散文詩とは? わかりやすく解説

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散文詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:34 UTC 版)

「詩」の記事における「散文詩」の解説

散文詩の朗読 アロイジウス・ベルトラン『夜のガスパール』より「天使と妖精」(→テクスト詳細は「散文詩」を参照 散文詩は散文と詩両方性質見せ異種交配的なジャンルである。超短篇小説ショートショートフラッシュフィクションen:flash fiction〕)や随筆との区別困難な場合もある。簡潔さ隠喩使用言語への格別な注意などの理由から詩と見做される早期散文中にも現代読者詩的な印象与えるものがあるが、一般的には散文詩はアロイジウス・ベルトラン、シャルル・ボードレールアルチュール・ランボーステファヌ・マラルメなどの(象徴派詩人実践により19世紀フランス起こったものと考えられている。 その後、このジャンルには数多く言語注目に値する例が現れた: 英語:オスカー・ワイルドT・S・エリオットガートルード・スタインシャーウッド・アンダーソンアレン・ギンズバーグシェイマス・ヒーニー、ラッセル・エドソン、ロバート・ブライチャールズ・シミックジョゼフ・コンラッド フランス語マックス・ジャコブアンリ・ミショーフランシス・ポンジュジャン・タルデュージャン=ピエール・ヴァロットン (現代ギリシア語:アンドレアス・エンビリコス、ニコス・エンゴノプロス イタリア語エウジェーニオ・モンターレサルヴァトーレ・クァジモドジュゼッペ・ウンガレッティウンベルト・サバ ポーランド語ボレスワフ・プルス、ズビグニェフ・ヘルベルト ポルトガル語フェルナンド・ペソア、Mário Cesariny de Vasconcelos、Mário de Sá-Carneiro、ウォルター・ソロン、エウジェニオ・デ・アンドラーデ、アル・ベルト、アレクサンドル・オニール、ジョゼ・サラマーゴアントニオ・ロボ・アントゥーネス ロシア語イワン・ツルゲーネフ、レジーナ・デリエヴァ、アナトリー・クドリャヴィツキー(俳人としても知られるスペイン語オクタビオ・パス、ジャンニナ・ブラスキ(西語・英語・スパングリッシュ詩作している)、アンヘル・クレスポ、フリオ・コルタサルルベン・ダリオ、オリベリオ・ヒロンド スウェーデン語:トーマス・トランストロメル ベンガル語:マイケル・マドゥスダン・ダット、ラビンドラナート・タゴール 日本語萩原朔太郎三好達治田村隆一入沢康夫谷川俊太郎

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散文詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:32 UTC 版)

サン=ポル=ルー」の記事における「散文詩」の解説

1884年モンジュ広場アパート出てモンマルトルの丘のふもと(パリ9区)に越したサンタンリのシャイヤン神父捧げるゴルゴタの丘」(『古きもの所収)を執筆象徴主義詩人オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダンから高い評価得たゴルゴタの丘」は、初期重要な詩作品であると同時にサン=ポル=ルー演劇観を知る上でも重要である。ゴルゴタの丘十字架かけられるキリスト周囲民衆集まって宇宙的悲劇」である受難目撃するという、この求心力のある同心円構造は、サン=ポル=ルー多く作品共通する基本構造である。 サン=ポル=ルー象徴主義的な散文詩を書き始めたのはヴィリエ・ド・リラダン影響であり、詩「ラザロ」をヴィリエ・ド・リラダン捧げているが、サン=ポル=ルーに「イル=エ=ヴィレーヌの歌」を捧げた法科大学同窓生ジャン・アジャルベール(フランス語版)もまた、象徴主義批評家作家であったサン=ポル=ルーこの頃ステファヌ・マラルメ英語教師をしていたリセ・フォンタヌ(1883年リセ・コンドルセ改名)の学生で後に象徴主義作家として知られることになるエフライム・ミカエル(フランス語版)、ピエール・キヤール(フランス語版)、ルネ・ギル(フランス語版)、スチュアート・メリル(フランス語版)(アメリカ合衆国出身)、ロドルフ・ダルザン(フランス語版)、アンドレ・フォンテナ(フランス語版)らの「フォンタヌ・グループ」と交友深め1886年ミカエル、キヤール、ダルザンらとともに文学雑誌プレイヤード(昴)』を創刊した。この雑誌第7号をもって年内終刊となったが、創刊号序文マラルメと並ぶ高踏派詩人テオドール・ド・バンヴィル執筆し、後のノーベル文学賞受賞作家メーテルリンク処女作幼児虐殺』が掲載されるなど、文学史上、一定の評価得た雑誌であり、メーテルリンクとともにベルギーから渡仏した作家グレゴワール・ル・ロワ神秘主義詩人ヴィクトール=エミール・ミシュレ(フランス語版)、後の歴史学者カミーユ・ブロック(フランス語版)らも寄稿したサン=ポル=ルーは「パン牧神)」、「イタキ宮殿乞食の姿に戻ったオデュッセウス」、「飛び散る牧歌」、「束の間超人性」、「美との出会い」、ジャン・リシュパン(フランス語版)に捧げる贖罪山羊」、アナトール・フランス捧げる知恵」など8篇の詩を寄せている。 1890年から『メルキュール・ド・フランス』誌に寄稿し始めた1670年代に『メルキュール・ガラン』として創刊されたこの雑誌は、1825年にいったん廃刊となったが、1890年1月1日に、アルフレッド・ヴァレット(フランス語版)とデカダン派女性作家ラシルド(フランス語版)が、サン=ポル=ルーらの象徴主義詩人中心とするパリ6区カフェ「ラ・メール・クラリス」の常連作家ジャン・モレアス、エルネスト・レイノー(フランス語版)、ジュール・ルナールレミ・ド・グールモン、ルイ・デュミュール(フランス語版)、アルフレッド・ジャリアルベール・サマンフランス語版)、アルベール・オーリエ、ジュリアン・ルクレルク(フランス語版とともに象徴主義雑誌月刊誌)として再刊し、メルキュール・ド・フランス出版社創設された。創刊号にはピエール・キヤールに捧げるサン=ポル=ルー韻文詩「赤い」が掲載された。以後、「アンジェリックの歌」、「狩猟」、ジョリス=カルル・ユイスマンス捧げる「夜想曲」、「盗まれ葡萄」、「幻想白鳥」、「灰色の時」、「愛の弔いの歌」、(「蜜蜂分蜂のような髪をしたルル捧げる」とし、後にサラ・ベルナール捧げられた)「サンタンヌ巡礼者」など、後にパリ去ってブルターニュ地方に住むようになってからも1917年頃まで『メルキュール・ド・フランス』誌に継続的に詩を発表したまた、3巻の散文詩集『聖体行列の仮祭壇』(1893年および1901年から1907年刊行され増補改訂版)、戯曲『鎌をもつ貴婦人』(1899年)などサン=ポル=ルー代表作を含む生前作品多くメルキュール・ド・フランス出版社から刊行された。なお、サン=ポル=ルー忘れられ作家であったために没後多く作品刊行されたが、そのほとんどがルネ・ルージュリー(フランス語版)が1948年当時ほとんど知られていなかったヴィクトル・セガレンマックス・ジャコブピエール・ルヴェルディロジェ=ジルベール・ルコント(フランス語版)、ジョー・ブスケ(フランス語版)らの作家紹介するために創設したルージュリー出版社フランス語版)から刊行されている(「著書参照)。

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