対戦用具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:40 UTC 版)
「ポケモンカードゲーム」の記事における「対戦用具」の解説
対戦をする時にプレイヤーが使用する用具を説明する。 デッキも対戦用具の一つである。ぴったり60枚のカードで構成されるスタンダードデッキと、30枚のハーフデッキの2種類が存在する。「たねポケモン」のカードが最低でも1枚入っていて、カードの種類ごとに定められた枚数制限(後述)をクリアしたデッキのみ、対戦に使用できる。 以下に掲げる用具は必ずしも公式のもの(主に単体で、またはセット類の付属として市販されている)を用いる必要はなく、対戦する両者が同意すれば、私製のものを用いてもよい。必ずしも使用しなくてもよいものもある。 プレイマット カードを置く位置を明確にするため、またカードが対戦卓に直接触れることによる傷や汚れを防ぐため、対戦卓にプレイマットを敷いて、その上で対戦することが多い。公式のものには、前述したプレイグラウンドの位置が描かれており、プレイヤーは決められた位置にカードを置く。対面2人分のプレイグラウンドが描かれたものの他、1人用の「ハーフプレイマット」もある。また、引っ張りや摩耗に強いことをうたった「丈夫なプレイマット」も市販されている。 デッキシールド カードに傷や汚れが付かないようにカードに被せる、いわゆるカードスリーブ。公式のものは裏面にポケモンやその他のキャラクターがデザインされており、32枚または64枚くらいのセットで市販されている。スリーブ自体を保護するために、内側や外側に別のスリーブを重ねてもよいが(多重スリーブ)、過去の公式大会では2重までが推奨されていた。デッキごとに、用いるスリーブを何重かを含めて統一しなければならない。もちろん、公式でないスリーブを用いて、またはスリーブを用いずに大会に出場することも可能であるが、カードやスリーブに傷や汚れがあり、オモテ面を見ずにカードの判別ができる状態とみなされるものは俗に「マークド」と呼ばれ、対戦では使用できない。 ダメカン ポケモンが受けているダメージの数値を表すためにポケモンのカードにのせるもの。公式の厚紙製のものがほぼすべてのスターターセットなどに同梱されている他、アクリル製のものが市販されている。1個で10ダメージぶんを表す。DPシリーズからは1個で50ダメージぶんを表すものが、BWシリーズからは1個で100ダメージぶんを表すものが、それぞれ登場した。「ダメカンを○個のせる/とる」などと表記されている場合は、10ダメージぶんのものとして処理する。ポケモンが受けたダメージは自然に回復することなく蓄積されるので、対戦にはそれなりの数のダメカンを用意する必要がある。 DPtシリーズまでは「ダメージカウンター」と呼ばれていたが、Lシリーズの開始に合わせて現在の名称に変更された。以前のシリーズのカードに書かれている「ダメージカウンター」は、「ダメカン」と読み替える。 マーカー ポケモンの受けている状態を表す厚紙製のチップであり、ポケモンのカードにのせて用いる。代表的なものに、毒状態を表す「どくマーカー」と火傷状態を表す「やけどマーカー」があり、公式のものがほぼすべてのスターターパックなどに同梱されている。他にもPCGシリーズ以前には多くの種類のマーカーが登場している。 ポケモンのカードにのせるものの他に、SMシリーズでは、一回のゲーム中に各プレイヤーが一度ずつしか使用できない「GXワザ」を、既に使用したかどうかを記録するのに使う「GXマーカー」が登場した。 コイン ワザのダメージやトレーナーズの効果の成否などをランダムに決定するために、コインを用いる。公式のものは「ポケモンコイン」と呼ばれ、多くのスターターセットに付属している他、イベントなどの景品としてオリジナルデザインのものが配布されることもある。基本的には、ホログラム(キラ)加工がなされ光っている面がオモテ、モンスターボールが描かれた黒一色の面がウラである。かつての公式ルールなどには「ポケモンの絵が描かれている面がオモテ」と記載されているものもあったが、現在ではポケモンの絵がないコインや、両面にポケモンが描かれたコインも存在する。 コインの代わりとして用いる公式の「コインサイコロ」が存在し、容易にコイントスできる透明の「二重サイコロ」がスターターセットに同梱されたこともある。それらのサイコロには、3面に「オモテ」、残り3面に「ウラ」と記載されている。コイントストラブルが起こりにくいことから、大会においても使用されることがある。コイントス コイントスとは、コインを指で弾いて(またはコインサイコロを振って)、縦に3回転以上させておたがいによく見える場所に落とし(両者とも見える場所以外に落ちてしまった場合はやり直す)、オモテ/ウラを判定すること。公式には「コインを投げる」といい、「コインを○回投げ」などと指示されたときに行う。多くの場合、オモテが出ればコインを投げたプレイヤーにとって有利な結果をもたらすようになっている(効果を使用したプレイヤーにとってではない)。そのため、トスのしかたを調節してオモテを出し続けようとする者がいるが、それは俗に「パストス」と呼ばれる重大なマナー違反である。
※この「対戦用具」の解説は、「ポケモンカードゲーム」の解説の一部です。
「対戦用具」を含む「ポケモンカードゲーム」の記事については、「ポケモンカードゲーム」の概要を参照ください。
- 対戦用具のページへのリンク