『熱血バニッシュ学園』関係者
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「BAMBOO BLADEの登場人物」の記事における「『熱血バニッシュ学園』関係者」の解説
沢宮 エリナ(さわみや エリナ) タレント。『熱血バニッシュ学園』のレギュラー。通称「エリナ」。BB単行本第11巻カラー扉および第13巻表紙。 『バニ学』では当初端役的な位置だったが、テレビコマーシャルで急速に人気を得た事に加え、同番組のコーナー「スポ魂少女応援団」でリョーコと並ぶポジションを獲得した。中高生のファッションリーダー的存在でもある。 テレビでは能天気なキャラクターを演じているが、何かを決めた時には凛とした表情を見せる。亀崎から『バニ学』の剣道企画の背後にある動きや”剣道小町”たちの参戦を聞かされ、あえて挑戦する決意を固める。 スポーツはほぼ万能(乗馬までこなす)だが剣道だけは苦手と公言している。しかし『バニ学』の収録でのタマキとの試合稽古で、剣道経験者であることをタマキに看破され、封じていた「本気」を出す。 実は“剣道小町”関西地方代表だった山田梅子その人である。小学生時代、通学路にあった剣道道場からの声に興味を引かれ、道場主の薦めもあって剣道を始めた。その素質の良さもあって、蔦山中学校に進学後は関西では指折りの実力者となり、全国大会で試合には負けたがウラから大会唯一の一本を取るまでになった。だが、その実力に対する上級生の嫉妬や父親の死、さらにはウラの出現が重なって挫折、高校進学を機に剣道を止めていた。『バニ学』の収録では自分を偽っている ことに罪悪感を持っていたが、試合稽古で右田を破り、東とも激しい打ち合いを演じたタマキに触発され落涙。それでもタマキとの対戦では初心者を演じていたが、彼女の心情を見抜いたタマキから仕切り直しを申し入れられたことで、「沢宮エリナ」としてではなく「山田梅子」としてタマキ、そして遅れて到着したウラに相対する。ウラが剣道を捨てた経緯は中学の剣道部顧問から聞いており、急遽組まれたウラとの対戦では、それへの憤りをぶつけることとなる。 その実力はウラも認めており、末野をして「第二の天才」と言わしめるほどで、BB原作においてタマキに初めて黒星をつけた人物となった。エリナが仕切り直し後の蹲踞から立ち上がった瞬間、タマキは今までの対戦相手からは感じたことのない重圧を受けており、それまで見せたことのない必死の形相で応戦するが、自身の隠し技である突きで試合を決められてしまった。連戦となる対ウラ戦では、当初は優勢に試合を進めていたが、ウラが本来の自分を取り戻すと一転苦戦を強いられた。だが、父親の遺した「剣道を楽しめ」という言葉に立ち返ったことでウラを圧する気迫を放ち、最後は相討ち同然の打合いでウラの面を捉えた。試合後、全てを出し切ったエリナは、ウラと握手を交わそうとして、互いにその場に昏倒する。 初登場自体は古く、BB第57話でCMに出ているところをタマキと三十郎が話題にしている。名前のみながらBBB第1話や『清村くんと杉小路くんろ』第23ねこにも登場しており、世界観を共有する3作品をつなぐ存在でもある。 大江 浩三(おおえ こうぞう) 『熱血バニッシュ学園』のプロデューサー。フリーのベテランテレビプロデューサーで、今のテレビ界の現状に疑問を抱き、引退を考えていた。『バニ学』の剣道少女企画には当初は躊躇していたが、投稿されてきたタマキとウラの写真を見てGOサインを出すと共に、この企画を自身の最後の仕事とすると決意した。 かつては剣道少年だったが、高校時代にレギュラーから外されたことに腐って退部した過去があり、その事実への後悔を糧として放送業界での現在の地位を掴んだと『バニ学』の企画会議で告白している。収録では、タマキと東の対戦に、放送業界を取り巻く現状とそこで生きてきた自分の人生を重ね合わせて落涙。構成台本にないエリナとウラの対戦にもGOサインを出し、その熱戦を前に「まだ達観している場合じゃない」と思いを新たにする。 フルネームはファンブック祝が初出。 戸田 涼子(とだ りょうこ) タレント。『熱血バニッシュ学園』のレギュラー。通称「リョーコ」。BB単行本第11巻カラー扉。 (作中の時間軸で)1年前に放送されたテレビドラマ『清村さんと杉小路さん』で注目を浴び、その後エリナとのコンビで人気を博した。 単なる驕慢さを通り越して選民主義的なところがあり、「自分は完璧な人間である」と思い込み、人気よりも「自分がどう見られているか」を常に気にしている。そのため、当初は彼女の引き立て役と見ていたエリナに『バニ学』で差をつけられたことで、エリナを憎悪している。ミヤミヤ以上に裏表の激しい性格で、表ではエリナへの嫌悪感を出す事は無い。しかしその一方、努力して自らを高めようとする者は分野に関わらず尊敬する一面もあり、『バニ学』の剣道企画を通じてエリナをライバルとして認めることとなった。 小学校入学前から中学1年生まで剣道を習っており、エリナが「剣道には興味が無い」と発言した事を受けて、黒岩を通じて『バニ学』に剣道企画を通させ、エリナを潰そうと目論む。しかし収録当日は前の仕事が押してしまい、撮影現場に着いた時にはエリナ対ウラの試合が始まっており、事前に得た情報とは異なるエリナの達人レベルの動きに戦慄、やがて魅了されてしまう。 亀崎 明広(かめざき あきひろ) 辞職した前任者に代わるエリナの代理マネージャー(後に正式にマネージャーとなる)。29歳。物事に対して入れ込み過ぎる嫌いがあり、そのせいで大学時代に付き合っていた女性に逃げられた過去を持つ。現在もその性格は変わっておらず、しばしば黒岩に釘を刺されたり、テレビ局のスタッフにあしらわれる事がある。 『熱血バニッシュ学園』の剣道企画については、事前にリョーコ側の策謀を知っていた事もあり当初は反対するが、エリナの決意を目の当たりにして了承する。エリナの剣道の実力については知らされておらず、ウラとの試合でエリナが諸手突きからの面を放って一本を取った時には、驚愕の余りに腰を抜かして倒れ込んでいる。 牛松・F・正乃助のファンであり、彼にサインをせがんでいる。 フルネームはファンブック祝が初出。 松本 春香(まつもと はるか) おかめTVのアナウンサーで『熱血バニッシュ学園』のアシスタント。美人アナとして人気があり、コジローやユージもファンである。滝川純也とのスキャンダルによってウラの標的とされてしまう。 黒岩 大悟(くろいわ だいご) リョーコのマネージャー。一見エリート風の風貌だが、感情を爆発させたリョーコのサンドバッグ役を務めるほどの屈強な肉体の持ち主。格闘技の心得もあるらしく、殴りかかってきたリョーコを合気道のような技でねじ伏せたこともある。 亀崎とは大学時代からの友人で、時として亀崎の言動を制する発言をする事がある。 フルネームはファンブック祝が初出。 右田 ハルオ(みぎた ハルオ) 『熱血バニッシュ学園』のMCを務めるお笑いコンビ「バーニングダッシュ」のメンバー。 剣道の有段者であり、中学時代には県大会個人戦決勝進出の実績を持つ。経験者としての立場から『バニ学』の収録でタマキと東の実力が全国クラスにあると見立て、またスポーツ万能なエリナが剣道に限って見せる動きの悪さに疑問を抱く。
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