フリーバスとは? わかりやすく解説

フリー乗降制

(フリーバス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 16:16 UTC 版)

フリー乗降区間が示されたバス路線図西鉄バス久留米
一部区間に「フリーバス区間」の表記がある。

フリー乗降制(フリーじょうこうせい)とは、路線バスにおいて、バス停留所以外でも路線上の任意の位置で乗降できる制度。自由乗降制(じゆうじょうこうせい)とも呼ぶ。また、その対象区間をフリー乗降区間自由乗降区間と呼ぶ。

バス事業者や路線によっては、降車は路線上の任意の場所で取り扱うが、乗車はバス停留所でしか取り扱わない場合もある。これをフリー降車制と呼び、その区間をフリー降車区間と呼ぶ。

解説

正面方向幕の隣に"Hail and ride"ステッカーを掲出した英国デヴォンのバス
前面に「指定区間 自由乗降」のヘッドマークを掲げた山梨交通の路線バス

この制度は日本特有のものではなく、イギリスオーストラリアにおいても、"Hail And Ride" の名称で、同様のサービスが実施されている。

日本のバス事業者の中には、フリー乗降制を行う路線や区間を「フリーバス」と呼ぶ[1]例もある。

利用方法は、乗車時には、バスに向かって手を挙げるなどして運転手に合図する。降車時には、停車位置の50メートル手前までに、降車ボタンや口頭で運転手に停車場所を申し出る。ただし、道路交通法により駐停車が禁止されている場所や、停車すると危険な場所では乗降できない。

フリー乗降区間では後続車との接触事故を避けるため、バス事業者は路上や車体に、停留所以外でも停車することがある旨の掲示をして、他車への注意を促している。また見通しの悪い区間を運行する場合には、車外スピーカーから音楽などを流して、バスの接近を知らせることもある。

運賃は均一制の場合を除き、一般に乗降した区間の外側にある至近停留所(乗車時は手前の停留所、降車時は直後の停留所)を基準として適用する。[要出典]

日本の主な採用事業者

北海道

東北地方

関東地方

中部地方

近畿地方

中国地方

四国地方

  • 宇和島自動車 - 各路線ごとに定めた特定区間(概ね市街地及び幹線道路以外)。
  • 県交北部交通 - 柳瀬出張所(柳瀬第三)以北、小坂峠以北の区間。
  • 高知西南交通 - 市街地区間を除く全線。
  • 南国市 - 高知医大 - 久枝線の琴平神社通 - 浜改田 - 久枝間、植田線の領石 - 植田間(南国オフィスパーク内を除く)。

九州地方

かつて実施していた路線

脚注

注釈

  1. ^ 始発停留所を起点に21時以降最終まで実施。[要出典]
  2. ^ 久米南口 - 南白橿間において9時30分から15時30分の間と20時以降最終まで実施。[要出典]

出典

  1. ^ フリーバスについて”. 北陸鉄道株式会社. 2015年12月15日閲覧。
  2. ^ フリー降車について:路線バス”. 網走バス株式会社. 2019年11月19日閲覧。
  3. ^ すぎなみ区役所. “関東バス「フリー乗降」実証実験を実施します(4年3月1日)”. 杉並区公式ホームページ. 2022年3月1日閲覧。
  4. ^ 西表島の路線バス”. 西表島交通. 2025年3月9日閲覧。
  5. ^ 2019年10月1日(火)ダイヤ改正について”. 丹後海陸交通. 2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 天城峠の「フリー乗車区間」の廃止について”. 東海バス. 2022年5月15日閲覧。

関連項目


フリーバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 08:44 UTC 版)

スタンレーパーク」の記事における「フリーバス」の解説

夏季には公園内無料バス運行されていたが現在は運行休止状態続いている。

※この「フリーバス」の解説は、「スタンレーパーク」の解説の一部です。
「フリーバス」を含む「スタンレーパーク」の記事については、「スタンレーパーク」の概要を参照ください。

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