ベルニナ線
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ベルニナ線(ベルニナせん、Berninalinie、英語: Bernina Line)は、スイス、グラウビュンデン州を中心に384 kmの路線網を保有するレーティッシュ鉄道の区間の一部。エンガディン地方のサンモリッツと、イタリアのソンドリオ県にあるティラーノ間の高低差1824 mを、約2時間で結ぶ。
- ^ 現・ベルニーナ・スオート駅
- ^ 現・オスピツィオ・ベルニナ駅
- ^ 日本の鉄道における営業キロのような扱いで、公称の営業距離は開業時のものが引き続き使用されている。しかし実際の運用では支障が出るため、増減のあった地点の沿線に距離補正値を記した標識を掲示し、誤差を吸収している。
- ^ a b スタッツ(Staz)はロマンシュ語で駅を意味する。
- ^ 以前の公式表記はドイツ語のBerninahäuser。現在の表記になった時期・理由は不明。Suot はロマンシュ語で麓の意味。
- ^ 以前の公式表記はドイツ語のBerninahospiz。現在のイタリア語表記になった時期・理由は不明。 なお、ロマンシュ語にてOspizioは休息所、hospiz はホスピスを意味する。
- ^ a b c “ラーゴ・ビアンコ(ビアンコ湖)”. スイス政府観光局. 2022年1月27日閲覧。
- ^ それぞれ白い湖、黒い湖の意味
- ^ “Italian nationals returning to Italy and foreigners in Italy”. イタリア外務省. 2022年1月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Information Coronavirus” (英語). レーティッシュ鉄道. 2022年1月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “★ 4K 🇨🇭St. Moritz - 🇮🇹Tirano, early Spring cab ride (Bernina Pass, Switzerland) [04.2020]”. lorirocks777 (2021年2月27日). 2024年4月20日閲覧。木材貨物輸送のため、特例でティラーノ駅まで乗入れが許可された列車の前面展望。
- ^ Eisenbahnatlas Schweiz. Cologne: Schweers + Wall. (2012). pp. 38, 51, 81. ISBN 978-3-89494-130-7
- ^ a b c “ベルニナ・エクスプレス”. スイス政府観光局. 2022年1月27日閲覧。
- ^ いいちこの発売元・三和酒類の公式サイト上にあるCM Theaterで当時放映されたCMが閲覧可能となっている。
- 1 ベルニナ線とは
- 2 ベルニナ線の概要
- 3 概要
- 4 駅一覧
- 5 関連項目
ベルニナ線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 10:12 UTC 版)
詳細は「ベルニナ線」を参照 路線長:60.7km 開通年:サンモリッツ - チェレリーナ(2.0km):1909年7月1日(夏季運行) チェレリーナ - ポントレジーナ(3.8km):1908年8月18日(夏季運行) ポントレジーナ - モルテラッチュ(6.4km):1908年7月1日(夏季運行) モルテラッチュ - ベルニナ・ハウザー(3.6km):1908年8月18日(夏季運行) ベルニナ・ハウザー - ベルニナ・ホスピッツ(6.6km):1909年7月1日(夏季運行) ベルニナ・ホスピッツ - ポスキアーヴォ(21.3km):1910年7月5日(夏季運行) ポスキアーヴォ - ティラーノ(17.0km):1908年7月1日(通年運行) 全線通年運行開始:1913-14年冬 レーティッシュ鉄道へ合併:1943年1月1日 電気方式直流750V(1935年まで) 直流1000V(1935年以降) 最急勾配:70パーミル 最小曲線半径:45m 標高:429.3-2253.2m 隧道:11箇所 橋梁:11箇所 ベルニナ鉄道が開業させたサンモリッツからベルニナの谷を登り、アルプ・グリュム駅でエンガディン地方を抜けてイタリア語圏に入り、ポスキアーヴォの谷をイタリアのティラーノまで下る路線で、ベルニナ急行の運行区間の一つであり、終点のティラーノではトレニタリアと接続する。最高高度2253mは通常の鉄道路線としてはヨーロッパ最高高度であり、高度差1824mを最急勾配70パーミル、最急曲線半径45mで越える山岳路線で、ポントレジーナ駅以降の標高が約1800mを超える区間は森林限界を超え、途中の車窓からは3箇所の氷河が見られる。 モルテラッチュ駅付近ではこの線の名前の由来ともなっているベルニナ・アルプスの主峰で標高4049mのピッツ・ベルニナとモルテラッチュ氷河を、オスピッツオ・ベルニナ駅付近ではカンブレナ氷河とその氷河湖で発電用のダム湖でもあるラーゴ・ビアンコ、対になるレイ・ネイルを、アルプ・グリュム駅付近ではパリュー氷河を車窓から見ることができる。 アルプ・グリュム駅からポスキアーヴォ駅にかけては10箇所のヘアピンカーブと連続勾配によって直線距離で約6km程度の間に約1070mと大きく高度を下げている。 ブルージオ駅とカンパッチオ駅間には半径50-70m、勾配70パーミルで360度を回る石造のブルージオ橋があり沿線の名所のひとつとなっている。 カンポコローニョ駅付近には引込線があり、ここで材木が積み込まれた貨車は定期旅客列車に併結され、いわゆる混合列車としてティラーノに向かう。 カンポコローニョ駅とティラーノ駅(英語版)駅間でスイスとイタリアの国境を越えるが、シェンゲン協定に基き、イミグレーションは実施されない。税関検査や申告が必要な場合のみ、ティラーノ駅で行われる。 ポスキアーヴォ駅付近とイタリア国内に入った後のティラーノ市内では併用軌道となる。 箱根登山鉄道の登山鉄道線は海外視察者からの情報や、建設当時の同鉄道の技師長がベルニナ線を視察、調査した結果などを基に建設されており、このことが縁で1979年にレーティッシュ鉄道と箱根登山鉄道は姉妹鉄道となっている。ベルニナ線の主要3駅には箱根登山鉄道から寄贈された駅名板が設置されているほか、ABe4/4 54号機が「Hakone」と命名されている。2014年にはベルニナ線100周年記念でデビューしたレーティッシュ鉄道の新型車両の愛称にならって、箱根登山鉄道の新型車両が「アレグラ号」と命名された。 ベルニナ峠を下るベルニナ急行 森林限界上を行く列車 冬のオスピッツォ・ベルニナ付近のベルニナ急行 冬のオスピッツォ・ベルニナ付近の混合列車 ラーゴ・ビアンコ付近 モルテラッチュ氷河 アルプ・グリュム駅とパリュー氷河 アルプ・グリュム駅とヘアピンカーブ アルプ・グリュム付近、左側のスノーシェッドに覆われたつづら折りの線路がベルニナ線 ポスキアーヴォ湖 ポスキアーヴォ駅(英語版) ブルージオ駅(英語版)とその周辺 ブルージオ橋 ブルージオ橋の俯瞰 カンポコローニョ駅(英語版) ティラーノ市内の併用軌道 ティラーノのシンボルであるマドンナ・ディ・ティラーノ巡礼教会(ドイツ語版) 駅前広場から見たティラーノ駅(英語版)
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ベルニナ線
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ベルニナ線は輸送量が比較的少ないため、開業以来旅客、貨物列車とも主に電車牽引で運転されている。70パーミルの急勾配の路線であるが電車が最大8両程度の客車を牽引しており、近年では編成中間にも電車を連結して十数両の長大列車を走行させる試験も行われている。
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ベルニナ線
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電車ベルニナ線では、旅客、貨物列車の牽引は主に電車によるものとなっているほか、冬季のロータリー除雪車の推進などの除雪列車や工事列車の牽引にも電車が使用されており、現在ではスイス初の実用VVVFインバータ制御電車であるABe4/4 51-56形と本線・ベルニナ線兼用のABe8/12 3501-3515形が主力となっている。 個別の形式BCe4 1-14形→ABe4/4 31-37形 BCFe4 21-23形→ABe4/4 30形、BDe4/4 38形 ABe4/4 41-49形 ABe4/4 51-56形 電気機関車過去には2両の電気機関車が使用されていた。このうちGe4/4 182形は現在Club1889が保有しており、本線走行を目指して修復作業が行われ、ベルニナ線100周年イベントに合わせ2010年から動態保存されている。Ge6/6 81→Ge4/4 181形(廃形式) Ge4/4 82形→Ge4/4 182形 ディーゼル / 電気機関車交流区間への直通用および事業列車用として用意された機関車で、ベルニナ線では通常は電気機関車として走行し、本線系統や架線停電をしての工事列車などではディーゼルエンジンによる電気式ディーゼル機関車として使用される。Gem4/4形
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ベルニナ線
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「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」の記事における「ベルニナ線」の解説
詳細は「ベルニナ線」を参照 ベルニナ線はサンモリッツからティラーノまでの61kmの路線で、開通は1910年のことであった。当初はレーティッシュ鉄道とは別個の鉄道だったが、第二次世界大戦の影響をうけて経済的に厳しい状態になったことから、1944年にレーティッシュ鉄道の一部となった。429m(アッダ)から2,253m(ベルニナ峠)までの高低差を最急勾配70‰で走行する。ラック式を使わない代わりに、オープンループやヘアピンカーブを多用しており、途中のオスピツィオ・ベルニナ駅(英語版)は、粘着式鉄道のヨーロッパの駅としては最高地点である。オスピツィオ・ベルニナ駅は氷河湖ラーゴ・ビアンコの湖畔にあり、森林限界を越えた周辺ではモルテラッチュ氷河やカンブレナ氷河などを見ることができる。ベルニナ線の車窓から見られる景観は「欧州車窓展望ベスト10」(トーマス・クック・グループ)にも選出されている。 ラーゴ・ビアンコ付近 オスピツィオ・ベルニナ駅 ブルージオ橋のループ線 ベルニナ線から見たモルテラッチ氷河
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