脂の木曜日とは? わかりやすく解説

脂の木曜日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 18:24 UTC 版)

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脂の木曜日 (英語: Fat Thursday, ドイツ語: Schmotziger Donnerstag, ポーランド語: tłusty czwartek (トゥスティ・チファルテック))は、キリスト教の伝統的な祝祭日の一つである。

概要

ファボルキポーランド語版

脂の木曜日は四旬節の直前の木曜日 (つまり、灰の水曜日の6日前、復活祭の52日前、聖木曜日のちょうど7週間前) にあたる日で、謝肉祭(カーニバル)の期間中に相当する。

四旬節の期間中は断食(あるいは節制)が必要となるため、その前に大量のお菓子やご馳走を食べておく、という日である[1][2]。また四旬節期間中に消費できなくなる乳製品や卵、あるいは肉などの食材をこの日に使い切っておくという目的もある。

脂の木曜日に食べられる代表的なお菓子として、ポーランドのポンチキファボルキ英語版ポーランド語版[3][4][5][6]、ドイツのベルリーナー・プファンクーヘンアプフェルキューヒレなどのドーナツ・揚げ菓子類が有名である。また、ギリシャではこの日に肉類が多く食される習慣がある[7]

同様の趣旨の祝祭日として、灰の水曜日の前日にあたる火曜日にご馳走やお菓子を食べるマルディグラ[8](フランス)、パンケーキ・デイ(イギリス)などがある。

また、日付/期間は異なるが、ロシアにおけるマースレニッツァも類似する趣旨の祝祭である。

日付

脂の木曜日は灰の水曜日などと同様、復活祭の日付に影響される為、年毎に日付が異なる。

  • 2007年 - 2月15日
  • 2008年 - 1月31日
  • 2009年 - 2月19日
  • 2010年 - 2月11日
  • 2011年 - 3月3日
  • 2012年 - 2月16日
  • 2013年 - 2月7日
  • 2014年 - 2月27日
  • 2015年 - 2月12日
  • 2016年 - 2月4日
  • 2017年 - 2月23日
  • 2018年 - 2月8日
  • 2019年 - 2月28日
  • 2020年 - 2月20日
  • 2021年 - 2月11日
  • 2022年 - 2月24日
  • 2023年 - 2月16日
  • 2024年 - 2月8日

脚注・出典

  1. ^ CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Laetare Sunday”. www.newadvent.org. 2018年2月8日閲覧。
  2. ^ Laetare Sunday - Christianity”. 2018年2月8日閲覧。
  3. ^ Poles gorge themselves on Fat Thursday-TheNews.pl, Archived copy”. 2012年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月6日閲覧。
  4. ^ Fat Thursday in Poland – Lodz Post – Poland in English Archived February 6, 2016, at the Wayback Machine.
  5. ^ Fat Thursday & Herring Night”. inyourpocket.com. 2016年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月7日閲覧。
  6. ^ Poland celebrates 'Fat Thursday'”. thenews.pl. 2016年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月7日閲覧。
  7. ^ Tsiknopempti: All you need to know about "Fat Thursday" in Greece”. en.protothema.gr. 2016年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月7日閲覧。
  8. ^ フランス語では脂の木曜日をジュディグラと表現する。

関連項目


脂の木曜日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 02:35 UTC 版)

アプフェルキューヒレ」の記事における「脂の木曜日」の解説

謝肉祭カーニバル)の前の脂の火曜日パンケーキ食べ習慣あるように、バーデン=ヴュルテンベルク地方ではローゼンモンターク(ドイツ語版英語版)(バラ月曜日)の前の木曜日である脂の木曜日にアプフェルキューヒレ伝統的に食べられている。脂の木曜日には断食備えて脂肪分が多いものを食べ習慣があり、ドイツ内の他の地域でも揚げ菓子食べられている。アプフェルキューヒレ伝統的に普通の食事として食べられているが、近年では多様性人気のためにしばしばデザートとして供される南ドイツ教会記念日では、アプフェルキューヒレ食されている。

※この「脂の木曜日」の解説は、「アプフェルキューヒレ」の解説の一部です。
「脂の木曜日」を含む「アプフェルキューヒレ」の記事については、「アプフェルキューヒレ」の概要を参照ください。

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