ヒルメス一党とは? わかりやすく解説

ヒルメス一党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:14 UTC 版)

アルスラーン戦記の登場人物」の記事における「ヒルメス一党」の解説

ヒルメス、およびヒルメスを真のパルス国王と仰ぐ者たち。 ヒルメス 声 - 池田秀一 / 同左 / 梶裕貴 第17代国王オスロエス世の子。先王オスロエス世の嫡男であった立太子されることはなく、子供の頃叔父アンドラゴラスによって火事見せかけ暗殺遭い、公式には死亡とされた。実際未遂終わったものの、顔の右半面大火傷負い無意識に火を恐れるなど後の人生影を落とした一連の事件アルスラーン誕生前だったため、アルスラーンにとっては従兄にあたるが、その存在知らされていなかった。火事から生き延びた後はマルヤム逃れてしばらく滞在したらしく、その際マルヤム内親王イリーナ交流し互いに惹かれあう基本シリアス一色キャラだが、ナルサスアルフリードやり取り呆れ、イノケンティスと互いに話題内容勘違いしたやり取り繰り広げる面も。 自らを正当な王位継承者信じており、王位奪ったアンドラゴラスへの復讐のために十数年の歳月準備費やし銀色仮面被って戦火身を投じる身分偽ってルシタニア手引きし、パルス侵略させた。ルシタニア人に対して銀仮面卿と名乗る出生本人知らぬ秘密があり、本当先王オスロエス嫡子ではなく先々ゴタルゼスの子であった。そのため、正し王位継承順位アンドラゴラスより下となる。 アルスラーン敗れた後、チュルク流れ、しばし滞在する間にカルハナ謀臣として彼の即位功績立てた。この地で妻イリーナを失う。カルハナ王の命によりトゥラーン人を組織して仮面兵団を組織シンドゥラ劫略するもアルスラーンにより撃破され、残兵率いて海路ミスル逃れるミスルではクシャーフル卿と名乗りミスル手中とするために暗躍開始する国王寵姫となった孔雀姫フィトナ協力得て首尾よく南方軍都督(キャランタル)に就任するが、任地赴く直前自身偽物である「黄金仮面」シャガードの叛意による国王弑逆事件が起こる。ヒルメスはこの事件利用し腹心ザンデの仇であるマシニッサ国王殺害共犯者仕立て上げ、これを討ち果たす同時に幼少新国王を擁立して権勢を握る。だが、外国人ゆえにミスル足場がなく、それが後の失敗につながる。 苛烈人柄こそ変わってはいないものの、自身野心正当化することはなく、自身器量アルスラーンより劣ることを自覚するなど、以前比べ幾分思考軟化してきている。ミスル手中に収める謀略についても、悪事自覚して楽しんでいる節がある民衆のための政治を行わなければ支配長続きしない自覚したり、元貴族という身分だけを理由尊大に振る舞うクオレインを「己の能力自慢できることはないのか」と嘲笑した挙げ句斬り捨てたりナルサス対す復讐固執するあまり視野狭窄起こしている「黄金仮面」の姿に、かつての自分のようだ自嘲するなど、視野遥かに広くなっている。一方で武人としての技量はますます技量高めたダリューンには劣るものの、ナルサスには勝る。 武勇優れ、その技量第1部時点でのダリューンと互角だった原作2巻におけるペシャワール城塞にて、ダリューン、ナルサス、キシュワードに囲まれた際には、わずかな時間ではあるが3人の猛攻にさえ抗ってみせるなど、この時点ではダリューンと同等実力見せていたが、第二部以降では更なる実力をつけたダリューンに圧倒された。 著者田中芳樹によると、中国南北朝時代人物である蕭宝寅が、まさしくヒルメスにそっくりの人物であるとのことである。しかし、田中この人物を知ったのは『アルスラーン戦記執筆後であり、モデルではない。蕭宝寅田中評するところでは内政面でも優れた才能示した人物であり、その後作中においてはヒルメスが内政関心を持つ場面描かれた。 15巻側近ブルハーンと共にマルヤム戻り、ギスカールを脅す形でマルヤム軍に入った。再び銀仮面卿と名乗りアルスラーンへの復讐企む蛇王侵攻乗じようとギスカールに出兵させ、先行したところ偶然ナルサス宿営地奇襲する形となり、彼を殺害するその際アルフリードから左腕を傷つけられるも、援軍として駆け付けたパルス軍に腹心ブルハーン捕らえられてしまう。メルレイン率い部隊襲撃してきた際は、放たれた火を見て単身逃走マルヤム軍はヒルメスが実質司令官だったため、これがマルヤム大敗要因となり、名目指揮官ギスカールを討たれるその後侵攻してきたミスル軍の陣頭に立つフィトナ再会しパルス侵攻乗じる形で小勢率いて攻め込むもギーヴと遭遇し、「今エクバターナ行かない後悔する事になるぞ」と言われ手勢見捨てエクバターナに向かう。しかしアンドラゴラス身体乗っ取った蛇王ザッハーク予期せぬ遭遇挙句怯えて逃げ惑った最後親友ナルサスの仇として意気の上がるダリューンと相対し熾烈な決闘の末に討たれた。 カーラーン 声 - 松尾貴司 / 納谷六朗 / 大川透 アンドラゴラス三世の下での万騎長一人中年重厚な声の持ち主にして諜報名手先王オスロエス世の遺児であるヒルメスの正統性信じて密かにアンドラゴラス三世裏切り第一次アトロパテネ会戦偽情報によって敗戦へと導きルシタニア侵略協力した。ヒルメスと結びついた経緯については不明。ヒルメスの下で大将軍(エーラーン)を称するが、ナルサス策略によっておびき出され、ダリューンと戦い半ば事故の形で落命する。ザンデの父親。 ザンデ 声 - 中原茂子安武人 / 梁田清之 / 森田成一 万騎長カーラーンの子。父カーラーンの死後はヒルメスの側近として活躍する年齢20歳くらいの剛力を誇る巨漢で、剣よりも棍棒鋒(メイス)をよく使う。ヒルメスの正統性心から信じ絶対忠誠誓っている。斥候用いて情報にも通じ単なる膂力だけの男ではないことはヒルメスも認めている。 第2部ではヒルメスを探してミスル辿り着き、「黄金仮面」の下で反アルスラーン派のパルス人を束ねてパルス人部隊の指揮官となる。騎兵訓練にも優れていたことが判明する。しかし、「黄金仮面」がヒルメスの名を騙る偽者であると見破ったため、ミスル国王の命を受けた将軍マシニッサ追われる最期マシニッサ騙し打ち同然に討ち取られるサーム 声 - 岸野一彦 / 家中宏 アンドラゴラス三世の下での万騎長怜悧思慮深い人物城砦攻防優れた手腕有することから、第一次アトロパテネ会戦には参加せず王都エクバターナ守備の任についたエクバターナ防衛戦敗れて捕らえられた後、ヒルメスの秘密知らされ苦悩の末、ルシタニア人パルスから追い出すことを条件配下となり、参謀として活躍する。しかし、彼自身守り任されエクバターナ陥落以降、常に心に鬱屈抱え込んでおり、クバードからは死に場所探しているようだ評された。アルスラーンエクバターナ入城果たした直後ザッハーク一党の手から宝剣ルクナバードを守るために命を落とした

※この「ヒルメス一党」の解説は、「アルスラーン戦記の登場人物」の解説の一部です。
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