著名刀工及び作品
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大和物の例に漏れず無銘の作が非常に多い。特に、時代の上がる古千手院の在銘は皆無であり、かつての徳川家をはじめとする諸侯の蔵刀中でも、在銘正真のものはみられなかったという。今村長賀も、「古千手院で在銘のものをひと目みたいと長年探しているが駄目だ」と長歎していたという。鎌倉期までの作は無銘、在銘問わず少ないものの、南北朝期を下る作品は相当数現存している。 国宝 大太刀 銘貞治五年丙午千手院長吉(大山祇神社) 重要文化財 太刀 銘力王(栃木県足利市鶏足寺) 三鈷柄剣(さんこづかけん) 銘重吉入道作 元亨二二正月七阿闍利頼宣 (所在不明) 重要美術品 太刀 銘 「康重」 太刀 銘不明 伝千手院義弘 特別重要刀剣 太刀 無銘 伝古千手院 その他、名前だけが知られているものに、行信、重弘、行正、現存作があるものに、重行、義弘、國吉、などがある。
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著名刀工及び作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 08:36 UTC 版)
一文字各派には個名を名乗る者もいるが、無銘の作が比較的多い。また茎(なかご)に「一」の字が符丁のように刻まれたものも存在する。故に、作風から福岡一文字と極められたものが大多数である。また、古来珍重されているため、打刀にすべく室町末期以降に磨上げられてしまったものが多い。名刀が非常に多く、刀剣として備前長船派の次に、福岡一文字一派が国宝に最多指定されている。国宝、重要文化財のなかでもその一部を紹介する。 国宝 太刀 無銘 号「山鳥毛」(瀬戸内市蔵) - 刃長79.5cm、反り3.4cm、重量1.06kg。上杉謙信・景勝の愛刀。『上杉家文書』のうち「上杉景勝腰物目録」で「山てうもう」と記載され、景勝公御手選三十五腰の一つ。上杉拵と呼ばれる鍔のない合口式拵が附属する。号の由来は、刃文がまるで山鳥の毛のように乱れていることからだとも、山野が燃えるようだからとも言われる。手元に大きな刃こぼれがあり、実戦でも用いられたのがわかる。無銘だが、日光一文字、道誉一文字と並び一文字中の最高傑作の呼び名が高い。 太刀 無銘 名物「日光一文字」(福岡市博物館) - 日光二荒山に奉納されていた太刀を北条早雲が譲り受け、後、黒田家に伝わった。 太刀 銘「一」 号「長篠一文字」(法人蔵) - 長篠城を守り抜いた奥平信昌へ織田信長が恩賞として贈る。 太刀 銘「則宗」(日枝神社) - 徳川綱吉が幼少時に奉納。 太刀 銘「助包」(個人蔵) - 因州池田家伝来。健全無比の名刀として知られる。 太刀 銘「吉平」(個人蔵) - 紀州徳川家伝来。銘の上に菊紋の細い毛彫りがある。 太刀 銘「吉房」(東京国立博物館)号「岡田切」 - 号の由来は、織田信雄が豊臣秀吉に内通した疑いにより重臣岡田重孝等を成敗したことから。茎は磨上。 太刀 銘「吉房」(東京国立博物館) - 尾張藩家老竹腰家伝来。明治に同家を離れ、明治天皇が買い上げた。茎は磨上げ。 太刀 銘「吉房」(岡山・林原美術館) - ほぼ生ぶ茎。伊予西条松平家伝来。 太刀 銘「吉房」(広島・ふくやま美術館) - 徳川家綱より徳川将軍家伝来。 太刀 銘「吉房」(個人蔵) - 徳川家綱が島津家に下賜。島津家伝来。 太刀 銘「則房」 (広島・ふくやま美術館) - 徳川将軍家伝来。則房は吉房、助真と並ぶ名工。刃が常の福岡一文字に比べ逆がかる特徴がある。片山に住んだと伝わり(福岡の隣地、備中片山、諸説あり)、「片山一文字」とも呼ばれる。茎は磨上。 刀 無銘「則房」 (九州国立博物館) - 茎が大磨上無銘ながらも、姿、地鉄、逆がかる焼刃の特徴から「則房」と極められた。 太刀 銘「助真」 号「日光助真」(日光東照宮) - 加藤清正が徳川家康に献上。日光東照宮筆頭の宝物。家康が好みにあわせて「助真拵」を作らせた。茎は磨上。 太刀 銘「助真」(東京国立博物館)紀州徳川家伝来。茎は磨上。 重要文化財 太刀 銘「助宗」(松岬神社) - 上杉景勝の愛刀。革包太刀拵付。「助宗」は則宗の子と言われている。 太刀 銘「弘□」(東京国立博物館) - 生茎で銘一字不明。「敵に塩を送る」の返礼として武田信玄が上杉謙信に贈った太刀。 太刀 銘「一」 号「姫鶴一文字」(米沢市上杉博物館蔵) - ほぼ生ぶ茎。上杉謙信の愛刀。刃文は「山鳥毛」の如き。号の由来諸説あり。合口拵付。 太刀 銘「一」 (福岡市美術館蔵) - 松代藩真田家に伝来した。現在は松永コレクションとして福岡市美術館の所蔵。 刀 無銘 名物「南泉一文字」(徳川美術館) - 大磨上。由来は南泉寺に立てかけてあった抜き身に猫が飛びつき真っ二つになった等諸説あり。足利将軍家以来の名刀で、豊臣秀吉・秀頼・徳川家康・尾張義直へと伝わる。 太刀 額銘「吉房」(東郷神社) - 東郷平八郎の愛刀。海軍拵付き。大正天皇より下賜。 長巻 無銘「則包」拵付 -(上杉神社)上杉景勝の「景勝三十五腰」の一つ。則包は則房と同じく片山一文字の名工。 その他 太刀 銘「一」 名物「道誉一文字」(御物) - 南北朝期の武将、佐々木道誉の愛刀。ハバキ下中央に「一」と切りつけられている。明治天皇へ南部家より献上。 太刀 銘「則宗」(御物) - 明治天皇が広島行啓、福岡佐賀行啓の際、各々浅野家、黒田家より献上されている。
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著名刀工及び作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 08:09 UTC 版)
福岡一文字と異なり、比較的刀工銘を切る。「一 備前国吉岡住某」という銘が見られる。「助光」が代表刀工。また、福岡一文字には皆無であった裏年期がある作も存在し、活躍時期が特定できる。福岡一文字と比べ、刃文の変化の妙、地鉄の鍛えでやや劣るとはいえ、一文字の名に恥じない名刀を残している。重要文化財に指定されている刀剣も多い。国宝指定の刀剣を紹介する。 国宝 太刀 銘 「一 備州国吉岡住左近将監紀助光 (裏銘) 南無八幡大菩薩 南無妙見大菩薩 元亨二年三月日 」(個人蔵) - 阿倍豊後守忠秋が大洪水の墨田川を人馬で渡りきった功を賞し、徳川家光から下賜された。 薙刀 銘 「一 備州国吉岡住左近将監紀助光 (裏銘) 元応二年庚申十一月日」(個人蔵) - 加賀前田家伝来。鎌倉時代屈指の名薙刀。 この項目は、日本の歴史に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:日本/P:歴史/P:歴史学/PJ日本史)。
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