マシェル家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「マシェル家」の解説
小高い丘の上にある遺跡(正しくは、土砂か何かで埋まった塔の露出した最上階部分)に住む竜王又は月の竜術士の家。最年長のナータから、下から2番目のカータまでは成長期が同じで、卵の孵化時期は違うがそれぞれ地・光・風・木・闇・火・水の順で頭文字がアカサタナハマになる。後にプレアとなる暗竜のタマゴを預かっていた。マシェル家の竜は全員が産まれてほぼ三年である。 マシェル 声:宮田幸季 本作の主人公である青年。冬の中頃生まれの18歳で七つの資質全てを持ち、七属性全ての術を身に着けたコーセルテル八人目の竜術士。元々はイルベス地方のある村で暮らしていたが、幼い頃に天災で家族を亡くし、唯一生き残った身内である出稼ぎ中の叔父二人を探して旅に出ていた所をミリュウの母エカテリーナに出会い、コーセルテルへと連れられて来た。 作中で「コーセルテル一」とよく評されるが、それは「一番術が使える」、「一番子守りが上手い」という2つの意味合いがある。優しく穏やかで、とにかく子竜たちのことが大好き。時にそれが行き過ぎて甘やかしてしまうこともある。自分のことではほとんど怒らないが、子竜たちが危険な目に遭ったりした時には本気で怒るし動揺もする。家事全般、特に炊事が得意で彼の作る料理はおいしいとコーセルテルでも評判であるが、本人曰く裁縫だけは苦手。 好物は蜂蜜。趣味はとにかく子竜にかかわること全て。七属性全てを持っていることから「竜王の竜術士」たる資格を持つが、本人はそうは名乗らずあくまで一人の「竜術士」として暮らしている。7竜全員を補佐竜にするためにこっそりその準備を進めていたが、一部には知られていた。いつか、行方不明の叔父達を探すためにコーセルテルを出るつもりであったが、そのうちの一人が木竜術士カディオであったため、現在どうするつもりかは不明。 周囲の助けや理解もあり子竜達全員を揃って少年竜にすることが出来た。 『イルベックの精霊術士』では子竜達の力を借り、コーセルテルの暴走を押さえつけ、エトワスとコーセルテルが会話をする時間を作った。 ナータ 声:下野紘 暗竜の男の子でマシェルの一番竜。無口無表情、会話の時の言葉も必要最低限しか使わない。宇宙に旅立った暗竜族が残した卵の最後の一つから生まれ、卵の中に千年近く居たため精神的な年齢は他の子竜と比べてかなり高く、無茶をしがちなマシェルの良きフォロー役で下の子竜たちの面倒見も良い。物事全てをマシェル中心で考えているので、時々そのために他のことを二の次にしてしまうこともある。 術もその頃から使えており、幼い頃のマシェルと卵越しに会話もできた。その時に彼と「竜術士の約束」をしており、その数年後に約束どおり彼の一番竜となった。プレアが孵るまでコーセルテルに残る暗竜の男性としては最後の一人だった。 サータ 声:竹内順子 風竜の男の子でマシェルの二番竜。やんちゃでいたずら好き。冒険心と好奇心が旺盛で色々な場所や物に興味を持つ。逆境に強く非常事態では常に真っ先に立ち直るが、その非常事態を起こすのが一番多いのも彼本人。ただ最近では兄としての自覚も出てきており、ナータを気遣うなど成長したところを見せている。ミリュウの一番竜ジェンとは、コーセルテルでは珍しい血の繋がった姉弟で、額のバンドもお揃いのものを付けている。 アータ 声:高橋美佳子 地竜の男の子でマシェルの三番竜。真面目で読書好き。幼いながら、挿絵の全くない大人向けの本も読破してしまう。その一方、知識先行型で非常事態に弱い。二番竜のサータがいたずら大将なので必然的にマシェルとナータの留守中には彼の歯止め役になろうとするのだが、持ち前の知的好奇心を押さえられず結局一緒に冒険に行ってしまうことも多い。 マータ 声:真堂圭 水竜の女の子でマシェルの四番竜。種族の傾向なのか惚れっぽく、少々ませた所がある。好きな遊びもままごとやお姫様ごっこなど女の子らしいものが多い。ただマシェル家では男の子が多いので、ままごとなどがあまりできないのが少し不満らしく、お泊り会で女性が多い水竜家に行った時には嬉しそうにはしゃいでいた。冬の精霊カシには出会った時から憧れていて、彼に会うのも楽しみの一つ。 タータ 声:福圓美里 木竜の女の子でマシェルの五番竜。おしとやかで面倒見が良い。何か問題があった時にはアータと共に抑え役にまわる。幼い木竜らしい罪のないいたずらを時折やっているが、要領が良いのでマシェルやナータ、アータ以外には気付かれていない。最近ではマシェルへのあまりの過保護をネタにナータをからかう場面が多い。木の精霊ルンタッタとは仲良し。 ハータ 声:仙台エリ 火竜の男の子でマシェルの六番竜。激しい気性の多い火竜族には珍しく性格は穏やかで人懐こく、のんびりしていて怒ったりすることもほとんどない。ただ火竜のある意味最大の特徴である方向音痴はしっかり受け継いでいる。最初の出会い以来アグリナが大好きで、術練習にも付き合ったことも。熱調節が得意で手先も器用。陶器作りやガラス細工を習いに、火竜家に度々遊びに行っている。 カータ 声:仲西環 光竜の男の子でマシェルの七番竜。はっきりした金髪に落ち着いた青の瞳。甘えん坊で少々泣き虫なところがあるが頑張り屋。マシェル家の七人だけでなく、コーセルテル光竜族の中でも最年少だったが、モーリンの所にきたセユウルが孵り「お兄ちゃん」になってからは目覚ましく成長し積極的に色々なことに挑戦している。太陽に反応するのか、とても早起き。
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