沿革・特色とは? わかりやすく解説

沿革・特色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 13:59 UTC 版)

電撃文庫」の記事における「沿革・特色」の解説

メディアワークス若者向け文庫レーベルとして、角川スニーカー文庫作家陣作品群移行する形で、1993年6月創刊された。初回刊行タイトルは『漂流伝説 クリスタニア 1』(水野良)・『聖マリア修道院怪談 極道くん漫遊記外伝』(中村うさぎ)・『ダーク・ウィザード 蘇り闇の魔道士』(寺田憲史)・『瑠璃丸当世のしのび草紙 1』(松枝蔵人)の4タイトル創刊当初角川スニーカー文庫基盤活動していた深沢美潮中村うさぎあかほりさとるなどのベテラン作家陣による作品と、テレビゲーム・アニメ等のノベライズ翻訳小説中心に出版していたが、新人作家積極的に発掘するため、1994年電撃ゲーム3大賞」の小説部門扱いで「電撃ゲーム小説大賞」(2004年に「電撃小説大賞」と改称)が創設された。この新人賞からは、長期シリーズ化レーベル看板作品となったブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞受賞した上遠野浩平『アクセル・ワールド』第15回電撃小説大賞受賞した川原礫筆頭に、高畑京一郎古橋秀之秋山瑞人三雲岳斗高橋弥七郎成田良悟支倉凍砂など多く人気作家輩出レーベル隆盛貢献したまた、緒方剛志黒星紅白原田たけひと灰村キヨタカなど、若手イラストレーター登用意欲的に行いライトノベルに於けるイラストレーション世代交代推し進めたレーベルの特徴は、初期角川スニーカー文庫から枝分かれしたこともあり、それほど差異はなかったが、黒丸尚翻訳したウィリアム・ギブスンルディー・ラッカーらのサイバーパンクSFを、よりコンピューター・ゲーム的なSFファンタジー小説として描いた第2回電撃ゲーム小説大賞受賞の『ブラックロッド』と、眉村卓などのジュブナイルSF小説現代的にアップデートした『ブギーポップは笑わない』の金字塔ヒットにより、過去SFファンタジー小説青春小説青少年向けライトノベルとして現代的にアップデートする手法路線意識的に採られるようになった2000年代以降電撃小説大賞出身レーベル生え抜き作家によるオリジナル作品中心となったが、上記路線1990年代後半から2000年代前半時点では、SFや一文芸などの既存ジャンルからほとんど無視されていたことが逆に幸いし多種多様なタイプヒット作生まれ少年向けライトノベル代表的レーベルとして[要出典]「ライトノベルジャンルでの国内最大シェア維持している。この成功には、テレビアニメ化や『月刊コミック電撃大王』『月刊少年ガンガン』などでのコミカライズといった積極的なメディアミックス展開加えイベント開催、「電撃組」と呼ばれる書店への優先配本による効率化書店での販促ポストカード配布など、多様な販売戦略奏功した。 2000年代後半以降有川浩橋本紡など、一般文芸越境する作家出てきたが、既にライトノベルでしか描けない小説ジャンル確立されており、致命的なダメージには至っていない。 2020年現在新刊発売日毎月10日で、月に10前後新刊発売されている。2004年10月発売の『キノの旅VIII the beautiful world』で通算1000タイトル2010年9月発売の『ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト』で通算2000タイトル2015年10月発売の『ヘヴィーオブジェクト 外なる神』で通算3000タイトル記録した2009年11月、総発行部数累計1億冊を突破し、それを記念したキャンペーンが行われた。また、『とある魔術の禁書目録』2010年10月)と『ソードアート・オンライン』(2014年7月)と『魔法科高校の劣等生』2019年9月)は国内累計1000万突破達成している。 「電撃単行本」として単行本ハードカバー形態出版されるものもあり、初期の「電撃ゲーム小説大賞受賞作品刊行や、普段ライトノベル読まない層を狙ったタイトル発売が行われている。特に『図書館戦争』新聞や雑誌書評大きな話題呼んだ2019年1月には、WEB系エンタメノベルを扱うサブレーベルとして「電撃の新文芸」が単行本ソフトカバー形態創刊されたり、文庫形態では、2009年12月姉妹レーベル的な存在として“非ラノベレーベル”を意識したレーベル、「メディアワークス文庫」が創刊され、「電撃単行本」で刊行されていた作家や、電撃文庫でも青年向けライト文芸)の傾向が強い作家徐々に異動しているため、電撃文庫側の月刊刊行点数若干減少傾向にある。 レーベル雑誌媒体としては、1998年から『電撃hp』が刊行され2007年に『電撃文庫MAGAZINE』へ継承されたが、2020年休刊した。 2010年6月第16回電撃小説大賞最終選考作として刊行した俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』が盗作指摘され絶版・回収措置取られる不祥事発生全国紙でも報道された。

※この「沿革・特色」の解説は、「電撃文庫」の解説の一部です。
「沿革・特色」を含む「電撃文庫」の記事については、「電撃文庫」の概要を参照ください。


沿革・特色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:45 UTC 版)

電撃の新文芸」の記事における「沿革・特色」の解説

電撃文庫WEB系エンタメノベルとして2019年1月17日創刊創刊ラインナップは『マギステルス・バッドトリップ』(著:鎌池和馬)、『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革 I』(著:羽田遼亮)、『Unnamed Memory I 青き月の魔女呪われし王』(著:古宮九時)、『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北魔界最強の姫が人類グルメ負けるはずがない〜』(著:仁木克人)の4タイトル当初奇数17日前後刊行予定されていたが、2019年8月刊行分から偶数月も発行されることが決定[出典無効]し、現在は毎月17日前後に2冊程度刊行されている。 ラインナップは、書き下ろしが主の電撃文庫とは異なり、「カクヨム」や「小説家になろう」からの書籍化が主になっているまた、鎌池和馬川上稔など、電撃文庫出身の作家が書く場合カクヨムでの連載経由する形で書籍化されている。 レーベル発足にあたりカクヨムにて「電撃新文芸≫スタートアップコンテスト」が開催された。大賞には非公開カクヨムアカウント名書籍化後にナフセに改名)の『リビルドワールド』、優秀賞RYOMAの『エッチ召喚士変態的召喚論』、nana777(書籍化後に七ななに改名)の『四畳半開拓日記』、特別賞白雨蒼の『契赫のフォルクール-英国幻想蒸気譚-』が選ばれそれぞれ書籍化された。

※この「沿革・特色」の解説は、「電撃の新文芸」の解説の一部です。
「沿革・特色」を含む「電撃の新文芸」の記事については、「電撃の新文芸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「沿革・特色」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「沿革・特色」の関連用語

沿革・特色のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



沿革・特色のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの電撃文庫 (改訂履歴)、電撃の新文芸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS