第三次攻撃とは? わかりやすく解説

第三次攻撃(第一回旅順口閉塞作戦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 10:20 UTC 版)

旅順口攻撃」の記事における「第三次攻撃(第一回旅順口閉塞作戦)」の解説

2月18日東郷第三次行動となる旅順口閉塞港内間接射撃作戦発動命令した23日23時50分、警戒および襲撃任務とする第五駆逐隊司令真野太郎中佐陽炎不知火叢雲夕霧)と閉塞船団は旅順港近くの老鉄山下に進出した24日0時30分より月が没する黄金山城頭山・白銀山のロシア砲台から探照灯による照射始まった第五駆逐隊探照灯避けながら老鉄山東岸沿って徐々に進んだがついに発見された。1時30分に探照灯消灯乗じて偵察行ったところ、駆逐艦2隻と艦種不明の1隻を発見し、これに魚雷攻撃行った襲撃の後水雷艇用いた航路偵察が行われたが、探照灯により発見され砲撃受けた陸上砲台砲撃停止航路確認されたため、老鉄山沖に待機していた5隻の閉塞船団は4時15分より天津丸、報国丸仁川丸、武揚丸、武州丸の順で突入開始した旅順口目指す閉塞船団は探照灯捉えられ猛烈な砲撃を受け、閉塞不十分なものとなった詳細は「旅順港閉塞作戦」を参照 水雷艇隊は危険を冒して突入隊の収容行った天津丸・報国丸・武揚丸の乗員第十四艇隊により収容されたが、第九艇隊(燕欠)は攻撃行ったため仁川丸・武州丸の乗員収容が行えなかった。24日中に仁川丸・武州丸の乗員収容できなかったため、更に東郷長官25日千早龍田旅順口派遣して捜索続けた発見できなかった。乗員達は砲火避け隠れながら退避行い、両船の乗員は偶然遭遇して合流した後、ジャンク船等を使って清国登州経由して帰還果たしたまた、閉塞先立って攻撃行った第五駆逐隊一度退避していたが、砲声聞いたため閉塞作戦援護するために引き返し、あえて砲台接近して探照灯を灯して牽制したが攻撃吸収することができず、6時30分に砲撃途絶えたため湾外へ脱出した第四駆逐隊第二戦隊の前衛として7時過ぎに老鉄山沖に到達し旅順口接近する港内ロシア駆逐艦3隻を発見したため砲撃加えたロシア駆逐艦および陸上砲台応射したが港外への出撃がないため7時20分に離脱した閉塞作戦後も旅順港外をロシア巡洋艦バヤーン、ノヴィークのほか駆逐艦5隻が徘徊しており、日本艦隊攻撃したり、閉塞船砲撃加えるなどした。24日12時東郷長官ロシア巡洋艦入港困難である可能性があることから、夜半より第四駆逐隊による魚雷攻撃命令した25日0時第四駆逐隊は老鉄山沖に進出、1時30分より第二小隊村雨春雨旅順口に進むと、2時ごろロシア陸上砲台哨戒艦探照灯照らされ沈没閉塞船誤射していた。村雨目標認めて3時3分に魚雷発射した春雨同じく3時8分に魚雷発射した退避中に砲撃受けた村雨第二次攻撃のために引き返し3時10分に座礁しているとみられるレトヴィザン向けて魚雷発射した第一小隊速鳥朝霧25日2時30分に襲撃入り50分よりロシア駆逐艦数隻に向けて魚雷攻撃行い反転後にロシア艦と砲撃交えた。さらに両艦は回頭して第二次魚雷攻撃行った第五駆逐隊大連湾にて目標探した発見できなかった。 続いて25日の朝より港内間接射撃のため第一・二戦隊旅順口進出すると、饅頭山沖に航行するロシア巡洋艦バヤーン、アスコリド、ノヴィークの3隻と遭遇したため、1131分にこれに砲撃加えつつ陸上砲台目標として射撃したロシア艦は命中弾を受けて港内退避したため港外から間接射撃行った第一・二戦隊攻撃中に鉄山沖を警戒していた第三戦隊も10時40分頃にロシア駆逐艦発見して砲撃し座礁したヴヌシーテリヌイ(Внушительный)を翌日自沈追い込んだ陸上砲台射程考慮してこれらの攻撃遠距離行われた3月6日旅順ロシア艦隊司令官マカロフ中将着任した

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