どじょう鍋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > どじょう鍋の意味・解説 

どじょう‐なべ〔どぢやう‐〕【泥鰌鍋】

読み方:どじょうなべ

鍋に丸のままのドジョウささがきゴボウ入れ、みりん・醤油味つけをしただしで煮たもの。《 夏》「灯を入れて葭戸(よしど)透くなり—/波郷」

柳川(やながわ)鍋」に同じ。


どぜう鍋

(どじょう鍋 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/20 08:57 UTC 版)

「どぜうなべ」(駒形どぜう 2009年10月17日撮影)

どぜう鍋(どじょうなべ)は、ドジョウを煮た鍋料理

形態

丸鍋

ドジョウを開かず丸ごと調理した鍋[1]

生きたドジョウをに入れてすぐ蓋をする。最初は大変に暴れるが、やがておとなしくなったところで小さな薄い鉄鍋に並べる。甘辛い割下を注ぎ、炭火で煮込む。ネギを大量に載せ、山椒七味唐辛子をかけて食べる。「丸鍋」(あるいは単に「まる」)と呼ばれるもので東京下町の名物。文化元年(1804年)に浅草駒形で越後屋が創始したとされる[2][3]

ぬき鍋

丸鍋とは違い、ドジョウを背開きにしてゴボウと一緒に調理した鍋で、文政年間に江戸で誕生した料理とされるが、その起源については、南伝馬町の萬屋説と本所石原の石井説の二説がある[1][3]。「ぬき鍋」は単に「抜き」あるいは「裂き」とも呼ばれる。

柳川鍋

開いたドジョウを割下で煮込んだものを、ゴボウと共に卵とじにしたもの。

名前の由来

ドジョウを「どぜう」と表記するようになったのは、駒形どぜうの初代当主“越後屋助七”の発案であるというのが定説である。ドジョウは泥鰌、鰌と書き、旧かなづかいでは「どぢやう」あるいは「どじやう」が正しいが、四文字では縁起が悪く、三枚ののれんに書けないという理由から、発音の近い「どぜう」の文字を使用したとされている。駒形どぜうは享和元年(1801年頃)の創業で、「どぜう」の表記は文化3年(1806年)から用いるようになった。老舗の名店がこの表記を採用したことから、幕末近くには江戸の町中でも定着し、他店も「どぜう」を看板として用いるようになった。なお、字面は「どぜう」であっても発音はあくまでも「どじょう」である。

有名店

脚注

  1. ^ a b マルハ広報室編 『お魚の常識非常識「なるほどふ〜ん」雑学』 p.36・234 講談社プラスアルファ文庫 2000年
  2. ^ マルハ広報室編 『お魚の常識非常識「なるほどふ〜ん」雑学』 p.36 講談社プラスアルファ文庫 2000年
  3. ^ a b おさかな雑学研究会 『頭がよくなる おさかな雑学大事典』 p.72 幻冬舎文庫 2002年

外部リンク



どじょう鍋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 10:23 UTC 版)

吉四六」の記事における「どじょう鍋」の解説

村の男達囲炉裏端でどじょう鍋をしようとしていると、吉四六入ってきて、豆腐温めさせてくれないかという。男達出汁になってちょうどいいとこれを許す。程よく煮えたところで、吉四六豆腐掬い上げ帰っていく。吉四六帰った後、男達が鍋を見ると、中はもぬけの殻。鍋の熱さどじょうたちが耐えかねて、吉四六入れた豆腐中にもぐりこんでしまったのであるまんまとどじょう掻っ攫った吉四六だった。(どじょう豆腐参照

※この「どじょう鍋」の解説は、「吉四六」の解説の一部です。
「どじょう鍋」を含む「吉四六」の記事については、「吉四六」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「どじょう鍋」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「どじょう鍋」の関連用語

1
デジタル大辞泉
32% |||||



4
4% |||||





9
4% |||||

10
4% |||||

どじょう鍋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



どじょう鍋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのどぜう鍋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの吉四六 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS