シルエットマシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:37 UTC 版)
「OVERMANキングゲイナー」の記事における「シルエットマシン」の解説
作中世界の基本的な乗用装置の総称。架空のテクノロジーであるシルエットエンジンによって稼働する。動力(エンジン)と外装(シルエット)が一体化された機械装置として描かれる。その原型はドームポリス建造時代に遡り、現代の自動車と同じような感覚で使用される。 シルエットエンジンは振動発熱素子を分子レベルで構造体に添加し、稼動することで生まれた振動を熱量に変換・増幅してエネルギーとして利用する機関である。 人型をしていたり、足の生えた乗物(「ホロ付き軽トラ」のような庶民の足レベルで社会に浸透している)として登場する。球形バルーンタイヤを履いた自動車やスクーターも登場するが、これらもシルエットマシンの一種で、自動的にタイヤを変形させることで、ぬかるんだ泥道を疾走したり階段を上るなど、かなりの悪路でも走破できる能力を持つ。 これらシルエットマシンは凍結したツンドラ地帯などの苛酷な環境下での移動手段として、ドームポリスの市民生活に必要不可欠な機材となっている。 その一方で銃砲を搭載して兵器として運用される。外装がそのまま動力(動力源+駆動系)になっているため、たとえ胴体を真っ二つにされても、上半身だけで動き回る。 アニメ版、漫画版の双方でもシルエットエンジンは熱をもっており暖かいことが描写されている。 以下では、戦闘用の人型のシルエットマシンを挙げる。 ガチコ ゲインが乗るシルエットマシン。後部に装着されたブースターで垂直に飛び上がるなど極めて機動力が高く、理想的な狙撃ポイントにいち早く到達する能力がある。 操縦席は開放型だが、雪よけ・風よけ・防寒用の幌が後方にあり展開出来るようになっている。操縦席右側にゲイン愛用の狙撃銃を装着することが出来る。 足を折りたたみ両腕で体を支えた上に、右側に装備する大型ライフルの二脚を併用して固定砲台として使うことが出来る。この時は操縦席前面の透明なモニターで照準を合わせる。 一番の特徴は些かアンバランスな印象を受ける「パワーハンド」と呼ばれる左腕で並みのオーバーマンをも圧倒する怪力を発揮する。ゲインがベールドのアンダーマーケットで伝説のアーリーオーバーマンに関係すると言われながらも入手経路など不明なまま購入した物。ミイアの街を訪れたことにより元の持ち主がブリュンヒルデであることと、そのオーバースキル「重力」に拮抗する力を秘めている事が明らかとなった。 対デスネッタ戦でのガウリによる無断使用からデスネッタの自爆機構に巻き込まれ大破し役目を終えた。 ドゴッゾ シベリア鉄道警備隊が使用する強力な機関砲を2門搭載したシルエットマシン。ロケット噴射による飛行能力もある。二人乗りで一人が足廻り、もう一人が腕と火器管制を行う。 機動性から、対ヤーパン・エクソダス対策で多数導入されたものの、火力よりも防衛力を重視しているシルエットマシン・パンサーに苦戦を強いられた。 パンサー ウルグスク・ドームポリス自警団が使用するシルエットマシン。主な武器は上部ハッチ横の機銃と手に持ったマシンガン風の機関砲パンサーガンである。盾を装備するなど防御力向上にも気を配られたバランスの取れた構成で、接近戦では盾で叩いたり突いたりの攻撃も行う。一人乗りで機動力も良く、ロケット噴射でジャンプすることも可能。 ミイアの街でのゴレーム相手を相手にした試作品の実戦テストでお目見えした対オーバーマン兵器「BB」を終盤で装備し、ブラック・ドミを圧倒していたりもした。 ドーベック シベリア鉄道警備隊が所有する重装甲・大火力の1人乗りシルエットマシン。ドゴッゾの後継として投入された。装甲が厚い上部は変形機構を持ち、閉じた状態を通常状態のタートルモードと呼ぶ。これを展開することで200mmロケットアシスト砲発射形態へ変形することが可能である。また、上部装甲右側にパンサーと同口径ながら操縦席内から遠隔操作する13mm機関銃も装備している。ロケット噴射でジャンプ可能であり、両手があることから人に代わって建築などの簡単な作業をこなすこともできる。コミック版では小規模ながらフォトンマット展開可能と語られている。また、右手で200mmロケットアシスト砲のフォアグリップを持つことで狙いを安定させることも出来る。両手は普段L字になっている為短く見えるが200mmロケットアシスト砲を持つために延ばすことができるため意外と長く、近接戦闘時に相手を殴ることも出来る。また、匍匐してシルエットマシンとしては低い姿勢のままで前進することができる。 秘密軍事基地に大量に配備されていたがその基地の存在を知るアデット・キスラー率いるガンガラン・ピープル自警団に大量に強奪されてしまった上に、強奪後の無線使用帯域やスクランブルコード変更といったシベリア鉄道警備隊側の対策が間に合わず隊内の作戦行動が筒抜けになるという体たらくを露にしたりもした。 アデットの強奪した機体はメックスブルートとの戦闘で小破して歩行不能になり、その場に放置されることとなった。その後はゲイナーが強奪した機体を赤く塗装して、ホバーブーストを改良した高機動仕様のアデット隊長専用機としている。この赤いドーベックはアデットの能力と相俟ってオーバーデビルに操られたサラ・コダマの駆るオーバーマン・ジンバと互角に渡り合っている。他の機体も敵のドーベックと味方のドーベックとを見分けるためにシベリア鉄道警備隊のドーベックの基本カラーの水色と異なる濃い色で塗装されている。 マッチョン シンシアの回想に登場したシルエットマシン。空を飛ぶことが出来るが、フォトンマットでは無くジェット噴射。2本の足についたクローで攻撃する。 操縦席はオーバーマンのものと同一である。セミオーバーマンであるアントリオンとも操縦席周りが似ている。
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