コルデア王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/08 15:09 UTC 版)
ファーナ・リソル 本編の主人公。作中でオルフィーナ姫と呼ばれる存在は、その大部分が彼女の事である。本名:マリア・フォンベルト・チューダー。ファーナ・リソルはコードネームで、北方の島国の言葉「異国の者(ファーン・ア・リソール)」から取られている。地球司法省の所属で、ステアン逮捕の為にこの星へとやって来た。E.L.F.E(Executant of Linet Free Entry)と呼ばれる環境省中枢の電脳網の管理者。コンピュータ系の機械なら触れるだけでハッキング出来る能力を持つ。任務の最中、コルデア王都付近でステアンの配下に襲撃され、意識を失って川に流されていた所をトリファーが見つけてヨグフ王に保護される。城の客人として迎えられるが、王と王妃からは姫と瓜二つのファーナも自分達の娘であると、実の家族同然に大切にされた。その恩返しと本来の任務、ファーナに王国の命運を託して散っていった者達の遺志を背負い、王女「オルフィーナ」としてグランザとそれを裏から操るステアンと戦っていく。その戦いの中でシスンと出会い、やがて彼は他の誰よりも大切な存在となっていく。 オルフィーナ ファーナと瓜二つの容貌を持つコルデア王国王女。国がグランザに占領された際に捕虜となり、牢に繋がれ日々兵達の慰み者にされるなどの過酷な境遇下にあった。国民の心を折ろうと考えたグランザ軍によって処刑が決定されるが、処刑の場に自分を救出しに現れたファーナに王国の命運を託し、彼女こそが本物のオルフィーナ姫で自分は影武者のファーナだと名乗りを上げ、武器を奪って兵士達に切り掛かり殺される。 シスン・クレイド 暗殺団に拾われて育てられた孤児。暗殺団を抜けたシスンは一介の盗賊として生きていたが、ファーナと出会った事で両国の戦争に関わっていく。彼の過去が戦局に大きな影響を与えることになる。ファーナの前にこの星に派遣された彼女の兄のペンダントを入手しており、そのペンダントから発せられるファーナ(マリア)の映像を見ているシスンにとって、ファーナは初恋の相手でもある。戦闘能力は作中キャラクターの中でも上位に位置し、『稀代の暗殺者』と呼ばれる。ヒュレイカとファーナ、両ヒロインと接点を持つため、常に物語の中心に関わり続ける存在。ヒュレイカと同じ眼(王族にしか現れない筈のもの)を持ち、彼女の血縁である可能性を示唆されている。 シェタッフガルト コルデア王国の近衛騎士であり、本物のオルフィーナ姫の婚約者だった。オルフィーナ姫からはシェールという愛称で呼ばれている。コルデア国の兵士になる前は傭兵だった。かつて親衛隊隊長だったラスキンから命を狙われたため、コルデア王がその身を守るために一時的に辺境の砦へ派遣していた。オルフィーナ姫との出会いを切っ掛けに騎士を志し、圧倒的な実力を身に付け近衛騎士に上り詰める程に彼女への愛情は強く、それゆえ姫を守れなかった自分を責めている。実力的には作中最強クラスで、シスンですら勝てない相手。装備がこの星の技術水準の物であるため苦戦はしているが、それでさえステアン配下の戦闘サイボーグを相手にして負けない。その斬撃は凄まじく、技術的に地球に遥か劣るこの星の剣(中世ヨーロッパレベル)で、ステアンが持ち込んだ特殊合金(それなりに腕の立つ者ですら、刃が欠けるか折れるかして傷付けるのが精一杯な強度)を切断できる。 メルドゥズ・エポール シスンの兄貴分。ザハールの義賊団の頭領だが、元はサザウィドの貴族で騎士だった。第二部後半では傭兵王の肩書きを手に入れ、対グランザでのコルデアの重要な同盟相手となる。過去にシェタッフガルトとは傭兵仲間だった。ファーナの兄ウィリアムとも面識があり、シスンが持っているペンダントは、元々はウィリアムからメルドゥズへと託された物である。 ルクニエッカ ザハールのメラフィト議長の娘だが、妻ではなく娼婦との間に出来た子供。愛称はルッカ。作者本人による番外編と位置づけられた同人誌(正史扱い)によれば、メルドゥズに会ったのは8歳の頃でそれが初恋。俗に言う「男好きのする身体」で、兄に押し倒されて無理やり関係を結ばされた事を始め、数々の性遍歴を持つ。家が対立していた酒屋の親子に拉致強姦されたといった過去もある(救い出してくれたのは偶々通りかかったメルドゥズで、別れた後に彼に気付いた)。兄との一件が発覚して家に居辛くなったため、イデニア公の愛妾として城に通っていた時期もある。そうした生活の中、自警団リーダーに就任したメルドゥズと再会。今では彼の元で共に歩んでいる。 ミゼーラ ザハールで酒場をやっている女性。メルドゥズのことをルドという愛称で呼ぶ。メルドゥズとは恋人同士だったが、ルクニエッカの思いを知り身を引いた。 ヨグフ王 コルデア王。銃火器や火竜といった、本来この星に存在しないはずの兵器の存在を訴えたファーナの言葉を信じた理解者の一人。ファーナを実の娘のように思っていた。彼女がオルフィーナを名乗っていた事も、己の娘の遺志を察して受け入れ、コルデア復興が成った暁には王位を譲るつもりであった。第1章終盤のマルガ要塞戦にて、ランフォウに操られたクエインに背後から刺されて死亡。 ユネメア コルデア王妃。元親衛隊員で、史上初の女性隊員。義理の兄ラスキンに教えられた剣術の腕前は優れており、暗殺者を一撃で倒す程であった。コルデア王城(カルリシャ城)でファーナを火竜から庇い、瓦礫の下敷きになって死亡。 シエラ・ウォーン ユネメア王妃付きの親衛隊隊長。現在はファーナに従っている。彼女がオルフィーナでないことは知っているが、王や亡き姫の意思を汲んで本心からの忠義を捧げている。 クエイン シェタッフガルトの後任としてオルフィーナ姫の親衛隊隊長を務める兵。初対面時は国の政に口を出すファーナのことを快く思っていなかったが、城に忍び込んできたグランザ兵との戦いでファーナに助けられ、好感を持つ。城が陥落された際、ファーナをかばい戦死したと思われていたが、生き延びていたもののランフォウの手に落ちる。 サルエリ コルデア国家臣。オリフィーナ姫亡き後、彼女の亡骸を入手し、姫が生前に植えたルフェンナの花が咲き乱れる見晴らしの良い丘に彼女の墓を作り、エルネラと共に守っている。 エルネラ コルデア国侍女。オルフィーナ姫が処刑される際、シェタッフガルトへの形見となる髪の毛を姫から受け取る。以降はサルエリと行動を共にし、オルフィーナ姫の墓を守っている。 ルシェーラ コルデア国侍女。カルリシャ城陥落の際、オルフィーナ姫の脱出に同行するが、敵兵の手にかかり、ファーナの腕の中で姫の身を案じながら息を引き取った。
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