収益分配
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/10 18:21 UTC 版)
F1には各レースごとに支払われる賞金がない。代わりに、F1の商業権保有者であるFOMが管理する年間収益の中から、コンコルド協定に基づき各チームに分配金が支払われる。その仕組みは協定の骨子とされ、一般には公表されない。チーム側は分配金の増額を要求しており、協定更改時には論争の火種となる。 イギリス『AUTOSPORT』誌によると、2017年は定常的な収益の推定13億8000万ドルの約68%に当たる約9億4000万ドルが以下の通り分配される。これにより、フェラーリが全10チーム中最多金額となる1億8000万ドルを受け取ることになる。 コラム1 - 過去3年中2回の順位に基づき、資格のある全チームへ均等に3600万ドルが分配される。マノーが撤退したため、マノーが受け取るはずの分配金も他のチームへ支払われた。なお、前年に参戦したばかりのハースはコラム1の対象外となる。 コラム2 - 2016年のコンストラクターズランキング1位から10位までのチームに支払われ、順位によって受け取れるパーセンテージが変わる。例として1位は19%、6位は9%、10位は4%という割合で計算される。 コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス (CCB) - 他とは別の契約によりフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームにのみ与えられる。 ロングスタンディング・チーム (LST) - 長期参戦という実績に対し、フェラーリのみが6800万ドルを受け取っている。 その他 - 2回のタイトルを獲得という当初の目標を達成したメルセデス、現コンコルド協定に最初にサインしたレッドブル、伝統あるチームであるウィリアムズも、それぞれ独自の契約によるボーナスを受け取っている。 なお、年間レース数は最大21戦までと決められており、それ以上開催する場合は全チームの同意が必要となる。
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