二次代謝産物
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二次代謝産物(にじたいしゃさんぶつ、二次代謝物、英: secondary metabolite)は、生物の細胞成長、発生、生殖には直接的には関与していない有機化合物である[1]。一次代謝産物とは異なり、二次代謝産物の欠如は、即時の死に至らないが、生物の生存や繁殖力、美しさにおいて長期間の障害を与えるか、あるいは顕著な変化は全くないこともある。二次代謝産物は、しばしば狭い範囲の系統学的グループに属する種に制限される[2]。二次代謝産物は植物の感染防御[3]やその他の種間の防御に重要な役割を果たしている場合が多い。近年は二次代謝産物ではなく特化代謝産物と呼ばれるようになっている。
- ^ Fraenkel, Gottfried S. (May 1959). “The raison d'Etre of secondary plant substances”. Science 129 (3361): 1466–1470. doi:10.1126/science.129.3361.1466.
- ^ open2.net. “Chemical plants”. the world around us. 2010年11月8日閲覧。
- ^ Stamp, Nancy (March 2003). “Out of the quagmire of plant defense hypotheses”. The Quarterly Review of Biology 78 (1): 23–55. PMID 12661508.
- 1 二次代謝産物とは
- 2 二次代謝産物の概要
二次代謝産物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 07:41 UTC 版)
二次代謝産物としてジヒドロイソクマリンやビベンジルを産出する。またバラモンジンは二量体ジヒドロイソクマリンを自然発生する最初の事例とされ、この配合はトラゴノール(tragoponol)と呼ばれ、十二員環ジラクトンを作る。ほかにコーヒー酸、クマリン配糖体、C-グリコシド結合したフラボノイドなども産出する
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二次代謝産物
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バクテリア、菌類、植物などさまざまな生物が、細胞シグナル伝達、色素形成、および捕食に対する防御などの役割を果たす二次代謝産物(天然物とも呼ばれる)を生成する。二次代謝産物は生物学的に活性な化合物の豊富な供給源であるため、研究ツールや創薬のリードとしてよく利用されている。二次代謝産物の例は次のとおりである。 アルカロイド 配糖体 脂質 非リボソームペプチド(例 アクチノマイシンD) フェナジン類 天然フェノール(英語版)類(フラボノイドを含む) ポリケチド テルペン類(ステロイドを含む) テトラピロール類
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