ジャック・モノーとは? わかりやすく解説

ジャック・モノー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 13:47 UTC 版)

Jacques Monod
ジャック・モノー
生誕 Jacques Lucien Monod
(1910-02-09) 1910年2月9日
フランス共和国パリ
死没 1976年5月31日(1976-05-31)(66歳)
フランスカンヌ
国籍 フランス
研究分野 分子生物学
博士課程
指導学生
ジャン=ピエール・シャンジュー
主な業績 アロステリック効果
主な受賞歴 ノーベル生理学・医学賞(1965)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者
受賞年:1965年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:酵素とウイルスの合成の遺伝的制御の研究

ジャック・リュシアン・モノー(Jacques Lucien Monod, 1910年2月9日パリ1976年5月31日カンヌ)は、フランス生物学者生物における調節の分子メカニズムを中心として画期的な業績を挙げ、フランソワ・ジャコブとともにオペロン説を提出し、1965年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。

来歴

動物学を学んで1931年パリ大学を卒業し、その後原生動物ショウジョウバエ遺伝学の研究を行った。さらにアンドレ・ルヴォフ(のちにノーベル賞共同受賞)の指導を受けて大腸菌代謝調節に関する研究を行った。第二次世界大戦中にはレジスタンス運動に参加した。1959年パリ大学に招聘され、1967年にコレージュ・ド・フランスに移り、1971年にはパスツール研究所所長に任命された。

戦後も大腸菌の研究を継続し、これによって1950年代から60年代にかけ、mRNAを介した遺伝情報の発現や、フィードバックによる遺伝子の調節を説明するオペロン説など、すべての生物に共通する分子遺伝学の基礎的概念を確立した。さらに酵素学の分野でもJ.ワイマン、J.P.シャンジューとともにアロステリック調節モデルを提出している。1962年シャルル=レオポール・メイエ賞レジオンドヌール勲章など数多くの賞や栄誉を受けている。

『偶然と必然』

科学哲学にも関心が深く、特に著書『偶然と必然(Le Hasard et la Nécessité)』(1970年)では現代生物学に基づく自らの世界観を示した。宗教的・唯物論的その他多くの生命観を否定し、当時の思想界に賛否両論をまき起こした。

出典


「ジャック・モノー」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジャック・モノー」の関連用語

ジャック・モノーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジャック・モノーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジャック・モノー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS