段落
パラグラフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 14:44 UTC 版)
作中のパラグラフは、曖昧な表現のものと詳細な描写がなされるものとに明確に区別されている。たとえば、相反する2つの魔力を抱えた主人公ディノンをさいなむ苦しみは、さまざまな場所のさまざまな環境で発生し得る。そのため、この苦しみを描写したパラグラフで状況を詳細に叙述すると、前後の内容と食い違いを生じる恐れがある。よって、このようなパラグラフでは意図的に表現を曖昧にすることで、多様なパラグラフに矛盾なく接続できるようにしている。 またこの使い分けは、総パラグラフ数を抑えつつ物語を膨らませるという、もうひとつの効果を生んだ。読者たちは「曖昧パラグラフ」を共用する一方で、「詳細パラグラフ」については自らの判断で選び、そして各々のやり方で収集したミスティックマークに応じた結末に至る。パラグラフの数は少なくても、その組み合わせ方を工夫することによって、内容を充実させ多様な展開を生むことができるのである。読者の感想には「当初はパラグラフの少なさに不安を覚えたが、終わってみれば読みごたえがあって驚いた」というものがいくつかあった。 1つのパラグラフあたりの文章はかなり長く、選択肢は物語の展開を大きく左右する箇所に限られている。これは読書中の没入感を損なわないようにするための措置であり、また前述したように記入作業の負担を減らすためでもある。だがその代償として細々とした行動選択を盛り込めなくなっているため、読者の中には「もっと買い物がしたい」「お金の使い道が少ない」という不満を抱く者もいた。
※この「パラグラフ」の解説は、「魔法使いディノン」の解説の一部です。
「パラグラフ」を含む「魔法使いディノン」の記事については、「魔法使いディノン」の概要を参照ください。
「パラグラフ」の例文・使い方・用例・文例
- パラグラフのページへのリンク