とろとは? わかりやすく解説

とろ

マグロの肉の脂肪の多い部分。「中—」

とろろ汁用いた料理の名。「麦—」

椿(つばき)油を綿にひたしたもの。舞台化粧を落とすのに用いる。


トロ

トロッコ」の略。


と‐ろ【吐露】

読み方:とろ

[名](スル)心に思っていることを、隠さずうちあけること。「真情を—する」


とろ【×瀞】

読み方:とろ

《「どろ」とも》川の水浸食されてできた深い淵(ふち)で、流れゆるやかな所。「—八丁


とろ

  1. 天夫羅-油揚豆腐ノ類-一般ノ意。〔第六類 器具食物
  2. 〔的・犯〕脂、油のこと。又精液のことにも云ふ。
  3. 油。「とろとろ」してゐることより或はそれより粘り気ある種々の物質精液のこと。香具師では蟇の油売りの事を云ふ。其他類似のもの
  4. 油、ローソク及び精液とろとろしている形態連想。〔香〕

分類 的/犯、香


とろ

  1. 怠リタルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岩手県

分類 岩手県


とろ

  1. 看守。〔第二類 人物風俗
  2. 看守
  3. をい(※「おい」)の条を見よ。〔犯罪語〕
  4. 看守を云ふ。
  5. 看守。〔一般犯罪

分類 犯罪犯罪


とろ

  1. まぐろずしのあぶらの多いのをいふ。〔花柳語〕
  2. 脂身握り寿司
  3. 脂身のまぐろずしのことをいふ。

分類 俗語花柳


トロ

読み方:とろ

  1. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・神奈川県
  2. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物部・長野県〕
  3. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・福島県
  4. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・岡山県
  5. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・山口県
  6. 油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・茨城県
  7. 油-燈火。〔第七類 雑纂
  8. 油、脂。
  9. 油。
  10. 油、又はクリーム顔料)。
  11. ぶら。香具師不良
  12. 油。「とろとろ」していることより或いはそれより粘り気ある種々の物質香具師では蟇の油壷のことをいう。

分類 ルンペン大阪山口県岡山県神奈川県福島県茨城県長野県露天商人、露店商香具師香具師不良


トロ

読み方:とろ

  1. 袖ノコトヲ云フ。〔第四類 衣服之部・岡山県

分類 岡山県


トロ

読み方:とろ

  1. 精液

分類 香具師


トロ

読み方:とろ

  1. トロツコ

分類 ルンペン大阪

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名字 読み方
とろ
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

トロ

(とろ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/10 23:37 UTC 版)

大トロの握り寿司
中トロの握り寿司

トロは、寿司ネタなどに使われるマグロの特定の部位の呼称。脂質の含量が高い腹部の身を指す。語源は肉質がトロリとしていることからで、吉野昇雄『鮓・鮨・すし-すしの事典』によれば、吉野鮨本店の客が「口に入れるとトロッとするから」と命名したとされる。この語の定着以前は脂身であることからアブと呼ばれていた。

かつての日本(特に江戸時代以前)ではマグロといえば赤身を指し、赤身に比べ品質が劣化しやすいトロの部分は上等な部位とは考えられていなかった。当時の日本人は白身のすっきりした旨みを好み、また、トロは脂肪分が多く水分を弾いてしまうので、赤身のように醤油に漬け込んでヅケにして保存することができなかった。今日では動物性脂肪の旨みが広く知られるようになったことと、冷凍/冷蔵-保存/輸送技術が向上したことから、トロの人気が高くなった。価格も近代になってから急激に上がり、現在では赤身の2倍以上の値段がつく。

特に、よく脂の乗った部分を「大トロ」、やや劣るものを「中トロ」と称する。大トロ・中トロ以外の部分は「赤身」または単に「マグロ」と称して、「トロ」とは別物とされる。一般に背肉より腹肉のほうが、後部肉より前部肉のほうが、内層肉より表層肉のほうが脂質の含量が高い。一般的に「大トロ」は腹肉前部、「中トロ」は腹肉後部である。昨今ではマグロの完全養殖により、「全身がトロ」などという個体も作れるようになった。

マグロの肉以外でも、脂が乗っている状態の肉をトロということがある。例えば、カツオ刺身の脂が乗った部分はトロカツオと呼ばれる。北海道では生の牛肉を使った牛とろ丼というご当地丼がある。豚肉においても豚トロと呼ばれる部位が販売されている。トロという言葉には肉の種類に明確な定義がなく、マグロのトロが持つ高級品としてのイメージを借りようとする販売戦略に利用されている。

また、マグロの中落ち部分や脂身をペースト状にしたものを「ネギトロ」と呼ぶ。一般には脂っぽい食感に由来する名称と解釈されているが、異説もある。

江戸時代までトロは「猫またぎ」と呼ばれ、猫ですらまたいで通り過ぎるほどの極めて価値の低い食材とされ、捨てられることがほとんどだった[1]

脚注

  1. ^ 陸井眞一「特集:最新マグロ事情」『魚』第71号、社団法人大日本水産会おさかな普及協議会、1992年3月31日、1-5頁。 

とろ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 09:39 UTC 版)

名詞1

とろ

  1. 河川流れの中で深くて水の流れ穏やかな部分

発音(?)

と↘ろ

参照

  • ふち

名詞2

とろ

  1. まぐろその他の魚の腹側ので、が多い部分

発音(?)

と↘ろ

名詞3

とろ【吐

  1. 吐露」を参照

「とろ」の例文・使い方・用例・文例

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