小鳥遊家・瀬川家親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 23:46 UTC 版)
「パパのいうことを聞きなさい!」の記事における「小鳥遊家・瀬川家親族」の解説
小鳥遊 祐理(たかなし ゆり) 声 - 大原さやか 祐太の姉。年齢は祐太よりも7、8歳上。旧姓は瀬川。 ひなの実の母で、空と美羽の養母。才色兼備で周りまでも明るくするその性格から、学生時代は3日に一度告白を受けていたほど人気があった。高校生のときに事故で両親を失うが、その際「家族は一緒にいなきゃダメなんです」といい、親戚や周りの人たちの反対を押し切って祐太を引き取り、家族で暮らすことを選んだ。このことは、後に祐太が三姉妹を引き取る原点となる。その後、女手ひとつで祐太を育て上げ、大学にまで通わせていた。普段は、ふざけているような明るい女性だが、家族のことになると非常に真面目な顔をすることもあり、血縁関係のない空と美羽や離れて暮らす祐太のことも、きちんと家族だと思っているのだと熱弁を奮ったこともある。結婚してからは、家族の温もりに背を向けた祐太のことを案じ、ことあるごとに彼女を作って卒業したら結婚しちゃいなさいと言い続けていた。信吾と初めて2人で出掛けた旅行で飛行機事故に巻き込まれ、信吾と共に行方不明となり、政府の発表では死亡したとされた。 祐太にすら隠し通していたが、実はアニメ・漫画・ゲームなどに詳しいサブカル趣味の持ち主であった。特にコスプレに関しては、カリスマレイヤーとして名を馳せたほと有名で、信吾と知り合ったのも撮影のルールが解らず、マナー違反を犯していた信吾を怒鳴りつけたのがきっかけ。手先が器用で、ファッション雑誌の洋服やコスプレ衣装を自作していただけでなく、針子として注文を受けるほどだった。サブカル趣味のことは、祐太には内緒にしており、バレた場合には「殺すか同じ趣味に引き込むしかない」と言っていたらしい。 本ストーリーのメインキャストは祐太と三姉妹であるが、祐理はそのメインキャストのキーパーソンであり、ひなは実母として、祐太は良き姉、異性及び先輩保護者としての憧れ、空や美羽からは理想の女性像や理想の母親像として描かれている。 小鳥遊 信吾(たかなし しんご) 声 - 飛田展男 祐理の夫。空とひなの実の父で、美羽の養父。年齢は30代後半。 祐理との前に2度の結婚歴があり、最初の妻である渚とは死別、2番目の妻であるサーシャとは協議離婚の経歴がある。普段は、気立てのいい温厚な人物だが娘のことになると目の色が変わる。主な武装はスリッパと靴べら。小鳥遊家で留守番のために眠りこけていた祐太を不審者扱いし、いきなり襲撃するなど思い込みの激しさが玉に瑕。祐理と初めて2人で出掛けた旅行で飛行機事故に巻き込まれ、祐理と共に行方不明になり、政府の発表では死亡したとされた。 佐原 よし子(さはら よしこ) 声 - 氷上恭子 祐理と祐太の伯母(父の姉)で、祐太の後見人を務めている。保険の外交員をしており、腕利きとして知られている。未成年で突然父親となった祐太と小鳥遊家の娘たちを厳しくも優しい目で見守っている。暴走する佐古をその威厳で抑え込むことのできる数少ない人物。 息子(祐太とは年の離れた従兄にあたる)が2人いるものの、2人とも海外に赴任しているため滅多に会うことができない。 夫を亡くしたため、子供を大学に通わせるために家を売りボロアパートに一人暮らしをするなどかなりの苦労人。祐太たち4人が助け合って暮らす姿を見て、夫と同時期に両親を亡くした祐理と祐太のことを引き取ることができたのではないかと後悔しており、祐太と三姉妹のことを心から大切に思っている。 犬を苦手としており、ジュウベエが傍にいると非常に脅える。しかし本人はあくまで「得意ではないだけで嫌いなのではない」と主張している。 小鳥遊 渚(たかなし なぎさ) 空の実母。身体が弱く、空が1歳になる前に他界しており、ストーリー開始時点で既に故人。旧姓は如月。 信吾のパソコンに残っていた写真データから、空が肌身離さず持っていた写真のようなすました印象とは違い、いたずら好きでよく転ぶ明るい女性だった。あることで落ち込んでいた空は、屋根裏部屋で母の想い出に触れたことで、大きく成長していくきっかけを得る。 サーシャ・イリイーニチナ・ガガーリナ 声 - 岡村明美(ドラマCD、OVA2) 美羽の実母。ロシア系(言語や文化がスラヴ圏のため、祐太は仁村にロシア人と説明している)のプラチナブロンドをした美女。 14歳の時から数年間、日本でモデルやタレントとして活動していた時期もあったが、現在は、自らの会社を持つデザイナーとして活躍している。祐太に裸を見られても平然としていたり、美羽たちと一緒にいるために祐太と再婚しようとするなど、豪快な面のある人物。祐太に対する想いは、最初は美羽たちと一緒にいるためだけだったが、大好きだった祐理や信吾を思い出させるような好感をいだかせただけでなく、美羽たちの大変な時期を支えてくれたことなど、女性として、母として、親友の弟としてなどが複雑に絡み合ったものとなっている。 実の娘である美羽は、彼女がタレントをしていた時期に恋愛関係にあった男性との間に生まれた子であり、タレントを引退したのはこのスキャンダルが原因。そのため美羽は、信吾や姉妹として暮らしている空とひなとの血縁はない。 信吾とは、ある商品の宣伝ポスターの撮影の際に知り合い、そこから祐理とも知り合う。その後、スキャンダルが切っ掛けで芸能界を引退し、信吾と再婚する。その後しばらくは、信吾、美羽、空とともに温かい家庭を築き、幸せな時間を過ごしていた。ところが、祖国でクーデターが発生したため一旦帰国する。その際、母が病に倒れてしまい、悩んだ末に母を支えるため、祖国に残ることを決意する。美羽たちと離れることは、身を引き裂かれる想いだったが、政情不安な祖国で美羽たちと暮らすことはできないことに加えて、信吾のことを好きだった親友の祐理なら、美羽たちを幸せにしてくれると信じ、自らの張り裂けそうな想いを封印し、祐理にすべてを託して信吾と離婚した。ただし、「美羽が10歳になったら、自らが母であることを明かし、どちらの下で暮らすのかを選ばせてほしい」という約束を交わした。 祐理と信吾の飛行機事故を知らないまま再来日し、悩んだ末に美羽に出生の秘密を明かし引き取ろうとする。自分を置いてどこかへ行ってしまったと思い、素直になれない美羽との間に確執が生じたものの、祐太や空がサーシャと美羽を支え和解に至る。しかし、姉妹と離れることを拒んだ美羽の意を汲み取り帰国した。その後もたびたびテレビ電話で連絡をとったり来日したりするなどして小鳥遊家との交流を続け、空と美羽の進学に合わせ日本に住まいと仕事の拠点を移している。 小鳥遊 信好(たかなし のぶよし) 声 - 島田敏 信吾の兄で、空たちの伯父にあたる男性。3姉妹の後見人を務めている。 役人気質の人物だが空たち三姉妹を心から心配しており、祐理たちの葬儀の後、三姉妹が別々になることに心を痛めながらも、それが最善の選択だと信じ提案した。しかし、三姉妹は離れ離れになることを拒み、祐太のアパートで3人一緒で暮らすことを選ぶ。そのことで三姉妹が一緒にいられるよう奔走し、なんとか三姉妹が一緒にいられる施設を探し出したものの、今度は祐太と三姉妹の4人の固い絆を目の当たりにしてしまう。その後、4人が空たちの元の家で暮らすことを許し、祐太たちを温かく見守るようになった。また、かつてサーシャのスキャンダルを理由に信吾との結婚に当初から反対し、サーシャの帰国の際に美羽と引き離してしまうことになったことから、サーシャに対して負い目を感じている。 ジュウベエ 佐古先輩の紹介で数日間小鳥遊家で預かることになった老犬。ひなにはすぐに懐いたが祐太には懐かなかった。しばらくしたら元の飼い主に返す予定になっていたが、その飼い主が夜逃げしたため、正式に小鳥遊家の一員となった。その後、ひなの寂しさを察し、常にひなの側にいたが、14巻にて寿命を迎え永眠する。しかし、最後にひなと空と美羽の大切なものを見つけ、最後までひなのナイトとして、ひなの心を護り続けた。
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