コスミド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 07:48 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年1月)
|
コスミド (Cosmid) とはベクターのひとつである。コスミドベクターは、30kbp-45kbpの大きさのDNA断片を挿入することができる。このベクターは、Cos領域という特殊な配列を有し、この配列をバクテリオファージが認識することで、パッケージングが行われる。
昔のコスミドベクターは、Cos領域が一つしかないものであったが、現在では2つあるものが主流である。このため、パッケージングの効率が大幅に上がり、コスミドベクターは実用的なものになった。
コスミドベクターにDNA断片をライゲーションしたあと、バクテリオファージにパッケージングし、そのファージが感染することで大腸菌を形質転換する。
このベクターは比較的大きなDNA断片を挿入できるので、二次代謝産物生合成遺伝子群などの解析のために使用されることもある。
関連項目
- コスミドライブラリー
コスミド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 16:22 UTC 版)
コスミドベクターは、cos配列と呼ばれるバクテリオファージλ DNAの小さな領域を含むプラスミドである。この配列により、コスミドをバクテリオファージλ粒子にパッケージ化することができる。線形化されたコスミドを含むこれらの粒子は、形質導入によって宿主細胞に導入される。宿主内に入ると、コスミドは、宿主のDNAリガーゼの助けを借りて環状化し、プラスミドとして機能する。コスミドは最大40 kbのサイズのインサートを運ぶことができる。
※この「コスミド」の解説は、「ゲノムライブラリー」の解説の一部です。
「コスミド」を含む「ゲノムライブラリー」の記事については、「ゲノムライブラリー」の概要を参照ください。
- コスミドのページへのリンク