m-RNA

デジタル大辞泉

エム‐アールエヌエー【mRNA】

読み方：えむあーるえぬえー

《messenger RNA》⇒伝令RNA

生物学用語辞典

メッセンジャーRNA

同義/類義語：伝令RNA, メッセンジャー
英訳・(英)同義/類義語：mRNA, messenger RNA

ゲノムDNAを鋳型にRNA合成酵素が合成し、タンパク質合成のための情報を持つRNA分子。

「生物学用語辞典」の他の用語

遺伝子名DNARNAの配列や構造など：

ミューテーター  ミューテーター遺伝子  メチオニンコドン  メッセンジャーRNA  リボザイム  リボソーマルRNA  リボソームDNA

バイテク用語集

メッセンジャーRNA

【英】： messenger RNA, messenger Ribonucleic Acid, mRNA

mRNA、伝令RNAのこと。mRNAは、DNAのアミノ酸を決める部分、遺伝子の情報（塩基配列）を細胞核内で写し取った一本鎖RNAで、細胞核の外にあるリボソームに運ばれ、リボソーム上でタンパク質へと翻訳される。

mRNAはD-リボースを糖成分、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)の４種類のうち、いずれかを主な塩基成分とするRNAで、この塩基の配列で遺伝情報を写し取る。

ウイルスなどでは、mRNAが遺伝情報の原本になりDNAを作ることがある。

・ デオキシリボ核酸

・ リボ核酸

・ アミノ酸

・ 遺伝子

・ 塩基配列

・ 細胞核

・ タンパク質

・ アデニン

・ グアニン

・ シトシン

・ ウラシル

・ 塩基

・ 遺伝

ウィキペディア

伝令RNA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/23 13:57 UTC 版)

分子生物学において、伝令RNA（でんれいアールエヌエー、英: messenger ribonucleic acid）は、mRNAまたはメッセンジャーリボ核酸とも呼ばれ、タンパク質を合成する過程でリボソームによって読み取られる、遺伝子の遺伝子配列に対応する一本鎖のリボ核酸（RNA）分子である。

ウィキペディア小見出し辞書

mRNA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/07 22:55 UTC 版)

「ワクチン」の記事における「mRNA」の解説

「RNAワクチン」も参照 mRNAワクチン（またはRNAワクチン）は、メッセンジャーRNA（mRNA）を含む新しい種類のワクチンである。核酸RNAを保護的脂質シェルの中に包み込むことで作られる。COVID-19パンデミックを撲滅するために、2020年からCOVID-19ワクチンとして多数のRNAワクチンの開発が進められており、アメリカ合衆国では一部のワクチンに対して緊急使用許可が出された。

mRNA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/02/24 03:00 UTC 版)

「RNA治療」の記事における「mRNA」の解説

メッセンジャーRNA（mRNA）は、遺伝子のDNA鎖の1本に相補的に結合している一本鎖RNA分子である。mRNA分子は、タンパク質を作るためにDNAコードの一部を細胞の他の部分に転送する。DNA治療薬は、RNAに転写されるために核へのアクセスを必要とし、その機能は細胞分裂中の核エンベロープの破壊に依存する。しかし、mRNA治療薬は、細胞質に到達するとすぐに翻訳されるので、機能するために核に入る必要はない。さらに、プラスミドやウイルスベクターとは異なり、mRNAはゲノムに組み込まれないため挿入変異（英語版）を誘発するリスクがなく、がんワクチンや腫瘍免疫療法、感染症予防などの用途に適している。。

Weblio日本語例文用例辞書

「mRNA」の例文・使い方・用例・文例

• タンパク質合成がmRNAの下で行われる場所である細胞質の小顆粒
• 遺伝子の中のDNA配列がmRNAにコピーされる有機的な過程
• 細胞中で見られるRNA分子（少なくとも20の種類があり、特定のアミノ酸と結合できる各種）で、正しいアミノ酸がタンパク鎖に結合し、そのタンパク鎖は、細胞のリボソームで合成される（mRNAでコード化された指示通りに）