フランス支部
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『太陽の揺籠』と呼ばれる魔術結社を前身とし、白騎士機関の中では長い歴史を持つ支部。救世主は固体・液体・気体・力体・霊体によるゴーレム練成の秘儀に通じる『元素衆(レ・エレマン)』と呼ばれ、『=1(ル・ブルミエ)』は『=2』以下を従える幹部がいる。前身が魔術結社であるため、貴重な黒魔のランクAが多い。9巻の大規模作戦には46人が参加しており、そのすべてが黒魔。 シャルル・サン=ジェルマン 声 - 子安武人 支部長。ランクS。黒魔。 六頭領の一人。『パリのサン=ジェルマン(PSG)』、『異端の魔術師の正統』や『赤青の魔術師(レ・ルージュ・エ・ブルー)』等の異名を持つ。 せっかちな性格で、口癖は「遅い。オレを待たせるな」。また、その性格は周囲から「めんどくさい」という評価を受けている。9巻にて婚約者であるフラヴィが諸葉に抱きついただけで嫉妬する一面もある。 かつては義父の思想に従って純血を重んじていたが、後に婚約者となるフラヴィとの出会いによって考え方が変わる。クーデターを起こして今の地位を手に入れた。不可視によってフラヴィを誘拐され、そのショックのあまり「救世主による人類支配」を決意してロシアと並ぶ過激派とされた。 婆様の預言によって諸葉をフランスへ連れ帰ろうとするが、断られたので強行手段へと移行。諸葉と交戦して彼の熒惑を受けて敗北した。 五本の指を使用してスペリングするため、通常の五倍の速度で第一階梯をスペリングすることができ、第一階梯をスペリングする間に第一階梯を五つあるいは第五階梯をスペリングしてしまう。両手を使うことで、第五階梯を絶え間なくスペリングを行うことができる。ゆえに、自他共に認める「最強の闇術の使い手」又は「世界最強の黒魔」である。 ランクSの中でも別格に強く、ゴーレム抜きに白鉄と一対一で勝負できて白鉄の手出しできない領域から一方的に攻撃できる。黒魔となら五分と五分の戦いになるがシャルルと魔術合戦をして勝てる者はどこにもいない。だが、長時間戦うと疲労のせいで指が動けなくなってしまう。スポーツみたいにインターバルがあれば無敵である。 14巻で織場亮の熒惑により右腕を焼かれてしまい使えなくなるが、19巻で髪の色が黒から白に変わるほどの荒行を数か月の間行った結果、第五階梯闇術の反魂を完璧に制御するまでに至る。 固有秘法『一千六十三フィードの高座(オーヴァロードオーヴァウォッチ)』。 フラヴィ・サコー 『?』。ランク?。黒魔。 フランス支部副支部長にしてシャルルの婚約者。黒人の女性。不可視に誘拐された後、魂を魔人級を作ることに使用された。解放後、馬迭戈によって要塞級から開放された。 本人の実力を示す明確な描写はないが、大規模作戦で『元素衆』の指揮を取っていたことから知ることができる。 クロエ・ジャレ 『霊体=3(ラーム・トロワ)』。ランクA。黒魔。 『牢獄の魔女』と呼ばれる結界闇術のエキスパート。亜麻色の巻き髪を持つ美女。 強行手段に移ろうとするシャルルを止め、自ら交渉役として諸葉と接触した。 日本支部の要請により、7巻で諸葉が幽閉された館の形をした結界のゴーレムを作製した人物でもある。 18巻で諸葉と静乃の結界闇術の師匠になっている。シュウ・サウラ曰く、不完全性が気に食わないと言い研究に消去的だったが早計であると反省した。 エミリエンヌ・カバーニ 『液体=1(ル・リキユイデ)』。ランクA。黒魔。 なぜかずぶ濡れの女性。「ごめんなさい」が口癖。 カロンと共に襲撃する命令だったがそれを自らの提案で一人で初介たちを襲撃した。 自らが操る水のゴーレムによって初介一人まで追い込むが、「自分は救世主になれない」と吹っ切れた彼の熒惑によって戦闘不能にされた。 カロン・メネス 『霊体=2(ラーム・ドゥ)』。ランクA。黒魔。 タレ目の男性。血統を重視する保守派であるため、エミリエンヌらを見下している。口癖は「冗談、顔だけにしろ」。 エミリエンヌの提案によって待機していたが、彼女の敗北を知ると巻き込むことを気にせずゴーレムの悪霊をけしかけようとした。しかし、現れたレーシャに阻まれて交戦することになる。 ダリオ・ヴェラッティ 『気体=1(ル・ガス)』。ランクA。黒魔。 ハンサムを通り越してくどい伊達男。ブレーズと共にサツキと静乃、春鹿と交戦。 「すごいゴーレムを作ろうとして途中で放り出した」何十体ものガスゴーレムを使役する。 最終的に静乃との一対一になり闇術戦で敗北。 ブレーズ 『力体=2(レナージ ドゥ)』。ランクA。黒魔。 黒人の青年。『影潜み』の異名の所以である固有秘法を有している。 電気を纏ったパンサーゴーレムを使役し、ダリオのゴーレムに雷を放って誘爆させることで春鹿を戦闘不能にした。 静乃にチェックメイトをかけるも、彼女のゴーレムによって戦闘不能にされる。 静乃曰く、物の道理もわきまえているし、冷静でよく頭も回る、信頼できそうな人であるが利害が一致する限りは安全である。 ズラタン 『固体=1(ル・ソリード)』。ランクA。黒魔。 鷲鼻の白人。『元素衆』最強の騎士。 鉱物を操作して合金を作ることを得意とし、それによって作ったゴーレムを体に纏って近接戦闘を行う。 石動と交戦して一度は追い込むが、自分の本性に気がついた彼の破軍によって戦闘不能になった。 婆様(ババサマ) 本名不明。老婆で預言者という立場にあり、預言はするが意見はしない。 予知能力者で的中率は10パーセントほどであるが、当たる時はどんな突拍子もないことでも予見してしまう。 この能力は胡散臭いと思われるが、フランスを最初に襲った異端者の出現日時、なかなか政府の呼びかけに応じなかった中国支部長の正体と居場所を当ててみせた。 諸葉のことをとんでもなく強くて、太くて、数奇な命運を持って生まれていると言った。あと、『数奇な命運を持って生まれり。例えるなら英雄二人分にも相当する、重なり合う巨大な運命(さだめ)。その大きなうねりにかの白騎士すら惹きつけられ、かの雷帝すら飲み込まれることになる。そしてそれはシャルル様とて例外ではない。ゆめゆめ畏れることなかれ。かの男の数奇な命運に寄り添えば、御身はきっとフラヴィの元へ導かれるであろう』と予言している。そしてこの予言は的中している。
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