鯨岡とその一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:02 UTC 版)
「コードネームミラージュ」の記事における「鯨岡とその一味」の解説
鯨岡 憐次郎(くじらおか れんじろう) 演 - 武田真治 六本木を始めとした都心部の不動産を手練手管で次々と自分の資産に収めてきた男。その有り余る財産を裏社会に流し、凶悪犯罪を誘発させている。ただしその事実を知る者はほとんどおらず、自ら手を汚すことはない。政財界や裏社会など人脈がとても広く手が出しにくい存在で、証拠も出ていないため「真っ黒で真っ白」な状態である。 普段は自室でクラシック音楽を聞くことを好んでおり、鼻歌を歌ったり指揮者のようにタクトを振るような仕草をよく見せている。またサプリメントも含めたミックスジュースを自作して愛飲。果物・野菜だけでなく生肉まで放り込むなどしており、勧められた新里が嫌々口にして顔をしかめるなど、栄養はともかく味の方は「最悪」の模様。しかし最終話に登場した紹興酒入り鯨岡スペシャル(色は墨汁並みの黒さ)は新里のお気に召した模様。 自分が誘発した犯罪の不自然な収束に何らかの動きを察知し、それを明らかにするためにあらゆる手段を講じる。 刑務所に収監されると、自分以外の囚人や看守に徐々に働きかけ何かを企んでいる。 人の行動を思い通りに操る催眠術のような能力を隠し持つ。 これは事前に彼本人が対象の人物に耳打ちして何事かを「囁く」ことで、相手に「術を植え付け」、彼が愛聴しているオペラ曲『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』(本作品のエンディングテーマ)を聴かせることをトリガーとし、突発的な暴力行為に至らしめるというもの。 ただし、「同曲を聴かせること(のみ)がトリガー」と、敵に思わせること自体が一種の偽装であり、「音声透かし」に隠された、彼自身の声紋による命令を聴かせることこそが、実は真のトリガーとなっている。このため、単に対象に同曲を聴かせるだけでは、トリガーを看破することはできない。ゆえに、第14話でのスモークの最終審問の際、警察はこれを看破できず、第18話での彼の暴走を止めることができなかった。 第22話にて何者かの洗脳・催眠を受けた看守に『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』を聞かされた後、独房内で首を吊り死亡しているのを発見されるが、第24話終盤で自殺を装って台湾に潜伏していたことが判明する。 最終回では由比の他に会長を愛してやまない「フランシーヌ」という刺客の存在が語られている。鯨岡は一度投入を考えたようだが「あれはヤバすぎる」らしく、投入は見送られた。 新里 美乃(しんざと よしの) 演 - 田中えみ 鯨岡の秘書。弁護士資格を持つ頭脳明晰で理知的な女性で、鯨岡にも忠実に従う。警察との対立も辞さない鯨岡の思惑には驚きを見せた。鯨岡の命令に従い身を隠している。第11話より本格的に再始動。御崎に彼の経歴やK-13の組織を把握していることを警句として伝え、鯨岡の安全を確保する。 鯨岡の催眠術のような能力の発現もサポートしており、対象の人物にオペラ曲(上述)を聴かせる役目を担うこともある。 第23話の御崎の台詞によると、鯨岡の自殺を受けて、いち早く上海に逃亡したとのこと。 上海、バンコクで尾行が離れるのを待ち、アムステルダム経由で最終話でついに鯨岡が潜伏する台湾へ合流した。 途中バンコクで鯨岡が死んだと思い込み、半狂乱になったフランシーヌに殺されかけたらしい。鯨岡が生存している事実は隠したまま無事合流できた。 フランシーヌを投入しなかった鯨岡の判断を「賢明」だと称した。実際に投入されていれば死体の山がで出来ていたとのこと。 桜丘 由比(さくらおか ゆい) 演 - 祐真キキ 鯨岡の刺客。ナイフの名手。 残忍な性格をしており、笑いながら拷問や殺人を平然と行う女性だが、鯨岡に対しては従順。本人曰く「暴力もセックスも一瞬で終わるのは嫌」。鯨岡に敵対する人物を捉えた際は嬉々として拷問を担当する。 8話に登場した殺し屋の篠原結弦(演 - 白洲迅)を気に入り、武器をいろいろ見せたり提供するなど目をかけていた(ユヅルが唯一指示を聞く相棒の羽生健介(演 - 高橋洋)が感心するほどユヅルも由比に懐いていた)様子。ハブに取り付けたペン型カメラによって彼の最期を見ると落ち込む様子を見せた。 第22話において、ミラージュに毒を盛った上で、解毒剤を餌にした一対一の決闘を申し込み、日本刀による激しい斬り合いを繰り広げた末に、敗北。しかしミラージュには、「あいつも駒に過ぎない」ということで手にかけるまでもない、加えて「任務じゃない」という理由で、とどめを刺されることなくその場に捨て置かれた。 骸骨 演 - 中村靖日 鯨岡の刺客の一人。 海外で開発された特殊なメイクツールによって自らの顔を自在に変え、あらゆる人間に化けることが可能。K-13の存在を調べる鯨岡の意志に従い、警視庁の職員や幹部を殺害して成り変わり、内部に潜入している。 ペリカン 鯨岡の一味。 姫島の拉致、鯨岡の拘置所からの脱走(表面上は未遂)に関与した。 第25話にて鯨岡から、骸骨と並び称されており、かなりの実力者だと思われる。ただし未だ名前のみしか登場していない。 スネイク 演 - 木原勝利 第4話にて鯨岡がミラージュに放った最初の刺客。 夢歌 演 - 春花 もう一人の天才ハッカー。 鯨岡の画策した拘置所内暴動事件の際、K-13の掌握した防犯カメラ映像をハッキングし、鯨岡一味に加担した。本人曰く「あれはただのバイト」らしい。 後にドブネズミに挑戦するために、ロビンのシステムをハッキングすることに成功した。
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