景観問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:06 UTC 版)
近年では、眉山にほど近い西新町地区において徳島市が構想・計画している再開発事業による景観への影響が議論となっている。 徳島市では神戸・大阪など京阪神へのショッピング客の流出により、かつては徳島駅前と並ぶ商業の中心地であった東新町・西新町の両商店街では著しい空洞化現象が起きており、これらの地域の抜本的な再開発が議論されてきた。徳島市ではおりしも市立文化センター(徳島市徳島町城内1番地)の経年化・老朽化が激しくなってきていたことから、西新町地区に音楽・芸術ホール(仮称)を核とする3棟(施設棟・住宅棟・駐車場棟)・22階からなる複合施設を建設する再開発計画を発表した。 計画では商店街の店舗などを中心とする商業施設は施設棟の1階ないしは住宅棟の1~2階に入る予定とされ、核となる音楽・芸術ホールは施設棟の2~6階に入る予定とされている。また、住宅棟の3~22階は分譲マンションとして整備・販売される予定であるという。建設に要する数百億円の事業費については、分譲マンションの販売益や取り壊される予定の文化センター跡地の売却益を充てるものとされている。 この再開発により眉山の目と鼻の先に高層建築物が登場することになり、これにより眉山からの景観、徳島駅前から見た眉山の景観の双方を著しく損なうおそれがあるというものである。これについては財政問題と相まって市民の間でも賛否両論があるほか、事業執行時には補助金を支出することになる県も財政問題を理由に事業執行・補助金拠出に難色を示しておりこの県の姿勢をめぐって県と市の間で対立が生じている。
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