志葉家従事者
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「侍戦隊シンケンジャーの登場人物」の記事における「志葉家従事者」の解説
日下部 彦馬(くさかべ ひこま) 演 - 伊吹吾郎 志葉家の家臣で、丈瑠の後見人もしくは家老的な立場にいる人物。丈瑠には「ジイ」、流ノ介、茉子、ことはからは「彦馬さん」、千明からは「ジイさん」、源太からは「ジイちゃん」と呼ばれている。大勢の黒子たちを引き連れ、彼らとともに17年間に渡って丈瑠の親代わりを務め時に厳しく修行の指導もしてきたため、丈瑠が気兼ねすることなく弱い面を見せられる唯一の人物。 生真面目で何事にも熱心であるがゆえにやや口うるさいタイプでもあり、丈瑠には当主の心得を日頃から言い聞かせながらも、自らの立場を理解し成長する若殿に仕えられることを誇りに思い、「殿」と呼んで忠誠を誓っている。その一方、トランプで丈瑠が家臣たちから寄ってたかって追い詰められる形になった際は、申し訳なく思いつつも攻め立てていた流ノ介やことはに対し、「こうした勝負事に殿も家臣もない」と、屈託がなかった。若き家臣たちにもさまざまな面で忠義を尽くすように諭しながらなかなかまとまらないことに頭を悩ませつつも、時に大らかな心で受けとめている。また、稽古でついた怪我かそうでないかを見破るなど、観察眼は鋭い。 志葉家にある「スキマセンサー」を用いることで、シンケンジャーに外道衆の出現を伝える。シンケンジャーが戦ったアヤカシやデータの記録、黒子の割振りや勘定方への報告、食料調達や献立などの後方支援の役目も担っている。シンケンジャーとは色違いのショドウフォンを所持しているが、モヂカラを示す場面はなかった。だが、武将としても相当の実力を持つようであり、単体であればナナシと互角に渡りあえるほどで、ナナシ連中を相手に素手で戦ったり、最終幕では槍を用いて戦う。 腰痛持ちで、「馬は腰にくる」という理由から大型バイクに乗っている。また外道衆との戦いに専念するため家族(娘夫婦と孫娘)とは離れて暮らしており、妻の命日にだけ再会し墓参りに行くことにしている。 最終幕でも「孫にはいつでも会えますから」と、ただ一人志葉家に残り、丈瑠のさらなる成長を促すために色々な講座を学ばせようとし、自身もギターを習っているからとエレキギターも薦めている。 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー』にも登場。 秘伝提灯ダイゴヨウ(ひでんちょうちんダイゴヨウ) 声 - 遠近孝一 詳細は侍戦隊シンケンジャー#ダイゴヨウを参照。 丹波 歳三(たんば としぞう) 演 - 松澤一之 第四十四幕より登場。薫に付き従う家老のような人物で、先代にも仕えており、丈瑠を影武者に仕立てる計画に関与していた。薫からは苗字で呼び捨てにされている。 四角四面な性格で、薫には非常に過保護で時代錯誤気味の態度で接する一方、他の家臣に対しては高慢かつ高圧的で、周囲が嫌悪感を覚えるほど空気を読まない一言二言と余計で嫌悪感を抱くような発言が非常に多く、特に正式な侍でない源太に対しては露骨に厭味な態度を表す。その態度を常に薫に窘められ、その都度色々と制裁を加えられている。薫より年上で志葉家はおろか侍の家系ですらない丈瑠が十九代目当主になったことにも猛然と反発したが、薫の鶴の一声の前に服従した。 最終幕で、仲間たちをかばって重傷を負った薫に「部下たちなど見捨ててさっさと逃げればよかったのに」と言ったことで「志葉家だけが残っても意味がない」と叱責され、考えを改める。その後は自ら丈瑠らの元に向かい、薫から言付かったディスクとともに自らの得意なモヂカラ「双」を封じたディスクを渡して激励するなど温かく見守る一面を見せた。また、当初は丈瑠のことを「影」と呼んでいたが、彼が十九代目当主になってからは「ご当主」と呼ぶようになった。 外道衆との戦いを終えた後も引き続き薫に付いて、志葉家を丈瑠と彦馬に託して後にする。 『海賊戦隊ゴーカイジャー』第11話と第12話に薫に付いてゲスト出演。演じた松澤によれば、脚本を読んで「丹波は『いきなり登場した姫に向かうところである視聴者の怒りを代わりに受ける役』である」と分析し、その結果として劇中のような「イヤなヤツ」を演じることにしたと語っている。また、脚本の小林靖子は、『アルプスの少女ハイジ』のロッテンマイヤーをイメージしたキャラクターだと述べている。 黒子(くろこ) 志葉家の家臣である一団。複数いるメンバー全員がその名のとおり典型的な黒子の姿である黒装束と黒頭巾の姿をしており、基本的に喋ったり素顔を見せることはないが、志葉家の家事全般や雑用、倒れたメンバーの看病、シンケンジャーたちの着物の着付けなど裏方的な役割をこなす。外道衆との戦闘のクライマックスにおいてはシンケンジャーの背後に志葉家の家紋入りの陣幕とのぼり旗を立て出陣を演出したり、一般市民の避難誘導をするのも彼らの役割。一見無個性な集団にも見えるが、よく見るとコミカルな動きをしている。また、朔太郎のように一時ドロップアウトしながらもシンケンジャーの戦いに心を動かされ復帰したなどの背景を持つ者などもいる。モヂカラを持たないため戦闘に直接参加することはできないが、「人々を守りたい」という願いは同じであり、外道衆に癇癪玉を遠くから投げつけるなどシンケンジャーの援助をすることもある。 当然ながらシンケンジャーのメンバーにもその存在を認識されており、特に千明からは「黒子ちゃん」と呼び慕われている。志葉家の周辺住民にも認識されており、関係も良好な模様。 薫に従属する者たちは装束に若干の相違点があり、薫の登場後は従来の黒子はあまり表に出ていないが、朔太郎のように物語の展開に関与したり一般市民の避難誘導を行ったりと、ドラマにおいて大きな存在感を見せたのはやはり従来の黒子の方である。 最終幕では薫付きの黒子と丈瑠付きの黒子が肩を抱き合って別れを惜しむというシーンも見られる。また、シンケンジャー本編は、黒子たちが志葉家の門構えを掃除しているという「日常」を象徴するシーンで幕を閉じる。 『海賊戦隊ゴーカイジャー』第11、12話や『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』にも薫に従属するタイプの黒子が登場。小松 朔太郎(こまつ さくたろう) 演 - 綱島郷太郎 第七幕で登場した、かつての志葉家の家臣。先代シンケンレッドの死による空虚感から志葉家を出奔したが、流ノ介との出会いと彼とともに舵木折神を釣り上げたことから侍たちの戦いを支えることに意義を取り戻し、黒子として復帰する。 第四十七幕にて再登場した時には黒子たちの中心的存在となっており、侍としての忠義と丈瑠との絆との間で思い悩む流ノ介の前に再び顔を見せて「侍として悔いのなきように」と告げ、絆を取り戻させる。薫には対丹波用のハリセンを手渡すなど洒落の利いた行動もみせる。
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