fandom
「fandom」の意味・「fandom」とは
「fandom」とは、特定の作品や著名人、あるいは特定のテーマに対する熱狂的なファンの集団を指す言葉である。この言葉は、特にテレビ番組、映画、音楽、スポーツチーム、著名人などに対する熱狂的な支持者のコミュニティを指す際に使われる。例えば、特定の音楽グループの「fandom」は、そのグループの音楽を愛し、コンサートに参加し、グッズを集め、SNSで情報を共有するなど、そのグループに対する情熱を共有するファンの集団を指す。「fandom」の発音・読み方
「fandom」の発音は、IPA表記では /ˈfændəm/ となる。これをカタカナに直すと「ファンダム」となる。日本人が発音する際には、「ファンダム」と読むことが一般的である。この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「fandom」の定義を英語で解説
「fandom」は、"the state or condition of being a fan of someone or something"と定義される。これは「誰かや何かのファンである状態や状況」を意味し、特定の対象に対する熱狂的な支持者の集団を指す。「fandom」の類語
「fandom」の類語としては、「fanbase」や「following」がある。「fanbase」は特定の対象のファンの基盤を意味し、「following」は特定の対象を追いかける人々を意味する。これらの言葉も「fandom」と同様に、特定の対象に対する熱狂的な支持者の集団を指す。「fandom」に関連する用語・表現
「fandom」に関連する用語としては、「fanfic」や「cosplay」がある。「fanfic」はファンが作成した創作物で、「fandom」の一部として活動する人々が自分たちの愛する作品に基づいて新たな物語を作り出すことを指す。「cosplay」はコスチュームを着て特定のキャラクターに扮する行為で、これも「fandom」の一部として行われる。「fandom」の例文
1. English: "The fandom of this band is growing rapidly."日本語訳: 「このバンドのファンダムは急速に成長している。」
2. English: "She has been a part of the Harry Potter fandom for years."
日本語訳: 「彼女は何年もの間、ハリーポッターのファンダムの一部であった。」
3. English: "The fandom was devastated when the TV show was cancelled."
日本語訳: 「そのテレビ番組が打ち切られたとき、ファンダムは打撃を受けた。」
4. English: "The Star Wars fandom is known for its passionate fans."
日本語訳: 「スターウォーズのファンダムは情熱的なファンで知られている。」
5. English: "He is an active member of the anime fandom."
日本語訳: 「彼はアニメのファンダムの活動的なメンバーである。」
6. English: "The fandom celebrated when their favorite character returned."
日本語訳: 「彼らのお気に入りのキャラクターが戻ったとき、ファンダムは祝った。」
7. English: "The fandom is eagerly awaiting the next book in the series."
日本語訳: 「ファンダムはシリーズの次の本を熱心に待っている。」
8. English: "The fandom often organizes charity events."
日本語訳: 「ファンダムはよくチャリティイベントを開催する。」
9. English: "The fandom has a strong presence on social media."
日本語訳: 「ファンダムはソーシャルメディア上で強い存在感を持っている。」
10. English: "The fandom was divided over the new movie."
日本語訳: 「新しい映画について、ファンダムは意見が分かれた。」
ファンダム
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ファンダム(fandom)は、趣味・アニメ・漫画・小説・スポーツなどの分野の熱心なファンたち[1][2]、また熱心なファンによる世界[1]、彼らによって形成された文化のこと。
概要
サブカルチャーとしてのファンダムは、ファンが共通の主題に関心のある他者と共感し同志として意識を築く点、対象の微細な特徴にも目を配り、往々にしてSNSへの投稿などに時間と労力を惜しまず注ぐ点などでたんなるファンとの差別化ができる。対象となる関心のエリアは人類の文化のあらゆる側面であり、細分化は特定の著名人(セレブリティ)まで集約するか、ある趣味の領域すべて、対象のジャンル、またはファッション界ほど広くも把握される。
宮風耕治はロシアのSFファンダムについて、同人誌に視点を据えてまとめた文献を紹介している[注釈 1]。
ファンダム間にはしばしば重複が見られる。映画・漫画・アニメ・テレビ番組・コスプレなどファンダムの大型イベント(コンベンション)は催事として定着し、個人の作品の発表や交換から、関連商材の取引の場としても成功している。ジャンルを超えたファンダムに向けて開かれる恒例の大型コンベンションは、アメリカ開催のものからサンディエゴの国際コミコン(サンディエゴ・コミコン)、ワンダーコム、ドラゴン・コン、ニューヨーク・コミコンが挙げられる。2000年にシカゴで開かれた「ChiCon」ではSFファンダムが新しい時代を開こうとしている[4]。
熱心なファンは、自分が選んだファンダムの世界観とキャラクターに基づいたストーリーでファン・フィクション(二次創作)を書くことがある。
ファンダムに係わる負の要素は、執着と不健康または人間関係への悪影響をもたらすほど過剰に熱狂しているファンたちがいること、それぞれ興味のあるファンダムの世界の中でしか人間関係を築けないファンたちが多いことなどである[要出典]。
脚注
注釈
- ^ Халымбаджа И.Г. (Khalymbadzha I.G.)Фантастический самиздат Если. 1998. No.9. 仮題『素晴らしいサミズダート』2007年10月13日時点、[3]。
出典
参考文献
- 「第58回世界SF大会「ChiCon 2000」レポート」『SFマガジン』第41巻第13号、早川書房、2000年12月、4-7,8,201-208、doi:10.11501/4411372、全国書誌番号:00000563。
- 宮風耕治「1980年代ロシアSFファンダムの構造と変動」『共産圏の日常世界』北海道大学スラブ研究センター〈スラブ・ユーラシア研究報告集 (1)〉、2008年、73-95頁 。2021年7月31日閲覧。
関連資料
凡例 公開の制限。※1=国立国会図書館/図書館送信参加館内公開。※2=国立国会図書館内公開。
- 書籍
- 宮風耕治『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』東洋書店〈ユーラシア・ブックレット ; no.90〉、2006年。全国書誌番号:21082437、ISBN 4-88595-617-X。
- エルナンデス・アルバロ「メキシコの日本アニメファンダム」谷川建司、王向華、須藤遙子、秋菊姫(編著)『コンテンツ化する東アジア : 大衆文化/メディア/アイデンティティ』青弓社、2012年。
- 「第50章 K-POPアイドルの誕生とファンダム ソテジの革命」石坂浩一、福島みのり(編著)『現代韓国を知るための60章』第2版、明石書店〈エリア・スタディーズ ; 6〉、2014年、245頁–。全国書誌番号:22483178、ISBN 978-4-7503-4082-1
- 柴野拓美「日本ファンダムの現況」『柴野拓美SF評論集 : 理性と自走性-黎明より』牧眞司(編)、東京創元社〈KEY LIBRARY〉、2014年。初出は早川書房『SFマガジン』第11巻第2号(1970年2月)、116-121頁。
- 須川亜紀子「オーディエンス、ファン論〈ファンダム〉」『アニメ研究入門 応用編』現代書館、2018年。全国書誌番号:23141067、ISBN 978-4-7684-5840-2。別題『Study of Animation アニメを究める11のコツ』
- 山村高淑、フィリップ・シートン(Seaton, Philip A. 編著・監訳)『コンテンツツーリズム : メディアを横断するコンテンツと越境するファンダム』北海道大学出版会、2021年。全国書誌番号:23528327、ISBN 978-4-8329-6867-7。原題『Contents Tourism and Pop Culture Fandom』 。
- 早川書房『SFマガジン』
- 「てれびっぷ・ファンダム・レポート」第3巻第12号、1962年11月、p10頁(コマ番号0006.jp2)。全国書誌番号:00000563、doi:10.11501/4410893※2。
- ロバート・ブロック「異色未来世界譚 人間の道 核戦争で荒廃に帰した地上の復興に立ちあがったのは熱烈なSFファンダムだった!」第8巻第4号、1967年4月、127-143頁(コマ番号0064.jp2)。全国書誌番号:00000563、doi:10.11501/4410948※2。
- 準星、安田均ほか「ファンダム・スポット」第19巻第12号–第21巻第6号(1978年11月–1980年6月)に不定期掲載※2。
- 安田均「ファンダムの黒幕、アメリカを乗っ取る!?」第25巻第5号、1984年5月。doi:10.11501/4411148※2。
- 牧眞司「アメリカSFファンダム風雲録」2-5頁(コマ番号0003.jp2-)第25巻第5号、1984年5月。全国書誌番号:00000563、doi:10.11501/4411148※2。
- その他の雑誌
- 紫野拓美「日本SFファンダム史」『SFの手帖』東京:恐怖文学セミナー、1965年、38頁(コマ番号0021.jp2)。全国書誌番号:65002359、doi:10.11501/1347347※1。
- 小鷹信光「特集 殺人芸術入門 アメリカのファンジン&ファンダム」『ミステリマガジン』第14巻第10号(通号162)、早川書房、1969年10月、33-41頁(コマ番号0017.jp2)。全国書誌番号:00022768、doi:10.11501/7931405※2。
- 巽孝之「コラム 世界の文学 SF ファンタジー&サイエンス・フィクション シアトル・ファンダムに会った日」『ユリイカ』第21巻第15号(通号288)、青土社、1989年12月、268-269頁(コマ番号0139.jp2)。ISSN 1342-5641、全国書誌番号:00023823、doi: 10.11501/7936193※2
- 赤田祐一「漫画ファンダムの源流 : 青柳誠(石ノ森章太郎FC)に聞く--(コミックマーケット創成期と同人誌)」『20世紀エディトリアル・オデッセイ 時代を創った雑誌たち』誠文堂新光社、2014年4月、176-177頁。
関連項目
- 界隈 - 日本でのファンダム。こちらは分野や文化を指すことが多い。
- サイエンス・フィクション
- おたく
- コミックマーケット
ファンダム (会社)
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種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
![]() カリフォルニア州 サンフランシスコ |
業種 | サービス業 |
事業内容 | ホスティングサービス |
外部リンク | 公式サイト |
ファンダム(Fandom)は、MediaWikiを利用したウィキサイトのホスティングサービス、または、それを運営するFandom Inc.(ファンダム社)のことである。2004年に、ジミー・ウェールズとアンジェラ・ビーズリーが創設した。
概要
このサービスは当初Wikicities(ウィキシティーズ)と呼ばれていたが、名前が他社サービス(Yahoo! GeoCities)との混乱を招くということで、2006年3月27日にウィキア(Wikia)に改名された[1]。その後、多くの投資家から多額の投資をうけ、特にシリーズBの段階でAmazon.comからは1000万ドル出資されている[2]。他に、伊藤穰一、ミッチ・ケイパー、マーク・アンドリーセンなどからも出資されている。2016年10月4日、ブランド名がwikia.comからFandom powered by Wikiaに変更された[3]。現在はサービス名Fandom、企業名もFandom Inc.である。
ファンダムでは、多種多様なコンテンツ(Roblox等のWiki)を扱っている。そのため、Fandom.comは「様々な(主にゲーム)に関するWikiの集約」とも言える。かつ、それらの記事が全て、GFDL、クリエイティブ・コモンズなどのフリーなライセンスであることが求められる。
ファンダムは、MediaWikiとLinuxのサーバで運用されており、これらがコミュニティを支えている[4]。2006年8月には、48言語、1500を越えるプロジェクトまたはWikiを抱えるようになった[5]。
また、2006年8月7日にMediaWikiを利用したウィキ形式のウェブサイトWorld Wikiaを正式開設している。これはGFDLで配布されている[6]。
そして2006年12月には、以前からMediaWikiで構築されていたスポーツコミュニティサイトであるArmchairGMを200万ドルで買収し、サイトのマガジンの一部とした[7]。
なお、MediaWikiを用いてはいるがソースはJavaScriptに依存しているため、Wikipediaなどとは違ってJavaScriptに非対応の環境では正常に表示されないようになっている。
ファンダム社
この会社は、アメリカ合衆国のカリフォルニア州、サンマテオを本拠として設立された[8]。現在の本拠地はサンフランシスコである。アンジェラ・ビーズリーは、設立当初から副社長として就任しており、2006年6月5日からは、eBayの元副社長であったギル・ペンチーナが最高経営責任者として就任している[9][10]。Michael E. Davisは、以前からのジミー・ウェールズのビジネスパートナーであり、ウィキメディア財団のボードメンバーでもあるが、ファンダムの会計、秘書としても働いている。
2007年5月には、日本人スタッフも就任し、日本語でウィキア社と連絡を取ることもできるようになり、2014年4月にはWikia Japanも設立された。
2008年1月7日、検索エンジンWikia Searchを公開した。
2022年10月3日、ゲームメディアのGameSpot、レビュー収集サイトのMetacritic、アメリカのテレビ番組表情報を扱うTV Guideどを買収し傘下に収めたことを発表した[11]。
出典
- ^ Beesley, Angela (2006年3月27日). “Wikicities relaunches as Wikia”. Wikia. 2006年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年7月15日閲覧。
- ^ Stefanie Olsen. “Amazon invests in Wikia”. 2012年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月29日閲覧。
- ^ “ヘルプ:FANDOMコミュニティセントラル”. Fandom. 2020年3月21日閲覧。
- ^ Wikia, Inc.. “Why use Wikia?”. 2006年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月28日閲覧。
- ^ Shannon, Victoria (2006年9月28日). “Wikipedia Founder Staffs For Profit Wikia Spinoff”. International Herald Tribune. 2006年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月28日閲覧。
- ^ “Wikiで世界の旅行ガイドを構築、Wikipedia創設者がプロジェクト”. internet.watch.impress.co.jp. 2022年1月14日閲覧。
- ^ Ryan Blitstein (2006年12月6日). “Amazon puts faith -- and money -- in Wikia”. Mercury News. 2006年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月8日閲覧。
- ^ “San Mateo-Based Wikia Lands Investment from Amazon.com”. Silicon Valley Wire (2006年12月6日). 2007年3月8日閲覧。
- ^ “Wikia taps eBay exec as CEO”. San Francisco Business Times. 2006年6月5日閲覧。
- ^ Wikia. “Bessemer Venture Partners Funds Jimmy Wales’ Startup Wikia”. Wikia. 2009年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年3月31日閲覧。
- ^ “ゲームや映画・アニメなどのWikiまとめサイトを運営するFandomが、買収により米GameSpot誌やメタクリティックなどを傘下に”. ファミ通.com (2022年10月3日). 2023年8月18日閲覧。
関連項目
- キャンペーン・ウィキア
- Wikia Search – ファンダム社が運営している
外部リンク
- Fandomのページへのリンク