火竜家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「火竜家」の解説
土の中をくり抜いて陶器釜と鍛冶施設が一体化している火竜術士の家。家の中は年中暖かく特に工房は蒸し暑い。 イフロフ 火竜術士を務めるかたわら、鍛冶屋も兼業する男性。秋の終わり生まれの46歳。コーセルテルに来る前は妻であるフィナと共に鍛冶屋を営んでいたが、ある事件をきっかけに大ゲンカして飛び出し、火の資質を持つ者の例に漏れず極端な方向音痴によってコーセルテルに迷い込みそのまま竜術士として住み着く。 寡黙で口下手なところがあり、普通の受け答えは大抵「…うむ」で済ませてしまう。後に妻とは和解し、掟により一緒には暮らせなかったものの秘密は許可を得て全て話していた。彼女の死後、遺された娘アグリナを引き取るも、生来の口下手のせいで最初は会話もまともにできなかった。しかしマシェルらの協力もありそれも克服。現在は親子として仲良く暮らしている。火竜たちやアグリナからの呼び名は「オヤジ」。代替わり後、妻の墓がある村で鍛冶屋を営んでいる。 メオ イフロフの一番竜で補佐竜。豪快で喧嘩っ早い、火竜族の典型のような少年。常にサラシの上に上着一枚と言う気合の入った服装をしており、火竜の弱点である水や寒さも根性で克服してしまった。趣味は陶芸だが、作る作品はどれもいびつなはにわのようなデザインで、面白いもの好きな風竜以外にはあまり受けが良くない。またこの陶器は非常に頑丈で落としても壊れず、彼はよくデザインをバカにされた時にこれでリリックを殴って泣かせている(加減はしているとのこと)。当初言い争いばかりだったアグリナとも今は随分打ち解けており、漫才まがいのケンカを繰り広げている。甘い物が好きという意外な一面もあり。夢は最強の陶芸品を作ること。火竜家の中では比較的方向感覚がまとも。 リタ 声:福原香織 イフロフの二番竜(元は三番竜であったが、後述の元二番竜のレリが里に帰ったことで繰り上がった)。おてんばな女の子で、アグリナとは「ケンカするほど仲がいい」を地で行く関係。彼女を「アグリナ姉ちゃん」と呼ぶ。怒ったり慌てたりすると両手を握り締めてぶんぶんと振り回す癖がある。 マノ イフロフの三番竜。いつも元気な少年竜の男の子。代替わりの際にイフロフに着いていき、共に鍛冶屋をしている。 スウ イフロフの四番竜。リタやマノと共に元気に駆け回る女の子。 アグリナ 声:野中藍 新しい火竜術士。初登場時は16歳で見習い。イフロフとその妻フィナの一人娘であり、外で母と二人暮らしをしていたが、母の死後、火の資質が強かったため火竜術士の見習いとしてイフロフに連れられてコーセルテルへやって来た。明るく面倒見の良いお姉さん肌の女の子で、ケンカっ早いのが玉にキズ。火竜たちとはケンカが絶えないが、それもコミュニケーションの一つである。普段は三つ編みお下げ髪に活動的な服装(以前見た女冒険者に憧れて真似たとのこと)だが、『海に行く夢』(竜術士物語第8話)では行商時代に身に着けていたおしとやかな装いで周囲を驚かせた。勉強が苦手で、コーセルテルに来た当初は術もイマイチだったが少しずつ上達している様子。最初の出会い以来マシェルに恋心を抱いているが、彼が色恋にとてつもなく鈍いため全く気付かれていない(一応、彼女がヒロイン……)。強い火の資質持ちの例にもれず方向音痴で度合いは親よりもすさまじく、目的地とは正反対の方向へ進んでしまうが、何度もマシェル家を行き来しているため、マシェル家には迷わず行くことができるようになった。 そんな彼女も『子竜物語3巻』にて正式に火竜術士になる。この物語は彼女の成長物語ともとらえることができる。 ヤチ アグリナの一番竜の男の子。同時期に孵った暗竜のプレアとはケンカ友達。火竜には珍しいぱっちり二重。アグリナの教育の甲斐あってか、方向音痴の兆候が見られない。
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