対戦決定後の概要から試合まで
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「フロイド・メイウェザー・ジュニア 対 マニー・パッキャオ戦」の記事における「対戦決定後の概要から試合まで」の解説
2015年2月20日、メイウェザーが自身が投資しているソーシャルメディアのShotsに、メイウェザーがサインした契約書の写真を掲載し、2015年5月2日にMGMグランド・ガーデン・アリーナでメイウェザーvsパッキャオの対決が実現することを正式発表した。 この試合はWBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦として行われ、HBOとショウタイムの合同ペイ・パー・ビュー生中継、試合で使用するボクシンググローブはメイウェザーがグラント製、パッキャオはレイジェス製を着用し、再戦条項は無し。ペイ・パー・ビュー中継されるのはメインのメイウェザー対パッキャオを含めて3試合で、残りをトップランクとメイウェザー・プロモーションズが1試合ずつ提供。テレビ中継の実況はHBOのジム・ランプリー、解説はHBOのロイ・ジョーンズ・ジュニアとショウタイムのアル・バーンスタイン、選手のインタビューはHBOのマックス・ケラーマンとショウタイムのジム・グレイ。選手紹介は世界二大リングアナウンサーであるマイケル・バッファーとジミー・レノン・ジュニアが競演し、HBO側のバッファーがパッキャオを、ショウタイム側のレノンがメイウェザーをコールする。興行タイトルは『メイウェザーvsパッキャオ』と格上・王者扱いのメイウェザーの名前が先に冠され、格上・王者が後となる試合の入場順とリングアナウンスでもメイウェザーが後。薬物検査はメイウェザーが希望するUSADAが行う。ファイトマネーの収益分配はメイウェザー60:パッキャオ40になるなど、メイウェザーがAサイド(主役)として君臨し、パッキャオがBサイド(相手役)になることを承諾して全面的に譲歩した形となった。 実現に際して、47戦全勝を誇るメイウェザーは「マニーと直接会って話し合う決断をしたことが契約に結びついて嬉しい。俺はTBE(史上最高)だ。この試合は俺がスキルを見せ付けて勝つことになる。マニーはこれまで他の連中が47度に渡って出来なかったことをやろうとするだろうが、それは成功しない。彼は48番目の犠牲者になる」となどとコメントした。一方パッキャオのトレーナーのローチは「フロイドはせいぜい今のうちにAサイドの立場を楽しんで欲しいね。5月2日になったら、マニーが奴を失墜させることになるからね」とコメントした。 2015年3月11日、ロサンゼルス・ダウンタウンにあるL.A.ライブ・ノキアシアターでパッキャオvsメイウェザーの発表記者会見が行われた。ステージに上がったのは両選手のほか、フレディ・ローチ(パッキャオのトレーナー)、レオナード・エレルベ(メイウェザー・プロモーションCEO)、ボブ・アラム(トップランク社CEO)、スティーブン・エスピノサ(ショウタイム・スポーツ副社長兼CEO)、ケン・ハーシュマン(HBOスポーツ社長)、リチャード・シュトゥルム(MGMリゾート・インターナショナル社長)。試合まで日数が少ないことからツアーという形式を取らず、記者会見はこの日だけの開催となった。会見では試合実現まで長引いた理由がメイウェザーとアラムの確執と言われている事に対してアラムが言及し「そんな事実はない。フロイド、私が恋しかっただろ?」と言って場内の笑いを誘った後、アラムとメイウェザーが握手をかわし、メイウェザーも「俺は自分がボスになりたかっただけで、トップランクに対してもボブに対しても何も無いよ」とコメントした。 2015年3月17日、パッキャオvsメイウェザーの勝者にWBCが特製“エメラルド・ベルト”を贈呈する事を発表。またWBAも勝者に特製トロフィー「マン・オブ・トライアンフ」を贈呈することを発表した。 2015年3月19日、マイケル・コンツが、ドーピング検査を失格した場合の500万ドルの罰金をメイウェザー陣営が受け入れることを拒否した事を明かした。これに対してメイウェザー・プロモーションズCEOレオナード・エレルベは、ドーピング検査失格のペナルティは重要な交渉条件にしておく必要があったにも関わらずコンツはそれをしなかったと激しく批判した。コンツは、パッキャオvsメイウェザーの試合が実現することを最優先として考え、ドーピング検査失格のペナルティなど繊細な交渉は、交渉が危うくなると考え掲示しなかったとコメントした。 2015年4月21日、ネバダ州アスレチック・コミッションは、パッキャオvsメイウェザーのレフェリーがケニー・ベイレス、ジャッジがバート・クレメンツ、デーブ・モレッティ、グレン・フェルドマンが務める事を発表した。立会人はWBAはヒルベルト・メンドーサ・ジュニア副会長、WBCはマウリシオ・スレイマン会長、WBOはフランシスコ・バルカルセル会長が務めることになった。 2015年4月29日、MGMグランドのKAシアターでパッキャオvsメイウェザーの最終記者会見が行われた。ステージに上がったのは両選手のほか、フレディ・ローチ(パッキャオのトレーナー)、レオナード・エレルベ(メイウェザー・プロモーションCEO)、ボブ・アラム(トップランク社CEO)、スティーブン・エスピノサ(ショウタイム・スポーツ副社長兼CEO)、ケン・ハーシュマン(HBOスポーツ社長)、リチャード・シュトゥルム(MGMリゾート・インターナショナル社長)、フランシスコ・バルカルセル(WBO会長)、マウリシオ・スライマン(WBC会長)。両者が直接顔を合わせるのは3月11日の記者会見以来のことであった。 2015年5月1日、試合会場となるMGMグランド・ガーデン・アリーナで前日計量が行われ、メイウェザーが146ポンド、パッキャオが145ポンドを計測し両者とも一発で計量をパスした。メイウェザーは「ボクシングというスポーツに20年以上を捧げてきた。準備はできている」と語り、パッキャオも「両方のファンが望んだから実現した対戦。我々には大きな責任がある」とコメントした。尚、公開計量はボクシングでは異例の有料で実施され、収益は全てチャリティへ寄付された。 2015年5月2日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたWBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦に於いて、メイウェザーが3-0(2者が116-112、118-110)の判定勝ちを収め世紀の一戦を制した。 2015年5月12日、メイウェザーvsパッキャオ戦のペイ・パー・ビュー購買件数(対象地域は全米、カナダ、プエルトリコ)が主催者から発表され、460万件に達し、これまでトップだったフロイド・メイウェザー・ジュニアvsオスカー・デ・ラ・ホーヤ戦のの240万件を大幅に上回る結果となった。
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対戦決定後の概要から試合まで
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「サウル・アルバレス 対 ディミトリー・ビボル戦」の記事における「対戦決定後の概要から試合まで」の解説
2021年11月16日、メキシコシティで開催されたWBC年次総会において、アルバレスのトレーナーでマネジャーのエディ・レイノソが、アルバレスが次戦でWBC世界クルーザー級王者イルンガ・マカブに挑戦できるよう要求し、WBCがこれを承認した。しかしマカブがサビソ・ムチュヌとの指令戦となる第2戦目を選択した為決裂した。 2022年2月26日、アルバレスがエディー・ハーンのマッチルーム・スポーツ・USA並びにDAZNと複数試合契約を結び、5月7日にWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ディミトリー・ビボルと対戦することが発表され初めてとなるDAZNでのペイ・パー・ビュー放送を発表した。 2022年5月7日、T-モバイル・アリーナでビボルとアルバレスが対戦し、ビボルが12回3-0(3者共に115-113)の判定勝ちを収め11度目の防衛に成功した。
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