Z関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 09:36 UTC 版)
ネモ(エーリッヒ・ハルトマン大佐) 反ナチス同盟Zをまとめあげる指導者にしてZの艦長であり、切れ者の指揮官。第一次世界大戦における英雄。戦時中に率いた中隊からは、カリスマと戦術眼の高さによって、彼以外一人の死者も出なかった。T鉱軍事技術を悪魔の兵器であるとして、仲間たちと共に「反ナチス同盟Z」を結成。Zを奪取して、T鉱軍事技術を開発し実戦投入するナチスと徹底抗戦することを誓う。反乱決行の際に、すべての経歴・名声、さらには名前さえを捨て、誰でもない男「ネモ」と名乗るようになる。 実は第一次大戦でギヌメールとの最後の空戦の結果として撃墜され死んで以降、ヒトラーの獣性細胞を寄生されて無理やり生かされている「死体」。よって、アンジェリーナの血液から採れる獣性細胞血清による治療も効かない。獣性細胞が暴走すると、主に左目の付近から獣性細胞が増殖しあふれだす。 インゲ・ベイルマン もとZ計画の責任者であり、後に反ナチス同盟Z二代目指導者にして艦長を襲名するという異色の経歴を持つ女性艦長。当初からヒトラーに心酔する敵方として登場し、Z反乱時には敵方の総大将として、ヴィア・サクラ戦では相手艦長としてZを追い詰めた。Z反乱時は顔に大やけどを負うも、その後傷をヒトラーに治癒される。 対ヴィア・サクラ戦の後は捕虜としてZに収監。その過程で視神経に傷を負い、視力が極端に落ちる。しかしヒトラーに女として心酔し、ナチスの不利な情報は決して漏らそうとしなかった。敵対時にはヒトラーが求めるアンジェリーナを嫉妬から度々抹殺せんと企み、また二度も大きな失敗を重ねた結果、ヒトラーに見限られてドッペルの抹殺対象となってしまう。それでも、頑なにヒトラーへの忠誠を誓っていたが、GOGMAGOG戦でのドサクサにまぎれてネモを襲撃した時、Gの艦長であるクブリックから「ヒトラーに完全に見捨てられており、たとえネモを殺した所でヒトラーの歓心は戻らない」という事実を突きつけられ一度逆上して以降、憑き物が落ちたように狂気が消え協力的になる。 その後、ネモに士官として採用されてカラクーム~日本とZで戦い抜き、シベリア・マンモスの墓場から地底空洞世界へと入る。地底空洞世界での初めての戦闘で自らの衰えを自覚したネモから「次期艦長」として内々に打診され、思わず相手の正気を疑うも、その直後Zに侵入したヒトラーにネモと共に相対。その後の戦いの中でヒトラーと決定的に決別。いつの間にか芽生えていたJへの愛を自覚するようになり、彼と愛し合うようになった。ヒトラーの手にかかり倒れたネモに変わり、Zの艦長を引き継ぎ、ヒトラーを相手に反ナチス同盟Zの指導者として、ある悲劇を体験しながらもそれを乗り越え、最終決戦までを戦い抜く。 深い愛情と強い意思、優れた戦略眼と統率力を持つ希代の女傑。序盤の失態はヒトラーへの強すぎる思慕が原因であり、ネモが見抜いたとおり元来は非常に優秀な軍人。 ヴォルフガング・ペーターゼン 通称「おっちゃん」。ナチス時代の階級は伍長。ナチスに捕まりあわや殺されかける天馬とウェルを助けた大柄の軍人。実は反ナチス同盟Zの初期メンバーで、Z奪取における陽動の捨て駒としての役割を果たすために天馬とウェルを利用する為に助け、ナチスの目をこちらに向ける為に共に闘っていた。天馬の裏表のない人柄に触れてそれを思わず自分から告白して以降、「陽動をこなし、そして自分達も生き残る」事を目標にした天馬と共に希望を思い出して生き伸びZへと到達する。しかしその直後固定クローに捕まったZを飛行可能とする為、何よりも天馬達を生かすために、単身クロー操作室へと突撃し、帰らぬ人となる。 後にナチスによって遺体を回収されて、機械と融合した獣性細胞移植者として改造され、ヴィア・サクラに搭乗するベイルマンの護衛として天馬達と戦わされ、その戦いの最中ヴィア・サクラの自爆に巻き込まれて今度こそその生に幕を下ろす。 ジョルジォ・ギヌメール 天馬のPフライングサーカス時代からの師匠であり隊長。元フランス空軍大尉であり、前大戦ではネモを相手に戦いを繰り広げた戦闘機のエースパイロット。その腕は天馬と共にZに乗り込んだ後も衰えることはなく、天馬の助太刀として協力し、そのまま成り行きでZに乗り込んだ後は、主に戦闘面でネモを補佐しZ飛行機部隊のリーダーとして戦場で直接の指揮を取る。天馬にとっては欧州に身一つで流れ着いた自分を拾ってくれた恩人であり、飛行術を教えてくれた導き手として尊敬する存在でもある。 エリカ・リヒトホーフェン 獣性細胞の研究者としてスイスのラボに赴任していたリヒトホーフェン家の令嬢で、レッドバロンの妹。赴任した先のスイスラボにおける獣性細胞の人体実験に嫌気がさしており、紆余曲折の末に反ナチス同盟Zに加わり、Zの医者兼看護婦となる。Zでの生活の中でウェルに惹かれる。 キリアン 天馬に憧れる14歳の新米Z航空兵。カラクーム砂漠編より天馬の率いる航空隊の部下として登場し、その後の日本編で流星の剣を修復する為に日本へと一時帰還した天馬達に同行する。その旅の過程で天馬に北辰一刀流の基礎を学んだ。実はヴァルキュリア戦隊のマルセイユと幼少のころに生き別れた双子の関係で、マルセイユのゲシュタルトの予知に反応して、それを覆すことができる。彼にもゲシュタルトが知覚できているかどうかは不明。その後も航空兵として順調に成長し、最終決戦では天馬のフォローをしてマルセイユに特攻。見事にヴァルキュリア戦隊の一角を押しとどめる。 ハンス・ギュンター Zの副長、同盟結成から最終決戦までZの副長を勤め上げた。 ヨハン Zクルー、Zの一般兵員として最初に天馬達にZの中を案内した。最終決戦直前に視力を取り戻したベイルマンに声をかけられ、その回復をクルーとして喜んだ。
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