SL 5000、SL 6000、SL 8000 シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 03:04 UTC 版)
「ソリッド・ステート・ロジック」の記事における「SL 5000、SL 6000、SL 8000 シリーズ」の解説
チャンネル・モジュールのオーディオ特性的には4000 シリーズの流れを持ち、放送および映画関連に特化した機能が強化されたコンソール。 SL 5000 SL 6000 E SL 6000 GSL 6000シリーズはSL 4000 Eシリーズの登場とほぼ同じ頃から存在していて、ステレオ・ミックス・バスが単一のステレオ・バスだけでは構成されず、A/B/Cという3チャンネルのステレオ・ミックス・バスがステレオ・マスター・フェーダー手前に増えた形となり、そこからステレオ・マスター・フェーダーへ流れる信号経路とは別にA/B/C各々のステレオ・バスとして音声信号を取り出す事が可能になる仕様になっている。A/B/Cのステレオ・バスが追加されチャンネル・モジュールのラージ・フェーダー側にA/B/Cのいずれかにアサイン出来る回転式セレクターと、グループ・バス出力先設定にもA/B/Cのアサイン・スイッチが追加た点以外はSL 4000 シリーズの基本仕様に準拠したコンソール仕様となっている。 3チャンネルのステレオ・ミックス・バスが搭載された事によって、音声信号の最終出力段では何通りかのミキシング・ソースとして出力可能になり、A/B/Cの出力最終部分では各々からステレオ・マスター・フェーダーにアサインして全ての音声信号をまとめたミキシング・ソースと、A/B/C各々から独立したミキシング・ソースも同時出力する事が可能になるため、マイナス・ワン(歌やギターソロなどをミックスされた中から除外した形)でのミキシング・ソース作成やマルチトラック・オーディオ・システム向けのマルチトラック作成を同時に行う事が出来るため、映画および放送用スタジオ以外にレコーディング・スタジオへも導入された。 ただし、コンソールのマスター・セクションに搭載されているマスター・コンプレッサーはステレオ・マスター・フェーダー経由の出力分しか搭載されていなかったので、あくまでも補助的にA/B/Cステレオ・バスを使用する事になるが、最終ミックス・アウト手前で3チャンネルにグループ分けされたミキシング・ソースに対して個別のトータルEQやトータル・コンプレッサーまたはリミッターなどを付加する事が可能になるので、ボーカル・セクション、バッキング・トラック、ストリングスなどのオーケストラ・セクションをA/B/Cそれぞれのミックス・バスに分けた形でルーティングするなど、SL 4000 シリーズに比べるとミキシング・ソースに対する柔軟性は幅広い。 SL 8000
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