3つの悪魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 06:30 UTC 版)
「斬撃のREGINLEIV」の記事における「3つの悪魔」の解説
かつて神々と巨神の戦いの最中にロキが創り出した3体の怪物と、その眷属たち。3体のいずれもが、神々はおろか、巨神を含めた世界の全てを容易く滅ぼせるほど絶大な力を持つ。神々も存在自体は知っていたが、その素性や行動を起こさない理由に関しては不明の状態だった。 巨神族たちや創造者のロキ自身でさえ戦慄したほどの存在であり、3体ともロキが全力を持って封印していたが、ロキの死によって封印が解かれ、真のラグナロクを起こすこととなる。 ヘルとスルトの勢力の名称は公式ガイドブックより。 ニヴルヘイムの死せる軍団 封印が解かれたヘルの力により、冥界ニヴルヘイムから現れた死霊の軍団。倒すことは可能だが、戦闘力は生きた巨神以上で、死霊ゆえに倒されてもニヴルヘイムから再進軍するため、ヘルが存在する限り軍勢の数は無限。ニヴルヘイムとは、スヴァルトヘイムよりも更なる地底深くに存在する、死後ヴァルハラへ向かわなかった者の魂が堕ちる冥府の世界。闇と冷気に包まれた果てしなく広大な洞窟であり、大河ギョッルやヘルの居城であるエルヴィトニルの宮殿などが存在する。死せる巨神 ヘルの魔力によって「生ける屍」となり蘇った巨神。体内から黒い触手状のものが生え、腐敗した体に絡み付いている。這いずって動き、素手で攻撃してくるが、パワーやスピードなどあらゆる点が生前よりも強化されている。特に耐久面の強化が著しく、腕や下半身が切断されるとその瞬間から再生が始まるほど再生力が高く、攻撃を受けてもほとんど怯むことがない。漂う死霊や死せる巨狼を召喚することもある。 なお、ゲーム中のイズンの台詞とは異なり、頭を切り落とさなくとも撃破は可能だが、その場合は膨大な攻撃を胴に加えなくてはならない。 骸骨(がいこつ)巨神、髑髏(どくろ)の戦士 肉が朽ち果てて骨だけとなった巨神で、死せる巨神の上位にあたる。再生力は死せる巨神に劣るものの、胸に埋め込まれた「命の玉」を破壊しない限りはどんなに他の部位を壊されても活動を停止しない。 骸骨巨神は巨神族(中)ほどの大きさで、死せる巨神よりスピードが劣り再生能力も低いものの、パワーが強化されている。骨の棍棒を持ち、下半身を失っても腕だけで素早い歩行が可能。 髑髏の戦士は巨神族(大)並に巨大な上に武装している。衝撃波を放って遠距離攻撃ができる柄の両側に刀身を持つ曲刀と、こちらの魔法を跳ね返すとともに魔法弾を放つことが可能な盾を装備し、突進踏み付けを行うなど攻撃パターンも多彩である。 オンラインモードには、それぞれの強化版である「不死身の骸骨」と「不死身の髑髏」が登場する。 漂う死霊、死せる巨狼 死せる巨神とともにニヴルヘイムから現れた死霊たちで、戦闘力は死せる巨神より劣るが、膨大な数で相手を圧倒する。 漂う死霊は巨神の頭部だけが浮遊している怪物で、近くに敵を発見すると口から嘔吐するように泥状の毒液を吐き出してくる。死せる巨狼(イズンは「死せる獣」と呼んでいる)はオオカミの死骸の姿をした死霊で、パワーや耐久力は低いがスピードやジャンプ力が非常に高く、群れを成してこちらに襲い掛かる。 オンラインモードには、死せる巨狼の強化版である「不死身の巨狼」が登場する。 ヘル ニヴルヘイムの支配者で、「冥王」「奈落の主」などとも呼ばれる死を司る神。外見は、司祭のような姿をした巨大な黒い骸骨である。ロキが生み出し封印していた「3つの悪魔」の一つで、自身の居城である冥界最深部のエルトヴィニルの宮殿で眠りについていた。生死を操ることができ、死霊の軍団をアスガルドとミドガルドへ送り出した。膨大な死霊を生み出せたようにロキをも上回る絶大な魔力を持ち、その身体は粉々にされようとも命の玉が無事な限りは無限に再生できる。戦いの際は、背中より伸びる4本の触手状の骨の腕を駆使して、足が破壊されても腕や触手で歩きつつ、口や触手からの強力な魔力弾で攻撃する。 オンラインモードでは白い分身体「冥王の影」が2体同時に登場する。 なお、原典の神話におけるヘルは女性だが、本作では「王」「神」など男性形が使われている。 ヨルムンガンド 封印が解かれた「3つの悪魔」の一つで、「世界蛇」「世界を呑みこむ大蛇」とも呼ばれる、身体の前後に頭を持つ途轍もなく巨大な空飛ぶヘビの魔獣。その巨体は魔船ナグルファルをも凌ぎ、体長は2000メートルにも及ぶ。凄まじい攻撃力に加え、グングニルやミョルニルの直撃にも耐える絶大な生命力、地上の空全体を不気味な光で覆い尽くすほどの邪悪な魔力を持つ。口からは大量の猛毒を吐いて、体表からは魔力の光線を無数に放ち、追い詰められるとスヴァルトヘイムの魔物の召喚や、大爆発を起こす誘導弾を腹部から大量に放つなど、更なる魔術を見せる。 フレイたちが戦う時のヨルムンガンドは、アスガルドでの戦いで大きく体力を消耗するとともに激しく傷ついた状態であり、本来よりも大幅に弱っていた(戦闘終了時の台詞によると、既に瀕死だった)とされている。 ムスペルヘイムの炎の騎士 世界の果てにある灼熱の国ムスペルヘイムに住まう、ロキの「3つの悪魔」の一体であるスルトが生み出した炎の巨神ムスペルの軍勢。スルトの封印が解けたことでストーリー終盤において進軍を開始し、世界の全てを焼き尽くそうとする。個々の戦闘能力が極めて高く、軍勢の総数が300万体にもなるという、質・量ともに最強の軍団である。ムスペル スルトの眷属である炎の巨神。「炎の騎士」や「魔神」とも呼ばれる。本体である灼熱の炎が金属や機械を憑いとして身体を構成しており、人型をした炎やマグマが鎧を纏ったような姿をなす。金属部はあくまで仮の身体であるため、下記のように分離して飛行人形など別の機械に作り変えることも出来る。手にした長杖や身体そのものから放出する火炎や魔術による圧倒的な破壊力に加え、凄まじい耐久力と再生力を持ち、個々が神々を上回る戦闘能力を持つ。 身体の赤みが強い個体が登場することがあり、このムスペルは遠距離攻撃をしない代わりに、積極的な接近戦を試みてくる。 ムスペルヘイムの兵器 ムスペルたちが用いる自律稼動型の兵器。ムスペルとは違い、こちらは完全な機械である。ムスペルよりも遥かに小型で再生能力もないが、攻撃能力と機動力はかなりのもので、さらに膨大な数で登場し、数で他の軍勢に劣るムスペルたちを補完する。 ステージによっては、これらの兵器を無限に転送し続けるジェネレーターが登場する。マグマゴーレム 内部に充填した灼熱のマグマを動力とする接近戦用の機械人形。腕は伸縮自在で数十メートルも伸び、赤熱化した左右の腕を時間差で伸ばすパンチ攻撃を放つ。ホバリングで移動するため軽快に動け、100メートル以上も上昇できる飛行能力も併せ持ち、飛行しながらの攻撃も可能と汎用性が高い。飛行人形 ムスペルが身体の金属部を分離し、生命を与えることで生み出した分身体ともいえる遠距離専用の小型の飛行兵器。常に浮遊しながらUFOのような動きで高速移動して、敵を発見すると一旦移動をやめて無数のレーザーを掃射する。難易度設定が上昇すると、より強力な極太の熱線を放つようになる。 炎の王 スルト 「3つの悪魔」最強の存在で、ムスペルの創造者である「炎の王」や「灼熱の化身」などとも呼ばれる炎の魔神。神々の中でもムスペル以上に伝説となっていた存在で、姿を実際に見た者はフレイとフレイヤまで誰もいなかったという。憑いである金属は他のムスペルと異なり黒色でかつ全身を覆っており、溶鉱を充満した巨大な漆黒のロボットやプレートアーマーとでも言うべき容姿を持つ。この巨神姿は仮のものに過ぎず、身体を変幻自在に作り変えることが可能。その本質は、世界の全てを焼き払って無に帰す炎そのものであり、全てを焼きつくすことで世界を清める創造の化身でもある。 本作の最終ボス として、ラグナロクの最後にフレイとフレイヤの前に現れる。戦いの際は、背中や脚部に巨大な翼を持つフェニックスのような飛行形態や、圧倒的な巨体と火力を持つ飛行要塞、全ての力を解放した炎の要塞へと変身を行いながら猛攻をしかけてくる。
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