SL 4000 シリーズとは? わかりやすく解説

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SL 4000 シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 03:04 UTC 版)

ソリッド・ステート・ロジック」の記事における「SL 4000 シリーズ」の解説

SL 4000 シリーズは1970年代後半から様々なスタジオに対して最も数多く導入されコンソール一種で、Eシリーズ以降世界各国様々なスタジオ導入され以後Gシリーズへと進化した。このコンソール普及により、スタジオ間を移動して行われるレコーディング・セッションにおいてはスタジオ変わりB/E/Gとコンソールタイプ変わったとしても、ミキシング上ではほぼ変わりない作業維持出来たため、1つミキシングプラット・フォームとして存在したVCAVoltage Controled Amplifier回路利用した「フェーダー・グルーピング」と「フェーダー・オートメーション」、チャンネル・モジュールの設定保存して元のパラメーター復帰可能な「トータル・リコール・システム(業界初)」など様々な機能当初から搭載されコンソールでもあり、それまでスタジオにおけるコンソール概念から大きく飛躍した製品群となっている。 実装されるチャンネル・モジュール数を含めた表記方法では「SL 4056 E(モジュール数が56本)」や「SL 4064 G(モジュール数が64本)」等のように数字部分下二実装チャンネル・モジュール数となるが、ステレオ・チャンネル・モジュールも存在するため、実際に仕様によって表示数より使用可能な入力数が異なる。例え表記上が「SL 4072 G」の場合でもステレオ・チャンネル・モジュールが8本実装されている場合には入力チャンネル数合計80チャンネルとなるなど、モジュール数とチャンネル入力数は異なる事になる。 コンピューター・オートメーション機能オプション扱いとなっていたため、コンピューター搭載仕様存在するが、コンピューター搭載トータル・リコール機能搭載してない場合表記は「SL 4056 G PR」となりプライマリーの意味を持つ「PR」が型番末尾付きトータル・リコール機能搭載場合には「SL 4000 G TR」のようにトータル・リコールを表す「TR」が型番末尾に付くことから、コンピューター仕様表記されている型番から確認する事が出来る。 SL 4000 B SL 4000 E BおよびEシリーズコンピューター・オートメーションオペレーションキーボード小型の物が搭載されていて、センター・セクションはGシリーズ比べ幅が狭くなっている。 Eシリーズ搭載されEQタイプ3種存在していて、EQLOWステージのつまみ上部キャップ色が「茶色オレンジ、黒」と各々色分けされているのでその部分見分ける事が出来る。「」は「ナロータイプとなっていて4000 シリーズ開発当初からの周波数特性となっている物でQ幅が割と広め緩やかなカーブ持ち「オレンジ」は「パルテック」タイプ呼ばれ、PULTEC(Pulse Techniques, Inc.)の有名なEQP-1A3などのイコライザーにあるQ幅の周波数特性となっている物で、「黒」は「ニュー・スタンダード」タイプ呼ばれナローとパルテックの中間的な周波数特性になっていて、Q幅が3種類の中では一番狭いタイプになる。その後Gシリーズになってからはこの「ニュー・スタンダード」を踏襲された物が使用されている。 型番が「SL 4056 E」などとなっていてもGシリーズ発表以降はGシリーズ・コンピューター・ソフトウェアやハードウェア変更などを経てGシリーズ・コンピューター・システムに変更して搭載したため、外見上はEシリーズでもGシリーズと同じ内容コンピューター・オートメーション可能になっている。 SL 4000 G Gシリーズ4000シリーズでは初となるメジャー・アップデートとなり、H/Aのゲイン・コントロールがステップ式となり+4dB入力ライン・レベルからも取り扱えゲイン設定となり調整許容範囲広がったEQ等の特性改善されそれまでシリーズとは明らかな音質変更もたらされた。 Solo Isolate(ソロ・モードの時にカット対象加えない機能)の設定チャンネル毎にグループ・マスター・ボリュームのノブ部分設定できるようになったため、それまでリバーブレーター等のエフェクター立ち上げているチャンネルソロにしたいチャンネル同時にソロ入れなければならなかったが、運用上の利便性図られる機能として搭載された。 コンピューター・オートメーション・システムも改善されアルファベット入力用のキーボードフルサイズ化されファンクション・キーなども搭載され、それに伴ってコンソールのセンター・セクションがEシリーズよりチャンネル・モジュール4本分ほど拡大されフレーム構成になったSL 4000 G+ SL 4000 Gのマイナー・アップグレード版としてリリースされ、チャンネル・モジュール内部配線各パーツ刷新が行われ、音質向上または改善もたらされた。 センター・セクション内のメーター・ブリッジ・セクションに液晶表示形式オシロスコープ内蔵され、チャンネル・モジュールなどのパネル面はGシリーズから採用され明るめなブルー・グレー色より若干濃い色へ変更されEシリーズに近い色調戻った

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SL 4000 シリーズ(B、E、G、G+)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 03:04 UTC 版)

ソリッド・ステート・ロジック」の記事における「SL 4000 シリーズ(B、E、G、G+)」の解説

SSL社の代表的な音楽/ポスト・プロダクションミキシング・コンソールコンソール本体電源部コンピューター部(オプション)から構成コンソールからMTRおよびVTR等の各種レコーダー統括コントロール可能なワンマンオペレーション指向アーキテクチャー搭載モジュール構成インライン型であり、H/A部分マイク/ライン切り替え可能であるとともに独立したテープ/グループ・モニター入力を持つ。ライン入力テープ/グループ入力パッチベイノーマル接続。 チャンネル・モジュールはBus Assign Switch、H/A、Line Level TrimDynamicsFilterEQおよびInsert Select SwitchAux SendSmall FaderPAN-POTの各セクションから構成され、トータル・リコール・カード(オプション)の搭載により、全てのパラメーター静的記憶可能。 LFRFLBRBフロント用のL/Rリア用のL/R)で構成される4本のステレオ・ミックス・バス、32系統のグループ・バス(注、Bシリーズのみ未確認Bシリーズルーティングロータリースイッチである)、1〜4のモノ Aux Sendと1ステレオCue SendAux Sendと同様)搭載Gシリーズ以降はセンター・セクションを挟んでCue/Auxバス左右分離可能なスプリット・キュー機能搭載メーター針式(VU/PEAK)あるいはプラズマ型バー・メーターの選択が可能であり、レベル表示だけではなくチャンネル・フェーダーのVCAレベル監視可能。バー・メーター仕様選択した場合は、VU/PEAK表示切り替えスペクトラム・アナライザー機能がセンター・セクションのコミュニケーション・スイッチ・セクション内にあるスイッチ選択可能になっていて、表示も+10dBアップさせた表示が可能。 パッチベイ標準ではコンソール左右どちらかフレーム搭載され本体埋め込むタイプと、コントロール・ルーム内の壁に設置可能なリモート・パッチベイ形式から選択できるまた、マイク入力部分の列は日本仕様では標準搭載となっているが、海外では搭載されていないケースが多い。 センター・セクションには以下のような機能設備および回路搭載されている。AUXCUEのマスター・セクション。 接続されている録音再生機器コントロールするトランスポート・セクションとシンクロナイズ・コントロール・スイッチ・セクション。 モニター出力回線ON/OFFスイッチとトリム・ポット。 マスター・バス・コンプレッサー。 各種録音再生機器などからの外部ソース入力選択スイッチ群。 メーター表示モード切り替えスイッチ、8チャンネル分割されグループ毎のソロ・アイソレート・スイッチとグループ毎のメーター入力切り替えスイッチなどが搭載されセクショントーク・バックやリッスン・マイク(スタジオ側に設置されているコミュニケーション用マイク音を聞く機能)等のスイッチ群があるコミュニケーション・セクション。 コンピュータ・オートメーション操作用のキーボード群。 コンピューター・オートメーション用の表示ディスプレイマスター・フェーダー4000シリーズ搭載されているコンピューター機能大きく以下の点に分類されるSMPTE タイムコード利用したフェーダー・オートメーション・システム。 MTRその他の録音再生機器など走行系および操作系コントロール・システム。 コンソールのチャンネル・モジュールの全パラメーター記録するトータル・リコール・システム。

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