヴィル英語版 – サクソフォーン、ギター
  • ロン・コス – ギター、エンジニアリング
  • ダレル・レオナード – 金管、ボーカル
  • マクサン・ルイス英語版 – ボーカル
  • デヴィッド・ペイチ – キーボード
  • ジェフ・ポーカロ – ドラムス
  • ディーン・パークス – ギター、キーボード
  • ブルース・ポールソン – キーボード
  • ビル・ペイン – キーボード、ボーカル
  • ハーブ・ペダーセン – ボーカル
  • ジョエル・ぺスキン – ボーカル、サクソフォーン
  • ジョン・フィリップス – サクソフォーン、ドラムス
  • ペギー・サンドヴィク – ピアノ
  • ジェームス・セルフ – チューバ
  • スティーヴ・マデイオ – 金管
  • フロイド・スニード – ドラムス、ボーカル
  • J.D.サウザー – ベース、ボーカル
  • ポール・ストールワース – ベース、ギター
  • フレッド・タケット英語版 – ギター、ボーカル
  • マクシーン・ウィラード・ウォータース – ボーカル
  • マイケル・ウォード – トラック運転手、ドラム技術
  • ジーン・ヴェイノ – ロード・マネージャー

その他の関係者

  • ブラッド・カノウヤー、マイケル・モリーフィールド – デザイン
  • ネオン・パーク英語版 – カバーアート
  • エリザベス・ジョージ、ボブ・マークス、ナンシー・ゴールドファーブ – 写真
  • ドン・ランディー、ジョージ・マッセンバーグ – エンジニア
  • ビリー・ユーデルマン、ブルース・ボトニック英語版、ダグ・ボトニック – エンジニア助手
  • リッチー・ヘイワード、リー・ハーシュバーグ – ディジタル・マスタリング

チャート成績

アルバム

チャート 順位
1979年 ビルボード ポップ・アルバム 71[4]
1979年 オーストラリア (ケント・ミュージック・レポート) 100[5]

脚注

  1. ^ Little Feat – Hotcakes & Outtakes (2000, CD)”. Discogs. 2024年5月17日閲覧。
  2. ^ Allmusic review
  3. ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: G”. en:Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X. https://www.robertchristgau.com/get_chap.php?k=G&bk=70 2019年2月24日閲覧。 
  4. ^ officialcharts.com
  5. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 123. ISBN 0-646-11917-6 



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