行啓とは? わかりやすく解説

ぎょう‐けい〔ギヤウ‐〕【行啓】

読み方:ぎょうけい

古くは「ぎょうげい」とも》太皇太后皇太后皇后皇太子皇太子妃皇太孫外出すること。→行幸(ぎょうこう)


行啓

皇后皇太后皇太子皇太子妃外出されること。

行啓

読み方:ギョウケイ(gyoukei)

三后太皇太后皇太后皇后)または皇太子皇太子妃皇太孫外出をいう尊敬語


行幸

(行啓 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 03:16 UTC 版)

行幸(ぎょうこう、みゆき)とは、天皇が居所から外出することである。目的地が複数ある場合は特に巡幸という[1]


注釈

  1. ^ これについて、高埜利彦は江戸幕府が社会に広く天皇の存在と権威を直接示すことを拒む朝廷統制策(「江戸幕府による行幸禁止政策」)があったとする。これに対して藤田覚は行幸の衰退・廃絶傾向は鎌倉時代後期から一貫して見られる現象であり、なおかつ財政的な問題もあったことから、それが江戸時代における朝廷側の行幸への消極的な姿勢につながっているとする[3]。また、鎌倉時代後期から行幸の衰退・廃絶について、佐古愛己は財政的な問題に加え、行幸に際して随行した公家たちの対する叙位が行われたことで、随員に選ばれず他者に超越される(位階を越される)ことになった公家の反発を招いて公家社会内部でのトラブルが深刻化したことにより、徳政の目標として「公平な人事」を求める声が高まり、叙位発生の原因となる行幸そのものが抑制された可能性を指摘する[4]
  2. ^ この規則は、天皇の行幸、皇后、皇太后、皇太子及び皇太子妃の行啓並びにその他の皇族のお成りの場合の警衛に関し必要な基本的事項を定め、もってその適正な実施を図ることを目的とする[5]

出典

  1. ^ 精選版 日本国語大辞典『行幸』 - コトバンク
  2. ^ 日本書紀にも記載がある為、奈良時代の朱鳥年間には既に使われていたものと思われる
  3. ^ 藤田覚『近世政治史と天皇』(吉川弘文館、1999年)第6章「天保期の朝廷と幕府-朝覲行幸再興を中心に」
  4. ^ 佐古愛己『平安貴族社会の秩序と昇進』(思文閣出版、2012年)補論2「中世公家社会における叙位の一考察」
  5. ^ 国家公安委員会規則『警衛要則』第1条
  6. ^ 富山県護国神社『富山県における聖帝四代の御製を拝す 』富山県護国神社、2012年、p27頁。 
  7. ^ 柴崎力栄「関東地方における明治天皇親率演習---一八八一年の厚木行幸を中心に」(年報近代日本研究12・近代日本と情報、山川出版社、1990年)133-136頁に「明治天皇聖蹟の史跡指定」について記述がある。
  8. ^ 遠山美都男『天皇と日本の起源「飛鳥の大王」の謎を解く』(講談社現代新書、2003年)pp.289-290.
  9. ^ 永田英明「天皇の行幸」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P94-95
  10. ^ 山本雅人『天皇陛下の全仕事』(2009年、講談社現代新書)
  11. ^ 第71航空隊 US-1A 90号除籍記念式典



行啓

出典:『Wiktionary』 (2021/08/18 12:16 UTC 版)

名詞

 ぎょうけい

  1. 三后皇后皇太后太皇太后皇太子及び皇太子妃外出すること。

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