チュファルテク合同共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:49 UTC 版)
「売国機関」の記事における「チュファルテク合同共和国」の解説
ヨランダ・ロフスキ 声 - 内田真礼 オペラ座隊長で法務課長。自称・売国的愛国奴。貴族出身の陸軍少佐だが、戦場で夥しい犠牲を払って難局を凌いだ悔恨を内心に据え続けている故に、戦争の惨禍を知らず無責任に戦争を言い立てる者たちを憎み、たとえ強制されたものであったとしても平和が永続するよう尽力する。共和国国民としての誇りは高く、敵に対しては容赦がない冷酷無比な性格だが、一方でたばこ売りの兄妹のような弱者や戦争を戦い抜いた軍人には優しさを見せることもある。政治や人心に対しては常に懐疑的で辛辣な定見を持ち、内部の敵に対しても事を構える職務上、信頼できる関係の重要さや仲間を失う痛みも熟知しており、部下たちの面倒見は良い。また高級軍人が陥りがちな不正蓄財を軽蔑嫌悪しているため、部隊の酒保は公定価格を保っている。 モニカ・シルサルスキ 声 - 上坂すみれ 陸軍士官学校を首席で卒業した女性士官。階級は少尉。終戦後の卒業で直後にオペラ座からの引き抜きで法務官として配属されたため、残虐行為に対して耐性がない。基本的に真面目で常識人なため人や世間に対しても穏健で、実践教育も兼ねた現場勤務を通じて知ることとなる過酷な状況に辟易することも多く、ゆえに周囲からはうぶな新兵扱いをされているが、知力や対応力は高く戦争経験のない視点と思考からの能力発揮を期待され、王国との国交回復後にロフスキから王国大使館付警備要員兼連絡担当官を命じられる。 見かけによらず大食らいで祝日「脂の木曜日」の恒例行事では他がリタイヤする山のような量のポンチキを完食し、同窓会ではクラスメイトにあまり食べ飛ばさないように予め注意を受けるほどである。 ジェイコブ オペラ座隊員で陸軍中尉。首相官邸前で排外主義者を掃討中、投降した少年兵に背後から銃撃されて死亡。ロフスキやロッティとは戦場を共にした間柄で信任は厚く、戦死の報を聞いたときにはロフスキは取り乱し、ロッティは実行犯の少年を容赦なく拷問にかけたほど。また、ジェイコブの死後にロフスキは思わずジェイコブに命令を下したこともあった。死後、少佐に昇格。 戦時中を描く過去回やシーンでは、常にヨランダの側で戦いと苦悩を分かち合っている。 ロベルト・ナイマーク オペラ座隊員で、肩書上は課長代理。陸軍砲兵部隊出身で階級は大尉。褐色で強面な男性。法務官として「地下牢」の全管理を担当する。 ベルナルディーノ・バーク オペラ座隊員で陸軍中尉。カイゼル髭が特徴の紳士的で大柄な男性。爆発物の扱いに長けており、爆破作業においては腕前を遺憾なく発揮する。 ジャコモ・ロッティ 声- 櫻井孝宏 退役軍医中尉で、現在は嘱託の法医学医としてオペラ座での「尋問」を担当する拷問のスペシャリスト。気さくな性格で軽妙な物腰の優男だが危機に際しても臆さず率先して立ち向かう勇敢さもあり、それを裏付ける理想や良識も持ち合わせているゆえに(自身も含めた)祖国の不甲斐なさに憤る心情も理解しており、非情に任務をこなす一方で心を痛めてもいる。シルサルスキの王国大使館付連絡担当官就任に伴い、補佐役に就く。 リーナ・マートン オペラ座隊員で陸軍准尉。元衛生兵の女性軍人ながらも多少ガサツな性格の持ち主で、暇さえあれば吸い溜めするチェーンスモーカーでもあり、目の下がやつれている。シルサルスキの教育係として様々な「仕事」を教えるポジションでもあり、彼女の王国大使館付連絡担当官就任に伴い警備要員として職場を共にする。 戦場で鍛えた高い射撃技能のみならず、戦中の自軍内部における深刻な軋轢にも立ち会った経験からストレスに対する洞察力も鋭く、王国大使館職員たちの不満が危険水域にまで達しつつある様相をいち早く察している。また、オペラ座の職務内容が過酷でも上官であるヨランダの「あたまがマトモ」なため職場環境は良いと感じている。 グスタルボ 戦場ではジェイコブ直属の部下で保護者的存在でもあった叩き上げの陸軍軍曹。戦場で負傷して左足を失った上に捕虜となり、帰国後は物乞いに身をやつしていた折にロフスキに拾われる。オペラ座入隊後は義足を着けて勤務している。シルサルスキの王国大使館付連絡担当官就任に伴い警備要員として職場を共にする。 セルジョ・ハイネマン オペラ座局長を務める恰幅の良い背広姿の男性。貴族出身の退役陸軍大佐。ロフスキの良き理解者で、マスコミ対応や首相との折衝を積極的に引き受け、彼女がやりたいようにさせている。シルサルスキの着任も彼の推薦による。 デイブ・クローリー ハイネマンの部下で軍務省嘱託のオペラ座職員。背広組(ケース・オフィサー)だがロフスキたち制服組と行動を共にすることも多く、情報収集や分析、作戦行動のマネジメントなども担っている。自身も含めてオペラ座が汚れ役であることを熟知しており、皮肉屋な言動が多い。 情報部部長 モノクルが特徴の陸軍幹部軍人。氏名、階級は明らかになっていない。職務上ハイネマンとの付き合いも長く、オペラ座とは表向き険悪な関係を装って内部の排外主義者割り出しに力を貸し、ロフスキの手腕を評価しつつも「魔女」と評している。連邦との協調主義政策には現実的観点から妥協しているが内心の不満と不信はハイネマン以上に深く、文民代表としての溝を意識した首相の態度にも諦念と落胆を燻らせている。 首相 連邦への留学経験もある共和国首相。連邦との協調主義のもとで戦後の復興に尽力しており、オペラ座については体制安定のため必要性を認めつつも、やりすぎだと若干難色を示している。ハイネマンは清廉な人格を評価しているが、ロフスキは馬鹿を見た事がない、人間全部を信じるおめでたい頭だと揶揄している。
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連邦と王国の緩衝国家。両大国の戦争により国土は荒廃し、経済も疲弊して首都の目利き通りも閑散としている。通貨はレパブリカルだが、戦時中に共和国政府が一方的に金本位制度からの離脱を行った結果、価値が暴落。国民は自国の通貨を信用しておらず、連邦か王国の通貨を使用している程だが、作中で新通貨ターラー・レパブリカルに移行した。連邦と安全保障条約を結び、連邦軍が駐留しており、思いやり予算を払っている。列車内の臨検も連邦軍がおこなっており、実質的に連邦の属国に近い。
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