ヒル問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 20:25 UTC 版)
登山者や周辺住民に問題視されているのが、ヒル(ヤマビル)の分布拡大と血を吸われる被害である。特に東丹沢と表丹沢で夏季に猛威をふるっており、入山すると必ずヒルが付くような地域もある。最近では、以前までほとんどヒルが見られなかった西丹沢山域でも少しずつ被害が出始めており、今後はさらに被害域が広がると予想されている。登山道入口には熊の出没に注意を促す立て札とともに、ヒルに対する注意や対処なども多く見られる。タッパなどにヒル除けの塩を入れて常備してある場所もある。 本来の生息域は山間部のみであったが、既に愛甲郡清川村全域及び秦野市や相模原市など周辺市町村にまで拡大を続けており、農作業中に吸血される被害も多数報告されている。主に、野生動物がヒルを媒介する事が知られている。丹沢では、シカの個体数1500頭が目安とされている面積に対し、現在4000頭余が棲息していると推計されており、ヒルの生息地域拡大をもたらしていると考えられる。
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