BWシリーズ (RIM-2A/B)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 00:50 UTC 版)
「テリアミサイル」の記事における「BWシリーズ (RIM-2A/B)」の解説
まずSTV-3をもとに開発されたのがテリアIであり、1949年12月より、初期試作版(ロット0)15発の引き渡しが開始されて、海軍兵器試験ステーション(NOTS)で試験発射に供された。年末には装備局によって量産段階への移行が宣言され、プロトタイプ(ロット1~4)50発の生産・引き渡し契約が締結された。また1950年5月には海軍は新しい運用要求事項を提示し、これは後にテリアIIとして結実することになる。 ロット1~3を経て、1952年4月よりロット4の試射が開始された。最初の試射は失敗したものの、その後は成功を重ね、1953年5月には試験艦「ノートン・サウンド」で無人のF6Fドローンに対する試射を成功させて、重要なマイルストンを達成した。また戦艦「ミシシッピ」 (AG-128)も試験に供された。これらの試験により、ロット4の時点で艦隊配備可能な性能を達成していると判断されたが、既に次のロット5の生産が開始されていた。またこの時期には新しい命名法が導入された。これは1文字目で誘導法(ビームライディングであればB、ホーミングであればH)、2文字目で操舵法(翼面であればW、尾部であればT)を表すものであり、この時点で生産されていたミサイルはテリアBW-0と称された。海軍ではSAM-N-7aとして制式化され、命名法変更後はRIM-2Aと称された。続くテリアBW-1はSAM-N-7cとして制式化され、命名法変更後はRIM-2Bと称された。 なお、後にテリアの生産が下記のBTシリーズやHTシリーズへと移行すると、BWシリーズの一部は翼面を撤去されて、弾道弾を模した標的に改造された。
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