術士対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「術士対象」の解説
精霊 竜や人と並ぶ主要な種族の一つ。普段は人間の姿をし、言葉も交わすことができる。竜と同じように自然界の力を司っているが、彼らは数や種類が格段に多いために竜のようにはっきりと種族分けはされておらず、ただ司る対象に従って、「○○の精霊」と大雑把に呼ばれている。基本的には司るものの近くで個人ごとに好きに暮らしているが、春夏秋冬の四季を司る精霊たちはその力の性質上、長を頂点として厳しく統制され、力を振るう機会も制限されている。ただ、これ以外の精霊たちも、力の強い者が同じ種族の者をまとめたり、弱い者を守ったりする習性は本能的に備えているらしい。コーセルテルを自分達にとっても特別な場所であると認識しており、そこに暮らす獣人や竜、竜術士たちとも友好な関係を築いている。人間よりも寿命は遥かに長い彼らにもやがて老いる時は来るが、精霊の中には「眠りにつく」ことによって若い期間を長くできる者も存在する。ただし、余りに長い時間眠った状態が続いた場合、記憶も含めその存在そのものが消えてしまうこともある。司る地が存在し、強い精霊ならば司る地から離れても何ともないが弱い精霊は司る地から離れてしまうと段々と弱り、消えてしまう。同じものを司る精霊はみな兄弟のようなものであり、同じ大陸を司る者達は姉妹のようなものになる。精霊の兄弟には司る場を同じくして生まれる者と力ある精霊が分裂してなる者とがある。木の精霊は一つの木に一つがせいぜいで、お姉さんと呼ばれていても繋がりがあるわけではなく、「近所のお姉さん」のようなニュアンス。 また、人間(ひと)の世の精霊と言う種類もいる。これは人間の歴史と同じ頃に現れ始めた精霊の種類であり、人間を唆して精霊の住む場所をけがすために自然の精霊に怖れられ、人間と共にあることをのぞむゆえ、「竜術士をとられる」と竜族に怖れられている。人間が作るものから生まれる精霊で、大抵は人間の多いところで長年世代を超えて使われるものに宿ると言われている付喪神のような物、最大の利点としては司る地が移動可能な物体である事がほとんどなので、限度はあるが力が弱まることなく広範囲での移動が可能。 魔人 遥か昔、竜や竜術士たちと歴史に残る大戦争を繰り広げ、当時の竜都が滅亡した一因ともなった種族。現在はお互いの力が弱まった事もあって対立も沈静化し、竜と同じ様に自分達の里でのんびり暮らしている。マシェル家に住む魔人の幽霊ロズ・アルバはいかにも怪物然とした姿だが、これは三千年前の戦争時に彼らが術でわざと恐ろしい姿を取っていたためで、現在は竜人化した竜と同じ様な姿で生活しているらしい。コーセルテルには魔人はおらず、唯一人間と魔人の混血であるウィルフが居るのみ。
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