雨ヶ瀬学園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 03:45 UTC 版)
本上 貴典(ほんじょう たかのり) 主人公。高校二年生。最強のクライン「魔剣レヴァンテイン」を宿す。戦いとは無縁の日々を送っていたが、クライン使いであることが判明したため、雨ヶ瀬・雄鬼の両校から勧誘を受ける。当初は関わり合いになるのを避けていたが、雄鬼に誘拐された妹の弥生を救出するために雨ヶ瀬へ転入する。 時として強い正義感を見せる事もあるが、基本的にはヘタレで気が弱く、戦士としては不向きな性格である。その性格が災いしてか、下級生の美波にすら格下扱いされており、八つ当たりの対象にされることもある。また茜には「なんにもわかってない」と罵倒され、クラインを制御できないとして独房に入れられるなど、雨ヶ瀬での待遇は散々だった。また、不可抗力で女子の体に接触してしまうことが多く、そのことで美波達に制裁を受けるのがコメディ描写における定番になっている。 海部 美波(かいふ みなみ) 雨ヶ瀬学園一年生。ナックルタイプのクライン「ローゼンドルフ」を宿す。茶髪のツインテールが特徴。クライン使いである事が判明した貴典を保護するべく、雨ヶ瀬からやって来た少女。明るく活発な性格から友人も多いが、お調子者で場の空気が読めないところがあり、しばしば騒動を起こす。その際よく貴典が巻き込まれ、二人揃って佐伯に制裁を受ける。 雨ヶ瀬に来る前は「海部物産」という企業の令嬢として不自由なく生活をしていたが、仕事一辺倒の父親に反発し、ひねくれた性格をしていた。その父親が自分を庇って誘拐犯に撃たれたことが、クラインを覚醒させるきっかけとなった。その後、桜華によって誘拐同然の方法で雨ヶ瀬に保護されるが、似た境遇を持つ姫嶋との交流を経て雨ヶ瀬の生徒となる。かつての令嬢暮らしのためか依存心が抜けず、それが原因で長らくDランクに甘んじていたが、桜華の叱咤を受けてクラインをパワーアップさせ、麻地を撃破する。 清河 桜華(きよかわ おうか) 雨ヶ瀬学園三年生。生徒会長。M(マスター)ランクのクライン使い。拳銃タイプのクライン「アルトヴァイス」を宿す。属性は不明。彼女の使用する弾丸は雨ヶ瀬の研究チームが開発した特別製で、クラインの細胞を腐敗させる効果がある。黒髪長髪で眼鏡をかけている。雨ヶ瀬では生徒会が学園の実権を握っており、生徒会長である彼女は教師よりも上の立場である。貴典に「冷たそうな人」と印象付けるほど冷静沈着かつシビアな性格だが、美波の依存心を断ち切るために敢えて突き放すなど、ただ冷たいだけの人間ではない。だが、雄鬼高に対しては冷酷そのもので、普段の礼儀正しい口調から一転、挑発的な態度を取る。優秀なクライン使いで生徒からの信頼も厚いが、(時間的な余裕がなかったとはいえ)部外者の素性調査を怠ったまま部隊に編入するなど、指揮官としては少々お粗末である。他にも、美波を誘拐同然に連れ帰ったり、気に入らない事があると発砲するなど、短絡的な行動が目立つ。胸が小さい事を気にしており、この事を茶化した佐伯は殺されかけた。 佐伯 貴浩(さえき たかひろ) 雨ヶ瀬学園三年生。風のグランドマスター。打刀タイプのクライン「クサナギ」を宿す。関西弁が特徴で、未成年であるにもかかわらず中学生の頃から喫煙をしている。また、前髪で隠れているがクラインの治癒力でもなぜか治せない傷が額にある。柊華と知り合ったことをきっかけに雄鬼高校に入学し、生徒会副会長を務めるも、ある日をきっかけに雄鬼を裏切り、雨ヶ瀬学園に寝返った。そして現在は雨ヶ瀬学園生徒会副会長を務め、桜華の右腕として働いている。 学業に関しては成績が低く、外伝漫画にて同じくテストが赤点だった茜とともに補修を受けていた。 緋出 茜(ひじ あかね) 雨ヶ瀬学園一年生。火のグランドマスター。トンファータイプのクライン「スザク」を宿す。燃えるような真っ赤な髪色をしている。見た目どおり強気で活動的な性格をしており、口調も男性的である。母親はクライン研究者の緋出博士。かつては雨ヶ瀬の研究所で(本人の了承のもと)実験体となっていたが、自身の力への恐怖と母親への思いの間で葛藤していた。この時、喧嘩を吹っ掛けてきた琴音を返り討ちにし、それ以降は親友同士となる。病気というハンデを抱えながらも、グランドマスターの地位に上り詰めた琴音の努力を誰よりも知る人物であり、そのためか、労せずして生徒会入りした貴典に手厳しい態度を取る。雄鬼での戦いにおいて、琴音を倒された怒りから弥生を殺そうとするも、見かねたスザクによって制止される。なお、貴典が初めてセクハラをした相手であり、彼女の胸を「堅い壁」と評している。 米水逗 琴音(よのうづ ことね) 雨ヶ瀬学園二年生。水のグランドマスター。レイピアタイプのクライン「PT025」を宿す。普段は大和撫子を思わせる美少女だが、実際は俗に言う「腹黒」である。貴典の新人いびりにもちゃっかり参加し、水の力で彼を溺れさせた。長い付き合いのためか、茜の前ではその腹黒さが大っぴらになり、お嬢様口調で凄まじい暴言を吐いたりする。そんな彼女の体は不治の病に侵されており、クラインを移植したのも病気の進行を食い止めるためだった。また、病気というハンデを抱えつつもグランドマスターの地位を勝ち取った努力家でもある。雄鬼との決戦のさなか、茜を庇って致命傷を負うが、重傷の体を押して大蜘蛛の群れに特攻した。 國東 基信(くにさき もとのぶ) 雨ヶ瀬学園三年生。土のグランドマスター。槍タイプのクライン「フェルゼン」を宿す。かなりの巨漢で、右目に眼帯をしている。その外見に反して温和な性格だが、それ故に過激な人間の多い生徒会では目立てない存在。本人も自身の存在感のなさを気にしている。雄鬼突入の際、桜華を庇って柊華にクラインを破壊され、その後、大蜘蛛の襲撃によって倒れる。ラストでは、気絶していたところを美波に踏みつけられる。 姫嶋 カトリーヌ(ひめじま カトリーヌ) 雨ヶ瀬学園一年生(飛び級)。一人称は「オレ」。11歳で研究クラスの委員長を務めるほどの天才で、両親は旧雨ヶ瀬の研究所でスタッフリーダーを務めていたが、5年前の事故で死亡している。彼女自身はクライン使いではない。美波とは犬猿の仲でよく喧嘩しているが、親を亡くした者同士、同じ悲しみを分かり合える仲でもある。好奇心旺盛で、美波のリュックサックに忍び込み、雄鬼潜入作戦に同行する。雄鬼の大蜘蛛にも興味を持ち、後の外伝で一騒動起こすことになる。清河姉妹の秘密を目撃した唯一の人物である。 清河 藍華(きよかわ あいか) 桜華の双子の妹で、雨ケ瀬学園三年生(今も在籍していれば)。双子というだけあり、容姿は桜華と瓜二つである。名称は不明だが、姉と同じリボルバー型の色違いのクラインを宿している。桜華とは対照的に、物腰が柔らかく感情豊かである。兄である柊華の身を案じて足繁く雄鬼高校に忍び込み、その手引きをしてくれた佐伯とも親しくなる。しかし、ある事件を境に佐伯との仲が決裂し、藍華は行方不明となってしまう。 姉同様に胸が小さいことを気にしており、触った場所が胸だと気づかなかった佐伯に怒り発砲する場面もあった。
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