遠山記念館(旧遠山家住宅)東棟
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)東棟 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ひがしとう |
登録番号: | 11 - 0011 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、茅葺、建築面積209㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 旧遠山家住宅は,川島町出身で日興証券の創設者である遠山元一が生家を復興して建設した別邸である。3棟からなる主屋の東端の東棟は平屋建・茅葺で,豪農であった生家の趣を受け継ぎながら,良質の欅材を用い,豪壮で格調の高い民家建築に仕上げている。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)外塀
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)外塀 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)そとべい |
登録番号: | 11 - 0020 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 基 |
構造: | 鉄筋コンクリート造、延長123m |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 屋敷地南面,長屋門の東西に連続している。大柄な割肌布積の基礎に,鉄筋コンクリート造の築地塀を築き,瓦屋根を架ける。壁面外側下段には帯状に瓦を廻し,水切りの効果だけでなく,造形上のアクセントとし,大邸宅の正面を飾る重厚な雰囲気を出している。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)内塀
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)内塀 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)うちべい |
登録番号: | 11 - 0021 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 基 |
構造: | 木造、瓦葺、延長48m |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 主屋南側の雄大な回遊式庭園と,長屋門から東棟玄関に至るアプローチ空間を区切っている。東棟玄関と庭門,長屋門と庭門にそれぞれ接続している。桟瓦屋根を架けた真壁造で,壁上を透かし,壁下を縦板張とし,単調になりがちな空間を的確に分節している。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室雪隠
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室雪隠 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ちゃしつせっちん |
登録番号: | 11 - 0022 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、銅板葺、建築面積2.6㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11頃 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 造形の規範となっているもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 旧遠山家住宅は,川島町出身で日興証券の創設者である遠山元一が生家を復興して建設した別邸で,茶室関係の施設は屋敷地の西南にある。雪隠は桁行2間梁間1間の小規模な建物であるが,扉を竪舞良戸とするなど,質素な中にも趣のある形式である。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室腰掛待合
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室腰掛待合 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ちゃしつこしかけまちあい |
登録番号: | 11 - 0023 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、銅板葺、建築面積3.0㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11頃 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 造形の規範となっているもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 茶室関係の施設は,邸宅と一連で建てられたと考えられる。腰掛待合と雪隠はほぼ同じ規模形式で,茶室本席と寄付待合を結ぶ動線上の中間に並んで建つ。腰掛待合は庭園側を開放として腰掛を設け,北面の下地窓には力竹を設けるなど,丁寧なつくりである。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)中棟
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)中棟 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)なかとう |
登録番号: | 11 - 0012 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造2階建、瓦葺、建築面積184㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 東棟の隣に並ぶ中棟は2階建で,起りのある鍵形の入母屋造・桟瓦葺の屋根を架ける。1階は瀟洒な書院造になり,18畳の座敷は洗練された意匠と造形をみせる。2階は応接室や寝室からなり,細部に多彩で質の高い装飾を施し,和洋折衷でまとめられている。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)西棟
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)西棟 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)にしとう |
登録番号: | 11 - 0013 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積225㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 中棟の南西にあり,遠山元一の母美以のために建てられた。平屋建・桟瓦葺で,3つの客間と仏間等を雁行型に配した平面とする。上質の数寄屋造で,妻の破風面を巧みに見せた外観,質感に合わせた個性豊かな各部屋の座敷飾りなど,変化のある造形をみせる。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)土蔵
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)土蔵 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)どぞう |
登録番号: | 11 - 0014 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積50㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 造形の規範となっているもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 旧遠山家住宅は,総監督を遠山元一の弟である芳雄,設計を室岡惣七,大工棟梁を中村清次郎として,昭和8年から2年7ヶ月を費やして建てられた。西棟の北側に建つ土蔵は切妻造,本瓦葺で,外壁白漆喰塗とし,外観は2階建だが,内部に地下室を設けている。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)長屋門
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)長屋門 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ながやもん |
登録番号: | 11 - 0015 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積94㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 約3000坪の広大な屋敷地をもち,3棟の主屋は南西の奥まったところに位置する。敷地南辺にある長屋門は,寄棟造・桟瓦葺で,中央の門口,東側の車庫,西側の部屋からなる。太い部材を組んだ重厚なつくりで,大邸宅に相応しい規模と形態を有している。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)庭門
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)庭門 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)にわもん |
登録番号: | 11 - 0016 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 基 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積2.5㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 広大な屋敷地のほぼ中央,3棟の主屋の南側には雄大な回遊式庭園が築かれている。庭門は寄棟造・桟瓦葺,2本の親柱に板扉をつけた形式である。小規模ながら,長屋門から東棟玄関に至るアプローチから,庭園に入るための装置として欠かせない存在である。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)裏門
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)裏門 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)うらもん |
登録番号: | 11 - 0017 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 基 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積4.6㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 広大な屋敷地西面の南端に建つ。門口は基本的に両開きの桟唐戸をつけた四脚門形式であるが,正面左側に小壁を設け,右側を窓のある門所とするなど,特異な形態である。規模は小さいが,西棟や茶室施設に通じる内向きの門と思われ,数寄屋風のつくりになる。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室本席
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室本席 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ちゃしつほんせき |
登録番号: | 11 - 0018 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、茅葺及び瓦葺、建築面積22㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11頃 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 屋敷地の南西隅,奥まったところに建っており,急勾配の茅葺に桟瓦葺の庇屋根を延ばし,躙口には銅板葺の庇を架ける。4畳中板の茶室で,設計は裏千家の亀山宗月。農家風の外観と対照的に,内部の天井,壁,窓は,洗練された造形になっている。 |
遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室寄付待合
名称: | 遠山記念館(旧遠山家住宅)茶室寄付待合 |
ふりがな: | とおやまきねんかん(きゅうとおやまけじゅうたく)ちゃしつよりつきまちあい |
登録番号: | 11 - 0019 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建、瓦葺、建築面積12㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和11頃 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
所在地: | 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 『和風建築の粋遠山邸』(財団法人遠山記念館 1995) |
施工者: | |
解説文: | 茶室関係の施設は,昭和11年4月の「遠山邸建築設計図」に描かれていないが,邸宅の一連の施設として建てられたと考えられる。寄合待合は,西面の裏門から,茶室本席に向かう動線上にある。平屋建,切妻造・桟瓦葺で,数寄屋造の端正な建物である。 |
遠山記念館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/19 07:05 UTC 版)
![]() | |
---|---|
![]() 遠山記念館入口(旧遠山邸長屋門) | |
施設情報 | |
正式名称 | 遠山記念館 |
専門分野 | 美術 |
収蔵作品数 | 11,000点 |
管理運営 | 公益財団法人遠山記念館 |
所在地 |
〒350-0128 埼玉県比企郡川島町白井沼675 |
位置 | 北緯35度59分16秒 東経139度29分36秒 / 北緯35.98781341237963度 東経139.49339530257225度 |
最寄バス停 | 東武バス「牛ケ谷戸」下車徒歩15分 |
最寄IC | 圏央道「川島IC」 |
外部リンク | https://www.e-kinenkan.com/ |
プロジェクト:GLAM |
遠山記念館(とおやまきねんかん)は、埼玉県比企郡川島町にある博物館[1]。
日興証券創設者遠山元一の邸宅と美術コレクションをもとに、1970年に開館した[2]。運営主体は公益財団法人遠山記念館で、歴史的建造物である遠山家の邸宅・庭園と美術工芸コレクションを保存公開し、文化芸術の振興に寄与することを設置目的としている[3]。遠山邸の建物は2018年度に国の重要文化財に指定された
概要
遠山家住宅は、遠山元一が母、美以のために建てた邸宅であった。建築にあたっては、総監督を弟の遠山芳雄が務め、設計監督は東京帝国大学を卒業し東京・神田で設計事務所を開いていた室岡惣七が、大工棟梁は東京・阿佐谷の中村清次郎が務めた。日本各地から銘材を集め、当時最高の建築技術を駆使。昭和8年(1933年)9月26日の着手より昭和11年(1936年)4月25日の竣工まで2年7ヵ月。直接工事に関係した者だけでも延べ3万5千人を動員したという。登録有形文化財である建造物の保存・公開とともに、美術工芸品の展示を行う美術館も所在する。美術館は改修工事のため2017年6月より休館し、2018年4月に再開館した。
所在地
- 埼玉県比企郡川島町白井沼675
文化財
重要文化財(美術工芸品)
重要文化財(建造物)
建造物9棟及び土地が「旧遠山家住宅」として、2018年度に国の重要文化財に指定されている[4][5]。2000年から2018年までは国の登録有形文化財。
- 旧遠山家住宅
- 東棟
- 中棟
- 西棟
- 土蔵
- 茶室
- 寄付待合
- 長屋門
- 庭門及び内塀
- 裏門及び外塀
- 附:雪隠
- 附:腰掛待合
- 附:図面17枚
- 土地(宅地及びため池)7,862.47平方メートル(池、水路、橋4基を含む)
利用情報
- 所在地 埼玉県比企郡川島町大字白井沼675
- 開館時間 10:00-16:30(入館は16:00まで)
- 休館日 月曜日、年末年始ほか(詳細は公式サイト参照)
- アクセス
- 館内及び近辺には、食事・喫茶等ができる施設はない。
脚注
- ^ 日本語の館名には「博物館」の語はないが、英語の館名称はToyama Memorial Museumとなっている。
- ^ 「コレクション」(館公式サイト)
- ^ 「遠山記念館について」(館公式サイト)
- ^ 平成30年8月17日文部科学省告示第166号
- ^ 重要文化財(建造物)の指定について(文化庁サイト、2018年5月18日)
- ^ “若葉駅東口-八幡団地線の一部をこのたび川島町役場まで延伸いたします!”. 東武バス (2017年4月27日). 2017年9月17日閲覧。
- ^ 新設「川島町役場」線広報かわじま 2017年5月号
- ^ “4/1【若03】若葉駅~八幡団地~川島町役場線の系統廃止等について”. 東武バス (2022年3月18日). 2022年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
座標: 北緯35度59分16.1秒 東経139度29分35.9秒 / 北緯35.987806度 東経139.493306度
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