日本語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 17:28 UTC 版)
ペルシア語から直接日本語に借用された語は少ないが、ブドウやイチジクのように、ペルシア語から中国語を通じて日本語に入った言葉はいくつかある。それよりも多いのが、西洋の言語を経由して借用された語である。ただし、ペルシア語から西洋語に借用される間にトルコ語・アラビア語・ヒンディー語/ウルドゥー語などを経由している場合が多く、またペルシア語自身がこれらの言語からの借用であることも多いため、どれをペルシア語からの借用語とするか、難しいところがある。たとえばタージ・マハルがペルシア語とされることもあるが、タージもマハルも本来はアラビア語であり(ただし「タージ」はさらに元を辿るとペルシア語に由来している)、構文的にはヒンディー語/ウルドゥー語とも取れる。また、チューリップはトルコ語 tülbent に由来し、トルコ語はペルシア語 دلبند dolband の借用だが、ペルシア語での意味は「ターバン」であり、ペルシア語でチューリップは لاله lāle と呼ぶ。 以下に比較的問題の少ないものをあげる。 カーキ خاک xāk ペルシア語で「土色の」という意味の語が、ウルドゥー語を経由して西洋の言語に入った。 キャビア خاویار xāv(i)yār キャラバン کاروان kārvān シタール سه se (3) + تار tār (弦) シャー شاه šāh シャーベット شربت sharbat もともとアラビア語起源であるが、英語にはペルシア語のシャルバトより入った。本来は、氷を入れて冷やしたシロップ類を意味するが、これが凍らせたものに限定し用いられるようになったとされている。 ジャスミン یاس yās, یاسمین yāsamīn ショール شال šāl チェス (英語の chess は check の古い複数形。check は شاه šāh に由来。ペルシア語自身ではチェスのことは شطرنج šatranj と呼ぶ) チャードル چادر čādor バザール بازار bāzār パジャマ پا pā, پای pāy (足) + جامه jāme (衣) パラダイス 古代イラン語のpari-daizaに遡る。pariは「まわりに」、daizaは「(こねるなどして)形作る」という意味である。本来は「周りを粘土や日干しレンガで囲った場所」のことであったが、ギリシャ語に入り「遊楽園、庭園」の意味で用いられ、聖書のギリシャ語訳では「天国」の意味で使用されるようになった。 ピスタチオ پسته peste 中期ペルシア語ピスタグ(pistag)から来ている。 ピラフ پلو polow トルコ語を経由して入った。もともとのペルシア語のポローはたき込みご飯のことをいう。 ルーク رخ rox レモン لیمو līmū, لیمون līmūn ただし本来はサンスクリット語が起源である。イランを通り、アラビア語を経由しヨーロッパに入ったとされる。
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日本語との関係
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江戸時代の日本ではオランダがヨーロッパ唯一の貿易国であり、開国にいたるまでオランダ語が重視されていた。特にオランダから流入する西洋の学問は蘭学と呼ばれ、蘭学者は最新の知識を得るためにオランダ語を学ぶ必要があった。さらに長崎貿易を通じてオランダ語から多数の語が日本語に取り入れられ、今日もなお身近に使用されている。また、幕末の日米和親条約など欧米列強との交渉や文書においても、オランダ語は共通語として用いられた。 「オランダ語から日本語への借用」を参照
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日本語との関係
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16世紀中頃にポルトガル人が種子島に漂着した(鉄砲伝来)。それ以来、イエズス会によるキリシタン布教とマラッカ・マカオを相手とする南蛮貿易(主に近畿から九州地方)において、ポルトガル人が主要な役割を果たした。ポルトガル語は日本に最も早く伝来したヨーロッパの言語の一つであり、この時代に入った文物とともに、名詞などが日本語に定着した(「オランダ」や「イギリス」といった日本語固有の外国名の慣用も、多くがポルトガル語に由来する)。英語やフランス語など、主に19世紀以降に流入した外来語はもっぱら片仮名で表記されるのに対し、ポルトガル語由来の借用語は漢字の当て字や平仮名で表記する名詞も多く、深い浸透が伺える。アゴスティニョ(小西行長)、内藤如安、細川ガラシャなど、当時のキリシタンの洗礼名もポルトガル語に由来する。 1603年から1604年にかけて長崎でイエズス会によって出版された『日葡辞書』は、出版されたものとしては最古の日葡辞典であり、当時の日本語の語彙や発音を知る上で貴重な資料となっている。 16世紀末から、マニラ貿易およびフランシスコ会・ドミニコ会などの布教活動を通じてスペイン人との接触も密になった。そのため、ポルトガル語とスペイン語には同源・同形の単語も多いのでいずれが起源か判別しがたく、両者から同時に広まった可能性が高いものもある。
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日本語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 06:36 UTC 版)
イタリア語と日本語の関係は、ほとんど名詞を借用する程度の範囲にとどまっている。ただ、近年の日本語において形容詞の最上級「~ッシモ」や住人を指す「~ネーゼ」(例:シロガネーゼ)のようなイタリア語の派生語作成法が取り入れられる現象も存在する。
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