生活文化習慣とは? わかりやすく解説

生活・文化・習慣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 03:59 UTC 版)

マサイ族」の記事における「生活・文化・習慣」の解説

垂直ジャンプ繰り返す独特の踊り文化で有名であり、民族アイデンティティとして知られるで一番高く跳べ男性が、で一番綺麗な女性をめとることができると言われる。 本来は定住せず伝統的な牛・羊・ヤギ等の家畜遊牧生計立て遊牧民であった。しかし現在では都市住みサバンナ観光ガイド密猟監視員などの定職持って暮らしているマーサイ族も多い。以下は伝統的マーサイ族に関する記述である。 マーサイ族伝統住居牛糞と泥をこねて作った掘っ立て小屋マー語: enkaji)である。この掘っ立て小屋サークル状に配置し外側をさらに木の柵で囲うのが伝統的なスタイルである。この全体を彼らはエンカンマー語: enkang')と呼ぶ。夜になると、彼らは放牧していた家畜をこのサークル内側入れるが、これは猛獣などの外敵から家畜を守るための知恵である。 牛はマーサイ族にとって最も重要な財産で、通貨としても機能し賠償結納相続などは牛の受け渡しによって行われる一夫多妻制で、牛(財産)を多く持つ男は何人も妻をめとることができるが、牛を持っていない男は女性相手にされず、結婚恋愛難しい。牛が不足すると他部族の牛を略奪する。「地上すべての牛は神から与えられた」という神話があるという。またマーサイ族文化では、成人男性猛獣退治や牛の放牧以外の労働をせず、普通の仕事全て女性子供が行う。これは戦いのみが男性仕事で、武器以外の道具持ち運ぶことすら恥とする彼らの価値観よる。外部人間仕事与えても「自分たちの文化ではない」として受け入れないことが多い。 伝統的な主食牛乳と牛の生血近年ではウガリ・チャパティ・米飯などの炭水化物日常食となっている。牛乳をギブユという瓢箪入れて作った原始的なヨーグルトや、牛の血を抜いてそれを牛乳混ぜ合わせた飲み物もある。また牛の血そのもの飲用する客人が来たときのお祝い事などでは動物殺して肉食をすることもあるが、大切な家畜潰してしまうことになるためごくまれである。牛肉は非常に固いものをよく噛んで食べ日本人西洋人のように熟成させた柔らかい肉は好まない。このほか後述とも関連するが、魚食は全くせず、野菜食べることもごく少ない。 政治的にそれぞれのごとに長老がいて物事決定する原始的な長老制をとる。戦士階級であるモランはこの長老の下に属し未だ修行中の身分とされるマーサイ族男性生涯に必ず一度モランとなる。モラン武装し、独自の槍術よくする。このほか相撲似た格闘技存在し、彼らはこれらを駆使してライオン、豹をはじめとする猛獣とも渡り合うかつては部族からの略奪モラン仕事であったが、現在では行われていないという。また、ケニアでは猛獣狩り野生生物保護のために法的に禁じられたが、現在も廃れていない。 マーサイ族伝統的な色は赤であり、衣服化粧にはほとんど赤が使われる。本来靴は履かず裸足であったが、最近では自動車バイクの古タイヤ切り抜いて作るサンダルを履くようになった最近では、伝統的な赤の衣服などを着るマーサイ族の事を「ビレッジマーサイ」、それ以外の色の服を着て街中普通に歩くマーサイ族の事を「シティマーサイ」と区別して呼ぶ。 マーサイ男性大人になる儀式割礼がある。男性女性とも、性器に切り痕を入れる。特に女性に関しては、性行為快感をなくす作用があるので、人権活動家非難対象にもなっている。 マーサイ族属するアリアールという1万人ほどの(小さなグループにおいては割礼によって男性年齢別のグループ分けられており、ひとつの年齢グループ12歳15歳などといった上下幅を持っているという。つまり、割礼毎年行われるではなく十数年おきに行われ、同じ時に割礼受けた男性たちは10年以上歳が離れていても日本語の「同期」にあたる、というわけである。一番新しく割礼受けたグループが「イルムラン」と呼ばれ村落人々家畜を守る戦士役割果たしている、という。戦士結婚もできず、女性の前で食事をすることも禁じられている、という。ひとつの戦士グループ戦士卒業するのは、次のグループ世代)が割礼受けた時、つまり10数年後のことで、そうなる戦士のしるしである編んだ髪を切り、結婚し長老グループ仲間入りをする、という。

※この「生活・文化・習慣」の解説は、「マサイ族」の解説の一部です。
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