マンション住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/06 07:32 UTC 版)
「ROOM NO.1301」の記事における「マンション住人」の解説
絹川 健一(きぬがわ けんいち) 声:立花慎之介 作品の主人公。平良井高校1年生、15歳。マンションに住む以前は、両親はインテリアの輸出の仕事をしており普段家にいないため、姉の蛍子と実質二人暮らし。二人暮らしの家において料理は健一の役割となっていたため、得意である。ある時不思議な鍵を拾ったため綾に「幽霊マンション」(有馬第三ビル)の存在しないはずの13階へと招待され、1303号室の住人となる。序盤にて千夜子に告白されていたのにもかかわらず、綾となし崩しで体の関係を持ったことを後悔し、その後も度々綾からはアプローチがあるものの健一は千夜子と付き合っているということを理由にして断っている。また、綾との初体験で連続5回も致してしまったことから絶倫であるという描写がされ、作中にては最高6回とされる。 姉の蛍子に挑発されたことから彼女を襲ってしまった後、不仲と思われた彼女の告白から気持ちを通じ合わせた。しかし、その後の行為をたまたま帰宅してきた両親に見咎められ、蛍子は家を出て両親の下で暮らすこととなってしまう。これにより帰宅する理由を失い、ほとんどを13階で過ごすようになる。その後、冴子や日奈が鍵を持っていたことから13階の住人として招き入れる。冴子とは彼女の特異な体質のために、千夜子という彼女がいるものの、基本的に毎日体の関係を持つようになる。日奈とは「シーナ&バケッツ」というユニットを結成し、健一は恥ずかしさからバケツを元にした帽子を被りバケッツという名前で、ハーモニカを担当するようになる。ファンも多く、テレビ出演まで果たしたが、日奈が13階を離れ他校で寮生活をするようになったため「シーナ&バケッツ」は自然解散となった。 コーヒーは普段特別濃いものを飲むため、普通のコーヒーを飲むと薄く感じてしまう。レースクイーン姿や黒い下着姿の女性が好きであると綾達に冷やかされる。父親と母親とが愛し合っている関係ではないと、感じ取っていたことから恋愛についてうまく理解できないでいたため、「自分には恋愛は向いてない」というコンプレックスを抱えている。 5年後の世界では大学生となり。千夜子と同じ大学で、恋人関係を続けている。 桑畑 綾(くわばたけ あや) 声:柚木涼香 1304号室の住人。世界的に有名な芸術家で多くの分野で才能を発揮するが、中でも特に金工を得意としている。代表作は「時の番人」など。作品制作に没頭すると周りのことが見えなくなる性格。食事を取らずに作品製作をして食事を取るために外に出かけた途中に倒れ、そこを健一に助けられる。健一が部屋の鍵を持っていたことから彼を13階に招待することとなる。そこで彼を自分の部屋に招き一緒にお風呂に入り誘惑、健一と体の関係を持つ。綾はその行為にはまってしまったためその後も健一を誘うこととなるが、健一には断られ続けてしまう。 普段の格好は当初、ラフで下着と白衣といった格好が多かったが、健一と刻也が注意を重ねて言った結果しだいにちゃんとした格好をするようになる。また、世界的芸術家であるにもかかわらず、その性格からメディアへの露出を避け続けていた。だが徐々に雑誌取材などには応じるようになるといった変化が見られる。家事はほとんどできず、お金の管理も大雑把。興味深いものがあるとスケッチをせずにはいられず、没頭してやはり周りが見えなくなってしまう。蛍子や悟らとは高校の同級生だったが、卒業前に高校は中退している、18歳。細身だがかなりの巨乳。ニンジンが嫌い。 5年後の世界でも相変わらずの売れっ子芸術家。アトリエに蛍子の油絵を飾っているらしい。 八雲 刻也(やくも ときや) 声:寺島拓篤 1302号室の住人。また、健一のクラスメイトでもある。綾からは「管理人」と呼ばれているが、あくまで名前だけの通称である。かなりの高身長で成績優秀。本当は有名進学校に入るつもりだったが、とある事情で受験できなかった。鈴璃は小学生の時からの恋人であり、彼女と一緒にファミレスにてバイトをしている。実家はあるが事情によりあまり帰りたくないらしい。妹がいる。色恋の話は苦手で、鈴璃の話もしたがらなかったが、健一が鈴璃と偶然会ってしまってからはあまり気にしないようになった。人から相談事を受けてアドバイスをしても何故か確実に相手に酷い結果をもたらしてしまう(およそ考えられないような偶然が発生したりする)ため、「自分は人の相談に乗るのが苦手である」というコンプレックスを抱えている。そのためか弁護士になる気は全くない。 5年後の世界では実家に戻り、東京大学法学部に通っている。自分に課せられた義務であるとして、在学中に司法試験には合格するが、法曹職を目指してはいない。学内での友達はほとんどいない。 有馬 冴子(ありま さえこ) 声:名塚佳織 比良井高校1年生で健一のクラスメイト。佳奈やツバメの恋人を寝取ったといった噂があり、実際それは本当である。それはエッチをしないとなぜか眠れないという彼女自身の特異な体質によるものであり、健一に導かれ1303号室の住人となってからは健一がその相手となっている。早苗の喫茶店で健一と一緒にアルバイトをするようになる。異母兄弟がいる。また彼女の父親はこのマンションの所有者である。また、健一に「私のこと絶対、好きにならないで欲しいの」と約束させている。 病に侵されており、中学生のときにも手術している。そのため、他人がいる場で裸になる際、電気を消しその手術痕を見られないようとする。そのため健一は彼女の裸を見たことが無い。不健康そうな外見だが、綾や千夜子より肉付きがよく、そのことを気にしていたため、一時期昼食を抜いていた。 5年後の時点では、「今はもういない」(2巻)、「今ごろ、気づいたって、もう謝ることはできない」(3巻)などの亡くなってしまったような描写がある。 窪塚 日奈(くぼづか ひな) 比良井高校1年生で、窪塚佳奈の双子の妹。13階の鍵を手に入れたことで健一に13階に招待され、1305号室の住人となる。姉の佳奈に対して恋心を抱いており、その思いからシーナ(活発な少年)と日奈(おとなしい少女)の2つの人格を使い分けている。シーナはやたらと突っ走る傾向があり、語尾に特徴のあるしゃべり方をする。アイドル好きの佳奈を惹きつけるために、健一と「シーナ&バケッツ」というユニットを結成。日奈はシーナとしてボーカルを担当し、健一には自分のハーモニカをあげ、伴奏を担当させる。主な曲は「上を向いて歩こう」など。その後、「シーナ&バケッツ」のストリートライブがテレビ局に取り上げられるまでになる。更に本来の目的であった佳奈との交際もシーナの姿で実現させた。 その後、自分がシーナであること、佳奈に思いを馳せていることを告白するが、佳奈にその告白を「健一への叶わぬ恋による勘違い」だと否定・拒絶されたことで大きく傷つく。佳奈の言葉から自分を否定し健一との性行為を望むが、健一は日奈の佳奈への想いを強く肯定することで彼女を慰める。そして佳奈に好かれようと自ら作り上げた今の日奈やシーナという虚像ではなく、本来の姿の日奈として佳奈に想いを伝えることを勧める。このことから、日奈はシーナを止め、日奈としてエリの下での歌手デビューのため、13階を離れ転校、寮生活を決意。「シーナ&バケッツ」は自然解散となった。甘党だが、佳奈と一緒のときは佳奈の好みに合わせている。 5人の中で最初に、自ら望んで13階から出て行き、皆も快く送り出したらしい。5年後には芸能人をしている。
※この「マンション住人」の解説は、「ROOM NO.1301」の解説の一部です。
「マンション住人」を含む「ROOM NO.1301」の記事については、「ROOM NO.1301」の概要を参照ください。
- マンション住人のページへのリンク