クルーザー級
クルーザー‐きゅう〔‐キフ〕【クルーザー級】
クルーザー級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/13 03:33 UTC 版)
クルーザー級(クルーザーきゅう、英: cruiserweight)は、ボクシングなどの格闘技で用いられる階級の1つ。意味は「巡洋艦」[注 1]。
ボクシング
プロボクシングでの契約ウェートは、175 - 200ポンド (79.379 - 90.719kg) 。ライトヘビー級とヘビー級の間の階級で、全17階級中2番目に重い階級。1980年設置。設置当初は、上限が190ポンド (86.182kg) であったが、後に現在の区分に改められた。クルーザー級はWBAおよびWBC、IBFの呼び方で、WBOではジュニアヘビー級と呼んでおり統一されていない。
女子はWBOでは男子と同じ契約ウェートで設置しているが(ジュニアヘビー級と呼んでいる)、WBAとWBCとIBFはクルーザー級を設置していない(WBCは168ポンド以上をヘビー級としている)。
アマチュアボクシングでは、男子80 - 96kgをクルーザー級と定めているが、女子はクルーザー級を設置していない。
初代世界王者は、WBCとIBFはマービン・カメル(アメリカ合衆国)、WBAはオジー・オカシオ(プエルトリコ)、WBOはブーン・パルツ(アメリカ合衆国)。
この階級での世界王座最多防衛記録はジョニー・ネルソン(イギリス)とマルコ・フック(ドイツ)(共にWBO)の13度。初の統一世界王者(当時はWBA・WBC・IBF)は、イベンダー・ホリフィールド。またオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が史上4人目となる主要4団体王座統一を、この階級で達成[1]。
日本では西島洋介と高橋良輔がOPBF東洋太平洋クルーザー級王座を獲得している。西島はJBC非公認のWBFの世界クルーザー級王座も獲得し、西澤ヨシノリもJBC非公認のWPBFの世界クルーザー級王座を獲得した。
総合格闘技
総合格闘技での契約ウェートは、205 - 225ポンド (92.9864 - 102.058kg) 。ライトヘビー級とヘビー級の間の階級であり、全14階級中3番目に重い階級。2017年7月26日にボクシング・コミッション協会によって規定された。
UFC等のメジャー団体ではクルーザー級を設置していない。
「King of the Cage」では、クルーザー級を104.3kg(-230lb)契約と規定している[2]。
キックボクシング
ISKAでは、88.5kg (194lbs)契約に規定されている。
K-1
M-1スポーツメディア体制のK-1(K-1 WORLD GP)での契約ウェートは90.0kgに規定されている。
ムエタイ
ムエタイでの契約ウェートは、182 - 190ポンド (82.554 - 86.183kg) 。スーパーライトヘビー級とヘビー級の間の階級であり、全19階級中3番目に重い階級。世界ムエタイ評議会により規定されている[3]。
プロレス
通常は凡そ100kg未満(欧米での220パウンド≒99.8kgが根源)をジュニアヘビー級と呼ぶ事が多いが、アメリカなどではクルーザー級、ミッドヘビー級と呼ばれる。
脚注
注釈
- ^ 軽巡洋艦と重巡洋艦の間という意味合いもある
出典
- ^ “「イノウエが1位に上がることになった。まだ公にしないでほしい」米リング誌のPFP選定委員が明かす、井上尚弥に“最後の一票”が入った理由(杉浦大介)”. Number Web - ナンバー. 株式会社文藝春秋 (2022年6月17日). 2022年6月25日閲覧。
- ^ King of the Cage 公式サイト
- ^ 6. Age, Weight Divisions and Weigh-inWorld Muaythai Council 2020年4月3日
外部リンク
- “ボクシング基礎知識 - 階級”. 日本ボクシングコミッション. 2010年3月30日閲覧。
- “コミッションルール - 第2部 試合 - 第12章 クラスとウェイト”. 西日本ボクシング協会. 2010年3月30日閲覧。
クルーザー級(194lbs/88.2kg)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 07:35 UTC 版)
「国際競技空手協会男子世界王者一覧」の記事における「クルーザー級(194lbs/88.2kg)」の解説
代氏名獲得日喪失日在位日数防衛回数 デニス・アレクシオ 1996年8月16日、アメリカ合衆国コロラド州デンバーでロウェル・ナッシュ( アメリカ合衆国/ISAK同級6位)と対戦(2分12R制)。4R KO(右ストレート)で下し防衛に成功。アレクシオは3Rに右フックでダウン1あり。ナッシュも4Rに右ストレートからの左フックでダウン1あり。1987年4月4日、アメリカ合衆国コロラド州デンバーでマイク・ウィンクルジョン( アメリカ合衆国)と対戦(2分7R制)。7R 判定3-0(63-69/61.5-70/63-70)で下し防衛に成功。ウィンクルジョンは5Rに右バックハンドブローでダウン1あり。 リック・ルーファス
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