久条編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 03:43 UTC 版)
「ウダウダやってるヒマはねェ!」の記事における「久条編」の解説
久条 朝生(くじょう あさお) 北海道のチーム・サブデュウの頭。長髪に泣きほくろの美形で、狼の剥製が付いた毛皮がトレードマーク。小柄な体格だが非常に大きな拳を持つ。投げ技も得意としており、拳を握る価値がある相手かどうか測る際に用いている。追い詰められると『変わる』と言われる変化で筋肉が増大する。ストリートファイトを好み、「コブシひとつで天下を取る」を掲げている。自分に見合う強敵を求めており、桜城高校の噂を聞いてサブデュウを捨てて東北、関東へ向かう。東北では蘭岳宗一を3分で撃破し、東京では直巳とタイマンを張った。「父親を殺した」という伝説で恐れられていたが、実際には父親を殺したのは彼ではなく、彼に歪んだ愛情を抱いていた教育係の桐島だった。それからしばらくは父親の仇である桐島への復讐のために生きてきたが、行方をくらましていた桐島を見つけ出したときには薬物で廃人になっていたため、怒りの行き場をなくして天下取りに固執するようになった。直巳とのタイマンの中でその真実を語り、悪夢から目覚めることができた。最終的には直巳が倒れて敗北を認めたが、直巳は九条の前にムカイと勝負して消耗していたため、九条は自分が勝ったとは認められず(亜輝は「直巳は自ら倒れた」と言っており、作中では直巳の勝利と評される場面もあった)、そのまま虫の息で亜輝と対峙し、とどめを刺される形(あるいは介錯のような形)で倒された。 スクランブル・ハロウィン編では佐世保へ向かう道中でネコの奇襲に遭い敗北。その後タンカー内でネコと再戦し、パンチ一発で撃破してリベンジを果たした。最終話以降では、ノボリ、ムカイを連れて海外に行き、世界中でストリートファイトをしている。 ノボリ 本名・登 定雄(のぼり さだお)。九条の側近。長髪を一つ縛りにしたオールバック。特注のロープ(縄)を使う戦闘を得意とする、右目に久条への忠誠の証がある。亜輝をロープで追い詰めて肋骨を骨折させたが、クレーンで天井に叩きつけられて敗北した。 ムカイ 本名・向 佳美(むかい よしみ)。久条の側近で、ノボリの幼馴染。ターミネーターのような風貌。左目に久条への忠誠の証がある。普段は2人ともゴーグルを着用している。強者を求め「父親殺し」の伝説を持つ久条へ挑んだが敗れ、その強さに2人が惚れ込み、以後はノボリと共に久条に付き従う。壁を粉砕するほどの筋力で直巳を追い詰めるが、壁に拳がめり込んで動けない隙を突かれ、関節を破壊されて敗北した。 九条の伝説が偽りであったことが暴かれて動揺したが、ノボリとともにその後も九条についていく道を選ぶ。スクランブル・ハロウィン編では、ノボリとともに九条を呼び捨てにしたり敬語をやめようとするなど、関係の変化を望んでいる様子がある。 竹井 勝佳(たけい まさよし) 星志郎の中学校時代の同級生で、現在は北海道の田村工務店の若頭。現在は饒舌だが、昔は無口でガムをよく噛んでおり、現在の星志郎の姿は彼を模範としたものである。親方の娘・舞に好意を持っており、彼女がサブデュウに入ってしまったため連れ戻そうとしたが、磨渕の制裁によって爪を全てはがされてしまった。喧嘩の実力はかなりのものだったが、既に社会人として立場ができており、会社のために暴力を振るうことはしなかった。事件後は舞に想いをはっきり伝えて両想いとなり、社員たちにからかれている。 田村 舞(たむら まい) 田村工務店の一人娘。サブデュウに入っており、子供扱いする竹井に反発していた。竹井には密かに恋心を抱いており、サブデュウに入った理由も、昔はワルだった竹井が箱入り娘の自分を相手にしないと思い込み、彼が見てきた世界を知りたいという思いからだった。事件後に竹井と両想いになり、彼に対して結婚をほのめかすような発言をしてからかっている。 磨渕 仁(まぶち ひとし) 久条不在の間、サブデュウを仕切っていた男。非常に卑劣な男で、無抵抗の竹井の爪を剥がして暴行し、さらに舞を人質にして星志郎と住崎にも同様の拷問をするが、亜輝によって舞が救出され、なすすべもなく敗北した。その後に戻ってきた久条たちによって制裁を受ける。 事件後には正式にサブデュウを任されており、心を入れ替えて頑張っている様子だったが、実はスクランブル・ハロウィンに冒されており奇怪な言動をとっていた。 林原 明(はやしばら あきら) 青森叫竜会・総長で、関東へ向かう途中の久条達にやられる。 須藤(すどう) 桜城高校の新1年生で、四郎と同級生。入学式で暴れた四郎にケンカを売るが敗れる。以降は四郎を一目置くようになり、桜城高の下っ端として何度か登場する。 山村 大吾(やまむら だいご) 横須賀のライオン。アマギンからのメッセージを亜輝・直巳に伝えに来た際に、直巳に挑むも一撃でやられる。 九条の父 九条会の首領。故人。息子に「コブシひとつで天下をとれるような男になれ」と言い聞かせていた。九条にとって憧れの存在だったが、厳しいトレーニングを課したことで「九条を解放してあげたい」と考えた教育係の桐島に殴り殺されてしまった。 桐島 正吾(きりしま せいご) 九条の教育係だった男。元プロボクサーで、引退後にもあらゆる格闘技を身につけていた。九条の父の命令で、九条に過酷なトレーニングを課す反面、彼をとてもかわいがっていた。しだいに九条を不憫に思うようになり、歪んだ愛情が暴走して九条の父を殴り殺したが、組員は桐島を恐れて報復することができなかった。のちに九条はサブデュウを使って桐島を探し出したが、そのときには薬物に溺れて廃人となっていた。
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