第三次改良標準化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 16:17 UTC 版)
「日本の原子力政策」の記事における「第三次改良標準化」の解説
1981年度から1985年度にかけて実施された。第一次、第二次改良標準化プラントをベースとしつつ、プラントの全面的な設計見直しが実施され、日本型軽水炉の確立が目標とされた。この時の目標も既に1974年には提示がなされていた。例えばBWRにおいては当時、西ドイツAEG社では再循環ポンプを廃止し原子炉圧力容器内にインターナルポンプを設置したBrunsbüttel原子力発電所を建設中であり、格納容器のプレストレスコンクリート化についても研究が進められていたが、日系メーカーでその段階まで着手出来ているメーカーはなかった。 第三次改良標準化の最も顕著な成果は改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)と改良型加圧水型軽水炉(APWR)の基本設計を完了したことにある。これらの新型プラントにおいては各種指標で従来より進歩が見られたが、例えば放射性廃棄物については当時の軽水炉での発生量ドラム缶1600本/年を100本/年に抑制し、また、当初から機能面でも負荷追従運転やAFC(自動周波数制御)運転を前提として建設された。なお、ABWRの主契約者は日立、東芝の他GEが加わり、国際色を帯びた開発体制でもあった。
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