景観処理とは? わかりやすく解説

景観処理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:05 UTC 版)

東名高速道路」の記事における「景観処理」の解説

植栽 豊田IC高木散在させ、主木とした。防風遮蔽役割兼ねる。 インターチェンジ修景IC周辺の環境配慮した。すなわち、森林田園将来市街地化するのか、等の相違によって、芝生主体、あるいは樹木群を濃密にする、郷土樹木植える、等の周辺環境との調和目指した。予定され21か所のICごとに異な主木採用できればそれにこしたことはないが、いかんせん346 km路線ゆえ、気候風土それほど相違もないことで、ICによっては重複存在する。なお、ランプウェイから本線合流する付近右側は、ドライバー注意力妨げないために高い樹木植栽禁じたICのり面芝生被覆しランプウェイ沿っては、視線誘導不安感除去目的低木密植した。 中央分離帯対向車ヘッドライト与えまぶしさ回避する目的で木を植えている。名神では木の間隔を4 mとしたが、その後走行試験の結果、6 mにしても差し支えないことから、植栽本数削減意図もあって東名では6 m間隔とされた。樹種萌芽力が強く下枝の上がりにくい中木もしくは低木採用した。なお、沿道の畑の農作物発生する害虫が、中央分離帯植物宿る害虫一致する場合は、それらの地域から離れた場所に植栽した。つまり、みかんや栽培する地域では、その付近中央分離帯の木は「さざんか」と「まさき」の植栽避けて別の樹種植えている。これらの木はトンネル橋梁除いた260 km区間16種類13本を植栽した。 これ以外では、路傍サービスエリアパーキングエリアにも植栽している。一般道路を走る車や交差する鉄道車両からのヘッドライト遮蔽し、沿道墓地火葬場などの遮蔽目障りな切土区間盛土区間の境を隠す目的植栽した。また、トンネルか出た車のドライバー明るさ慣れていないことから、明るさブロックするためのトンネル付近植栽学校病院静寂を必要とする区間では、枝葉密な常緑樹植栽した。 施設 インターチェンジトールゲートのデザイン名神採用されたものを引き続いて採用豊田IC)。PC工法組み立て上屋は肉抜きとしてセルリアンブルー着色屋根支え現場打ちコンクリート設計・デザイン板倉三郎よる。 インターチェンジ料金所トールゲート)は、名神デザインされたものを引き続き採用している。現場打ちコンクリート緊結するPC工法で、重量軽減のために肉抜きをおこなって、セルリアンブルー着色した本線形式は、地形条件経済条件からのみで決定した塗装色についても、技術的に耐候性のためであるが、景観面も考慮した名神よりは明るい色を採用し審美委員会意見取り入れたうえで次の四色が決定した河川鋼橋赤色山間部鋼橋はうす黄茶色、市街地高架橋緑色平地田畑部鋼高架橋はうす黄色である。 サービスエリア当時代表する建築家によってデザインされた。その後改変され建築物少なくないが、以下は当初の状況述べる。関わった建築家次の通りである。英男(上郷SA)、芦原義信浜名湖SA)、大高正人牧之原SA)、清家清富士川SA)、黒川紀章足柄SA)、菊竹清訓海老名SA)。このうち上郷SA(現・豊田上郷SA)と海老名SAは、東名本線をまたぐオーバーブリッジ型の施設計画されていた。当時高速道路とは車が高速行き来するだけの施設で、よってサービスエリア機能も、人間生理的要求を満たす最小時間満足するものと定義されていた。そこへ建築家達は遊び空間憩い空間地元との交流空間主張しその後ハイウェイオアシス構想先取りした。こうした先進的な構想も、当時道路法施行令阻まれ実現せず、陽の目を見ることはなかった。これは、道路権利占用に絡むもので、地上地下数千尺に及び、道路敷地内建造物造ることは交通障害になるという理由から、一切許されていなかったためである。こうした当時建築物でも際立った特徴有したのが上郷SAで、コマにも似た銀色円錐状の施設が、傾斜したのり面に対して浮き上がっているような構造採用された。 走行中、目に飛び込んでくるオーバーブリッジ(跨道橋)は美観上の処理が施されている。東名のオーバーブリッジの数は当初290計画され、その膨大な数を個別設計することは出来ないので、2、3標準的なタイプ作成し、これによって対応した。一番の基本PC斜材付きΠ型ラーメン橋とし、方丈ラーメン橋V型ラーメン橋状況に応じて派生している。オーバーブリッジに共通するのは、出来るだけ広々とした感じ与え見通しもよく、全体的にスレンダー印象付与していることである。 中央分離帯路傍植栽横浜町田IC付近)。 富士川橋河川鋼橋であるため、塗装には赤色採用した市街地高架橋鋼桁は緑を採用JR中央線 神領駅) オーバーブリッジの種類。上が斜材付きΠ型ラーメン橋、下が方丈ラーメン橋

※この「景観処理」の解説は、「東名高速道路」の解説の一部です。
「景観処理」を含む「東名高速道路」の記事については、「東名高速道路」の概要を参照ください。

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