各巻に必ず登場しているキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/08 09:42 UTC 版)
「少女海賊ユーリ」の記事における「各巻に必ず登場しているキャラクター」の解説
ユーリ 主人公。見た目は15、6歳程の青い目の美少女だが、「弱きを助け、強きを挫く」伝説の海賊船・ユーラスティア号の船長。小麦色の長い髪をサイドテールの三つ編みにし、赤を基調とした服に青いマントを合わせて着ている風貌が特徴。リーデニア海では直接会ったことや見たことがなくても、その名を知らない者はいない。剣の名手で、その腕前と航海術はリーデニア海一と言われている。 その正体は、未来世界に暮らしていた天才科学者。13歳で大学を卒業した後、天才と言われた科学者の父親と、幼馴染のカイルと共に時光石の研究を始めた。だが、大爆発によって世界の半分が吹き飛び、その時に生じた時空の亀裂に吸い込まれて千年過去のリーデニア海に落ちてきた。父は時光石の大爆発に巻き込まれて命を落とし、母はユーリを生んですぐに他界しているため記憶にない。「どんなときもあきらめてはいけない」という父の口癖を信条にしている。 リーデニア海に落ちてきたばかりの頃は時光石を生み出したことに自分を責め続けて途方に暮れていたが、助けられた海賊船の船長・ドランの励ましで後悔するよりもこれからの事を考え、二度と醜い争いが起きないよう時光石を壊す方法を探し求めて二百年以上も自分の時を止めて旅をしていた(第1巻のプロローグより、二百二年と五ヶ月と十日)。 時空の亀裂に吸い込まれた際に背中に傷を負い、握り締めていた青の時光石(ブルー・ストーン)の力を使う度に傷口は開いていき、最後にはユーリ自身の身体を八つ裂きにしてしまうという。 終盤に仲間たちに心配をかけないようにゴアと二人だけでさらわれたノエルを助ける為に宿敵である黒マントの男・ボルドと戦おうとしたが、洗脳されたゴアによって連れ去られ、最終巻では記憶喪失になっていた。憎んでいたボルドの心の痛みを思い知り、正気に戻った時にはこれまでの事を許し合い共に生きたいと思った。全てが終わった後、皆に見送られてカイル、ゴアと共に未来世界へ帰る。 ゴア ユーリの頭脳を悪用しようとする者からユーリを護る為に、ユーリの父が作らせた護衛ロボットの大男。ユーリと共にリーデニア海に落ちてきた。 10トン力のパワーと、指の先に小型ロケット弾、腕にはミサイルが仕込まれており、目と耳はロボットであるだけに超倍率。ほかに赤外線探査装置、Ⅹ線透視装置、超高周波レーダーといった機能も搭載されており、金属製の皮膚はレーザー光線をも跳ね返す。人工頭脳は常にユーリを護るようにインプットされている。また、ユーラスティア号の船長室にある、ユーリの秘密の研究室のコンピューターの反応盤に手を置いて瞬きすると、何万桁もの計算を一瞬でこなしてデータを出す事ができる。 前述の洗脳が最終巻でユーリによって解かれ、暴走した時空間調節器(フィールドコントロール)を止める為に自らを犠牲にした。機能停止の間際、「心」を知り、ユーリを護りきれて幸せだったと言い残した。 ノエル(本名:ノエリア) ラドニア島の姫君。12歳。ショートヘアに青い目。マリンルック風の服を着ている。オーデニア国との戦いの時、家臣グリフィスの裏切りによって、故郷と、城主である「海の勇者」と呼ばれた父と母を失う。ラドニアの家宝であるザリア石の指輪を母から託されている。弟のヨハンとは離ればなれだったが、氷の大陸で再会。 ラドニア島の近くのクレタス島をうろついていたところを奴隷商人に捕まり、ピップスに売られそうなところをユーリに救われた。最初は魔女ばばの家に預けられるはずだったが、海賊波止場でオーデニア軍を率いるボルドとの騒動にあい、ユーリと時光石の秘密を知った。その後、そこに留まっていればまたオーデニアが狙ってくると考えた魔女ばばに促されたことと、指輪の裏切りの凶兆を信じず、最後まで人を信じた父と同じように、過去や未来のことよりも現在のユーリ自身のことを信じ、ユーラスティア号の海賊見習いになる。 平和だった頃にグリフィスから教えられた剣が得意。男勝りで負けん気が強いが、心優しい性格。 物語の終盤で「まことの幸せ」という言葉を書き残したユーリの先祖であることが判明する。 エピローグで美しい女性に成長。即位したレニーと結ばれる。授かった女の子にユーリと名づけ、ユーラスティア号の新しい船長となり、新たなる伝説を、未来へ帰ったユーリに指輪と一緒に伝えることを誓う。 レニー(本名:ロレニオ) 5歳からユーラスティア号に乗っている海賊見習いの少年。12歳。サラサラで色の薄い金髪に、緑色の目。顔はソバカスだらけで頭にバンダナを巻いている。食いしん坊で好奇心旺盛。マスト登りは仲間の誰にも負けず、勉強よりも工作や遊ぶことが大好きで普段は自由奔放だが、いざとなると芯の強さを見せる。片付けは苦手で、自室の机は散らかり放題。 虹の短剣を自分を五歳まで育てた乳母に持たされたが、その意味も由縁も知らなかった。ローデンの死後にオーデニア国の先代の王・ラムデンの遺児だと知る。 エピローグでは王様に即位してもユーラスティア号に乗るとすぐに昔に戻ってしまい、マスト登りでビノと張り合って同着だった。 ザーナン(本名:ラディ) イッカククジラという動物の角で作られた、ケルンという縦笛の名手である海賊見習いの少年。黒髪に黒ダイヤのような目で、中性的な顔立ち。耳が良く、泳ぎも得意。 実は、リーウィー族の長・ラドの息子だったが、幼い頃に、ローデン王が差し向けたオーデニア軍に襲撃され、ラドは一族を護る為に胸に槍を突き立てられて命を落とし、その時のショックで言葉を失った。母親・ティラにより海草に包まれ、ラドのケルンと共に海に流された。飢えと渇きで苦しんでいる中、ユーリに拾われてそのまま仲間に加わった。 後に母と再会。その後、終盤近くになってから少しずつ言葉を話せるようになっていく。 エピローグでは、ユーラスティア号を降り、リーウィー族として海竜と遊びに来ていた。また、宝島のサラに告白する描写があるが、実際はどうなったかは不明。
※この「各巻に必ず登場しているキャラクター」の解説は、「少女海賊ユーリ」の解説の一部です。
「各巻に必ず登場しているキャラクター」を含む「少女海賊ユーリ」の記事については、「少女海賊ユーリ」の概要を参照ください。
- 各巻に必ず登場しているキャラクターのページへのリンク