第四駆逐隊とは? わかりやすく解説

第四駆逐隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 20:49 UTC 版)

山雲 (駆逐艦)」の記事における「第四駆逐隊」の解説

この輸送作戦準備中同年9月15日、「山雲」は第4駆逐隊編入された。開戦時の第4駆逐隊陽炎型駆逐艦4隻(萩風、嵐、野分舞風)で編制され第四水雷戦隊所属していたが、ミッドウェー海戦経て1942年昭和17年7月第十戦隊移籍していた。その後1943年昭和18年8月6日ベラ湾夜戦所属艦2隻(萩風、嵐)を撃沈された第4駆逐隊は2隻編制野分舞風となっており、「山雲」の編入陽炎型(不知火型)と朝潮型満潮型)の混成部隊となった。第4駆逐隊は丁四号輸送部隊第三輸送隊として輸送船2隻(日枝丸粟田丸)を護衛11月12日ラバウル到着した11月中旬、「山雲」はトラック泊地から日本本土へ向かう4隻(潜水母艦長鯨練習巡洋艦鹿島特設運送船護国丸秋月型駆逐艦若月)を護衛する11月19日、「山雲」は船団追跡していた米潜水艦スカルピン」を発見する。「山雲」は爆雷攻撃加えてスカルピン」に損傷与え浮上した同艦を砲撃により撃沈した。「山雲」は米潜水艦乗組員42名(41名とも)を救助した乗組員達は「龍田丸」の仇を討とう色めきたったが、小野(山雲艦長)はそれを制して救助行いコーヒートーストふるまったという。なおトラック泊地到着したスカルピン乗組員は、彼等撃沈救助した駆逐艦について、「山雲ではなくYOKOHAMA」と教えられた。 12月上旬、「山雲」は駆逐艦秋雲第10駆逐隊と共にトラック-パラオ輸送船団護衛任務従事同月中旬連合艦隊戊号輸送作戦発動する山雲秋雲風雲戦艦大和空母翔鶴護衛して横須賀戻っていた「山雲」も作戦組み込まれた。12月20日戦艦大和」、駆逐艦2隻(第17駆逐隊谷風》、第4駆逐隊山雲》)からなる一号輸送部隊横須賀出港してトラック泊地へ向かう。だが、トラック到着直前に米潜水艦スケート」から「大和」への雷撃許した。「大和」は魚雷1本の命中により小破25日、3隻(大和谷風山雲)はトラック到着した。ただちに「山雲」は戊三号輸送部隊第二部隊編入され軽巡洋艦2隻(能代大淀)・駆逐艦2隻(第61駆逐隊秋月》、第4駆逐隊山雲》)という戦力ニューギニア島カビエンへの輸送作戦従事する詳細は「大淀 (軽巡洋艦)#戦争中期」を参照 1944年昭和19年1月1日、戊三号輸送部隊第二部隊カビエン米軍機85機(資料によっては約100機)の襲撃を受ける。輸送部隊零式艦上戦闘機援護をうけつつ能代山雲大淀秋月の二群にわかれて米軍機交戦敵機撃退成功した軽巡2隻(能代大淀)が小破しているが、深刻な被害は出なかった。「山雲」は撃墜5機を記録機銃掃射至近弾により若干浸水被害戦死2名・重軽傷10名という被害受けている。1月中旬以降ラバウル方面への輸送船団護衛任務従事2月15日、第4駆逐隊3番艦の「山雲」は輸送船浅香丸」を護衛してトラック泊地出発した2月17日トラック泊地米軍機部隊及び戦艦部隊襲撃され大損害を受ける(トラック島空襲)。練習巡洋艦香取」、特設巡洋艦赤城丸と共に第4駆逐隊司令駆逐艦舞風」が撃沈され、4駆司令磯久研磨大佐戦死した。4駆は2隻(野分山雲編制になる。「山雲」は脱出してきた「野分」と合同し引き続き浅香丸」を護衛して内地向かった。「山雲」は24日横須賀帰投して補給修理受けたのち、3月16日に出渠。3月25日高橋四郎大佐が第4駆逐隊司令として着任し、「山雲」を司令艦とする。3月31日除籍された「舞風」の代艦として「山雲」の姉妹艦満潮」が第4駆逐隊編入され、同隊は3隻編制野分山雲満潮となった。第4駆逐隊変化がある中、駆逐艦3隻(山雲雪風初霜)は空母千歳」のサイパン方面輸送作戦護衛する日本本土帰投後の4月、4隻(軽巡能代》、駆逐艦3隻《山雲雪風初霜》)は空母2隻(瑞鳳龍鳳)のサイパン・グアム方面輸送護衛した6月以降渾作戦マリアナ沖海戦参加。第4駆逐隊第二航空戦隊司令官城島高次少将)に所属し空母3隻(隼鷹飛鷹龍鳳)、戦艦長門重巡洋艦最上駆逐艦(第4駆逐隊山雲満潮野分》、第17駆逐隊浜風》、第27駆逐隊時雨五月雨》、夕雲型駆逐艦早霜秋霜》)として乙部隊を編成マリアナ沖海戦臨んだ乙部隊からは飛鷹沈没隼鷹龍鳳損傷という被害出した7月上旬、第4駆逐隊戦艦扶桑」の日本本土回航護衛航海中の7月10日秋雲風雲喪失による第10駆逐隊解隊にともない、同隊所属だった姉妹艦朝雲」が第4駆逐隊編入される。第4駆逐隊定数4隻(野分満潮朝雲山雲)を回復した日本帰還後、第4駆逐隊の2隻(野分山雲)は空母瑞鳳」、第61駆逐隊秋月初月)と小笠原諸島硫黄島方面への輸送作戦従事した

※この「第四駆逐隊」の解説は、「山雲 (駆逐艦)」の解説の一部です。
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